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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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不動産屋さん


 アランさんと一緒に薬草の仕分け作業をします。さすがプロですね、私の比にならない量を採取してますね。


「そういえばステラは家を借りないのか?それともどこか土地とか持ってるのか?」

「いいえ、土地は持っていませんね」


 急に家の話になりました。オートマティック・オンラインではマイルームーーいわゆるプレイヤー単位で利用する自分だけの部屋ーーといった機能はなく、掲示板では土地を買ったり家を借りることでホームに設定できるのではと噂されています。まぁまだ誰もホームを獲得していないようですが。


「お前ならもう自分の土地くらい持ってると思ったんだが…それとも他の街で買う予定か?」

「まだ何も考えていないですね。ですが土地を買うとなると、相当お金が必要になるのではないですか?」

「ま、それなりに必要になってはくるがな。良い噂のやつだと分割払いにしてくれたりするぞ」

「良い噂、ですか」

「ステラは大丈夫だ」


 それはちょっと嬉しいですね。ですが自分の土地ですか。ここはいい街なので、拠点にするのも吝かではないのですが…。


「土地はどこで買えるのですか?」

「あ?不動産屋に決まっているだろうが。なんだ興味あるのか」

「お話を聞いていたら、ちょっと」

「そうか。なんだったら今から行ってくればいいだろ」

「え、ですが解毒ポーション…」

「お前、今魔法使えないんだろ?俺に解毒ポーション作り方教わるからには、木魔法が必須になってくるぞ」


 そう言われればそうです。私魔法の使用自粛しているんでした。これでは解毒ポーションを作ることもできませんね。いえ厳密には作れるのでしょうが、アランさん流のものを作ることができません。結構楽しみにしていたのですが、またお預けですね…。


「…ポーションなんていつでも作れるだろ。そんな落ち込むなよ」

「…すみません。何分楽しみにしていたものですから、ダメージが大きくて」

「はぁ…今度来た時には解毒ポーションだけじゃなく、耐毒ポーションも教えてやる」

「!その耐毒ポーションはどのような効果なんでしょうか?」

「名前通り、毒への耐性を強化するものだな。解毒ポーションは毒状態になったら飲むが、耐毒ポーションは最初に飲んで毒になる確率を減らす。毒の森を探索するときとかに役に立つな」


 そんなポーションもあるのですね。アランさんから餌を与えられ、私の気分もすっかりうなぎ登りです。


「約束ですよ。次に来たときは、絶対教えてくださいね」

「わかったわかった」

「アランさん!」

「わかったって言ってんだろ」


 はいごめんなさい。でも適当に返事したアランさんもちょっと悪いと思いますよ。ポーションを作るのに使用した道具を片付け終えると、シッシッっと追い払われました。ルノーとフォスには優しい目を向けているのに…贔屓です。まぁアランさんはツンデレなので、あれも私への愛情表現だと思いましょう。あ、お金は5万Gになりました。こんなに貰えないと言ったのですが、これが正規の値段だそうです。そういわれたら、こちらも言い返すことはできません。大人しく受け取ります。

 さて気を取り直して不動産屋さんに向かいましょう。マップだと…あ、新しく不動産屋が表示されています。こっちですね。ですが以前見たときには、何の変哲もない民家だったはずなんですが…行ってみればわかりますか。



「ここ、ですね」

「ホッ」

「…シュ?」


 到着しましたが…やっぱり民家にしか見えませんね。中に入れるのでしょうか?オートマティック・オンラインでは住民の許可がない限り、個人宅に入ることはできません。大丈夫だと信じて、ソロソロと扉を開けます。


「いらっしゃいませ~」

「あ、こんにちは」


 すごい、思ったよりちゃんとした不動産屋さんでした。入口のそばに座っていた女性が明るく挨拶をしてくださいます。


「あら、来訪者の方ですか?ここには初めてのご来店ですね。今日はどのようなご用でしょうか?」

「あの、土地を売ってるとお伺いしたのですが」

「はい。取り扱っていますよ。いますぐお買いになりますか?」

「あいえ。ん~今日はどんな家が借りられるのか知りたいです」

「かしこまりました」


 どうぞこちらに、と促されて椅子に座ります。お茶を出されたので飲んでいると、借りられる家の資料が並べられました。ふむふむ、リーズナブルなものから豪邸まで様々ですね。店舗として利用することもできるんですか。見ているだけでも面白いですね。


「あ、ギルドカードをお持ちですか?」

「はい。持っています」

「ありがとうございます。ちょっと見ますね。ーーステラさん、職業は司書とテイマーなんですね」

「はい、そうです」

「なるほど。こちらお返ししますね」


 カードを返却されると、少々お待ちくださいと席を立ってしまいました。戻ってくるまで資料を眺めています。あ、畑を借りることもできるみたいです。農業ギルド限定だと思っていましたが、不動産屋さんでも扱っているんですね。料金が同じなのかは分かりませんが、農業をやりたくなったらまた来ましょうか。


「お待たせしました~。こちら司書の方限定の物件と、もう一つがテイマーの方限定の物です」

「あ、ありがとうございます」


 先ほどの倍の資料がきました。見ごたえがありますね。しかも職業限定の物件だなんてワクワクしちゃいますよ。

 テイマー限定の方は、大型のテイムモンスターでも余裕で過ごせる広々とした家が多いですね。しかも庭付きです。テイムモンスターと外で安心して一緒に遊べます。私の子たちは小型ですが、この先どんなモンスターをテイムするのかは分からないので、こういう物件も魅力的ですね。

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― 新着の感想 ―
不動産と不動産屋さんは別物ですよー。混在しているようで気になりました。 不動産だと、土地や建物のことですね。
司書にテイマーならちょっと特殊な家になりそうに思えるね
初めて家を購入したプレイヤーで称号出ますよね?(よくある展開)
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