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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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33/51

フィールド採取

 ログインしました。ルノーとフォスもいますね。フォスは相変わらず私の服の中に潜り込んでいます。さて何をしましょうか…。

 そういえばログアウトしているときに気付いたのですが、オートマティック・オンラインで近日中に大型イベントを開催するそうです。詳細は伏せられていますが、戦闘メインのイベントでなければ参加してみたいですね。


「あ、アランさんのところに行きましょうか。解毒ポーション作らなくては!」

「ホッ」


 割と楽しみにしていたのに、緊急の依頼が舞い込んできて作ることができなかったですからね。そうと決まればさっそくアランさんの薬屋に直行です!



「こんにちは~」

「………誰かと思えばステラか」


 アランさん!お変わりなさそうですね。


「解毒ポーション作りに来ました!」

「…そういえばそんなこと前言ってたな。だが俺はこれから採取しにフィールドに行くから、今は付き合えないぞ」

「何を採取するのですか?」

「あ?薬草やら野草やらに決まってんだろ。うちは薬屋だぞ」


 ごもっともです。これは私の想像力が足りませんでした。ですが薬草を仕入れたりせず、直接採取しに行くんですね。ちょっと意外です。


「どこに採取しにいくんですか?」

「あ?東の森。足りない材料取りに行きたいんだよ」

「東の森…行ったことないですね」


 そういうと、アランさんは目を見開き固まりました。そ、そこまでおかしなことを言いましたか?


「…お前、別名初心者の森って呼ばれる東の森に行ったことないのか?」

「あ、ありません。恥ずかしながら」

「はぁ…んじゃあ、お前はどこの森に行ったことがあるんだ?」

「…街から出たことがないです」

「はぁっ!?」


 おぉ過去一大きい声がアランさんから聞こえました。私以外にも街の外に出たことない人、いると思いますよ。だから私が特別出不精なわけではありません、きっと多分おそらくは。


「…お前、採取に付いてこい」

「あ、はい」


 命令形でした。いえできたら付いていきたいな~と思っていたので、嬉しい提案ではあります。が、そんな燃えるほどやる気にならなくても…。


「採取スキルは持ってるのか?」

「持ってます!」

「採取道具は?」

「…持ってないです」

「まぁ来訪者はアイテムボックスっていうの持ってるみたいだから、お前に必要なのはハサミくらいだな。これ貸してやる」

「ありがとうございます」


 よく見たらアランさんも前と違い動きやすい服装をしていますね。準備はバッチリのようです。

 門番の方に挨拶をして街の外に出ます。私にとっては初めての外!ちょっとワクワクしますね。東の森までは歩いてすぐでした。さすが初心者の森ですね、敵対モンスターとも全く会いませんでした。わ、草木の香りがとてもリアルです。


「東の森は薬草の宝庫でもある。とりあえず採取したいのは月光草と治癒草、あと運がよかったらようせい草が欲しいな。まぁ薬草見つけたらなんでも採取してくれ」

「はい!」


 …ちなみにアランさんの目がギラギラしていたので聞けなかったのですが、ようせい草はどんな薬草なのでしょうか?せいれい草と似てますかね?ーー手当たり次第に鑑定していきましょうか。


雑草

雑草

ヒール草

雑草

ヒール草

月光草

・・・

・・


「雑草が多いですね。でも月光草と治癒草、なんとか採取できました。あとヒール草も」

「ーーホッホホッ」

「ルノー、くれるんですか?ありがとうございます」


木苺 レア度1

どこにでも生えている木苺。新鮮で甘酸っぱい


「木苺!…ん~甘酸っくて美味しいです」


 お礼に頭をなでると、ルノーは恥ずかしそうに首をクルクル回します。木苺はあと4、5粒。せっかくルノーがとってきてくれたので残りは後で…。ん?何やら視線を感じますね。

 周囲を見渡すと、茂みからこちらを覗いている小さな影を見つけました。掌ぐらいの大きさで尖った耳と大きな目、透き通った羽を持っています。まるで古い絵本に出てくる妖精さんみたいですね。キャラメイクを手伝ってくれた妖精さんとは違い帽子をかぶっていますが、おそらく男の子ですね。


「こんにちは?」

「……」


 挨拶をしてみても無言です。逃げる様子もなくジーっとこちらを見ているのですが、何かご用でしょうか?ーーもしかして、木苺?

 一粒持ってそうっと妖精さんに近づけます。あ、パッと木苺をとって美味しそうに食べています。顔ぐらいの大きさの木苺にかぶりついているので、顔が汚れちゃってますよ。


「もっと食べますか?」

『タベル!』

「!」


 びっくりしました…しゃべれるんですね。少し不思議なイントネーションをしていますが、問題なく聞き取れますね。


「はいどうぞ」

『♪』


 残りの木苺を差し出すと、あっという間に食べてしまいました。よっぽど気に入ったんですね。お腹がぽっこり膨らんでいます。


『アリガト。エルフ、アリガト』

「どういたしまして」

『オレイ、ナニ、ホシ?』


 ほし?…あぁ欲しいでしょうか。お礼…ーーあ。


「ようせい草が生えている場所、知りませんか?あれを採取したいのですが」

『シッテル!コッチ!』


 妖精さんがくるりと回りながら森の奥に飛んでいきます。見失わないように付いていきましょう!


本当は妖精じゃなくてハリネズミにする予定でした。

なのに気づいたら妖精になってた…

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― 新着の感想 ―
>ハリネズミにする予定でした。 妖精さんの悪戯で変化したんすね
他の小説に出てくる妖精できのこ帽子被ってたり、きのこ姿だったりを見たことあります(*´∀`*)
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