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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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ミミズの着ぐるみ

 ログインしました。今日はいよいよ図書館に行く日です!軽く身だしなみを整え2匹を定位置にのせると外に出ます。本当に旧図書館の近くには何もありませんね。この場所があることを知っているプレイヤーも少ないと思います。だってここに来る人、住民も含めて誰もいませんからね。窓から見る景色が変わり映えなくて、逆に落ち着いたくらいです。


「ルノー、フォス。図書館に行く前に何か食べますか?」

「!ホホッ!」

「シュシュシュ!」

「ふふっ、わかりました。まだ時間もあると思うので適当に屋台を見て回りましょうか」

「ホッー!」

「シュー!」


 興奮して落ちないでくださいよ!…さてちょっと寄り道します。広場は相変わらず多数の屋台があって賑わっていますね。ゲーム開始から時間が経ったからか、プレイヤーが屋台をやっている光景がよく見られる感じがしますね。それでもまだまだ住人が作ったより出来が悪いそうです。まぁその分お安いんですけどね。

 私も時間があればポーションを作って売ってみたいです。確か露店通りがどこかにあったはずなんですが…。あとで調べてみましょうか。旧図書館を買うためにお金が必要になったので、稼ぐ手段は増やしておくべきですよね。それとポーションの材料を探しに東の森に行かなくては…。あ、妖精さんと会う約束をしていましたね。スコーンはこの前ルノーたちと食べてしまったので、また新しいお菓子を作っておきましょう。あぁやりたいことが山積みです。


「いらっしゃいませー」

「あ…こんにちは」


 考え事をしながら歩いていたら、屋台の方に挨拶されました。若いお兄さんですがーーこれはミミズでしょうか?水色のミミズの着ぐるみを着ています。


「何にしますかー?」

「あ、では兎肉の串焼きを3本ください」

「はーい」

「…あの、以前蟻の着ぐるみを着て串焼きを売っていた方ですか?」

「お?そうですー。蟻とミミズとトンボの着ぐるみをローテーションで着ているんですよー」


 やっぱり。こんな着ぐるみを着て屋台をしている人、早々いないですからね。それにしてもどうしてそう微妙に可愛くない着ぐるみを着ているのでしょうか?いえ、これがキモカワ?まぁ万人受けはしなそうです。


「全部で90Gでーす」

「はい」

「毎度ありがとうございました。またお越しくださいー」


 ミミズの体をクネクネさせながらお見送りされます。こうなればトンボの着ぐるみもみたいですね。また来た時には探してみましょうか。辺りを見回し、空いている場所に腰を下ろします。


「はいルノー。熱いかもしれないので気を付けて食べてくださいね」

「ホッ!」

「フォスは今肉を串から外すので、少し待っててください」

「シュ!」


 フォスは待ちきれない様子で、私の腕を行ったり来たりしています。はいはい、ちゃんとあげますからね。…私も食べますか。残りの1本を手に取り、一口食べてみます。うん、初日に食べた串焼きと比べるとどうしても劣ってしまいますが、それでも十分美味しいですね。あっという間に食べ終えてしまいます。


「さて腹ごしらえもしたので、早速図書館に向かいましょうか」

「ホー」

「…」


 2匹とも満腹で反応が鈍いですね。ちょっと寂しいです…。気を取り直して図書館まで歩いていきます。フルールさんにもご挨拶したいですね~。



「ステラ!ちょっと背が縮んだんじゃないの?ちゃんとご飯食べてる?」

「そう簡単に背は縮みません!」

「パロマ、失礼よ」


 背に関する話題は地雷です!人によってはデリケートな問題なので、本当に気を付けてくださいね。フルールさんが注意してくれたので、荒れている心をなだめます。

 パロマさんは相変わらず白鳥の被り物をしていますね。あ、オリーブくんもいます。手を振るとはにかみながら振りかえしてくれました。可愛いですね~。


「ふむふむ。私が言った通り、魔法は使わなかったみたいね。それに天体知識も身につけた。ーーいいわ、合格!条件が揃ったら星魔法を教えてあげるわ!」

「条件が揃うとは?」

「星がたくさん瞬いている空間でないと、星魔法を習得することができないのよ。普通の夜空ではダメ。一面が星いっぱいで埋まっていることが条件なの」

「ですが星がよく見えるのは年に1回あるかどうか…。ステラさんが習得できるまで、まだまだ長い時間が必要になるかと…」


 なるほど…。簡単そうにみえて、意外と難題な条件ですね。……ん?そういえば…。


「あの、私は今旧図書館に住んでいるんですが、一室の天井にたくさんの星座が描かれているんです」

「!星座の絵ってこと?」

「はい。本物の星ではないのですが、どうかな~と…」

「…んふふ面白い、面白いわ!絵でも星魔法が習得できるかは分からないけど、試す価値はあるわね。ステラ、案内しなさい」


 パロマさんが白鳥をブンブン振り回しています。相当興奮していますね。私の提案がお気に召したみたいです。そしていきなり腕を掴まれると、出口まで引きずられていきます。オリーブくんがその後に続き、フルールさんがにこやかに見送ります。あ~まだご挨拶していないのに…。

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― 新着の感想 ―
昔試した人が居たんじゃないかな?
あ〜(;・∀・)それ用の星座の部屋?www
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