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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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31/51

おいしいスイーツ


「今日は辛生姜と幸せりんごのヨーグルトに、水胡桃ときな粉を使ったスコーンを作りましょう。まずはスコーンからね。ここに冷やしたバターがあるから、それをこの粉と一緒に混ぜてちょうだい」

「わかりました。あの、この粉には何が入っているのですか?」

「これは来訪者が作ったほっとけーきみっくす?に、お砂糖と塩を混ぜたものよ」


 もしかしてホットケーキミックスですか?もうそんなものが作られているのですね…。というよりどうやって作ったのでしょうか?その技術と努力が素晴らしいですね。ーー辛生姜や幸せりんごなど初めて聞きます。一旦普通の生姜やりんごとして扱いましょう。


「あ、それぐらいでいいわよ。ここに溶いた卵と牛乳を混ぜながら入れます」

「…こんな感じですか」

「ええ。とっても上手よ」


 イザベルさんは褒め上手ですね。どんどん自信がついてきます。


「あと布をかぶせて、冷えたところで生地を休ませましょうね。その間にヨーグルトを作っちゃいましょう」

「はい。辛生姜と幸せりんごを使うんですよね」

「そうよ。辛生姜は身体を温めたり免疫を強くしてくれるし、幸せりんごは栄養がたくさんあるのよ」


 まずりんごと生姜をすりおろしていきます。少しりんご多めですね。そこに蜂蜜を入れて軽く混ぜます。それをヨーグルトにかければあっという間に完成です!


「もう完成しましたね」

「簡単だけどちゃんとした薬膳スイーツなのよ」


 早速ヨーグルトを一口食べます。!美味しいですね。りんごと蜂蜜の甘さの中に生姜が感じられて、ヨーグルトに合う組み合わせです。


「薬膳料理は無理に取り入れようとしなくていいのよ。お茶から始めてもいいし、白湯を飲むだけでも十分だと私は思うわ」

「…私は薬膳料理は少し難しいのではないかと思っていました」

「うふふ。皆そういうわ。あとは病気が治ると思っていたり、すぐ健康になると思っちゃう方もいるわね。でも薬膳料理の効果はほんの少しだけ体力を回復するぐらいなの。人によってはそんなもの意味ないという人もいるけれど…」


 イザベルさんがお茶を一口飲みます。私も最初はポーションのようなものだと思っていたので、身に染みるお話です。


「ステラさんもたまにでいいから、薬膳料理を思い出してね」

「ーーたまに、ですか?」

「ええ。無理に毎日続けようとするのは難しいもの。私は慣れているから別だけど、初めての方に強制するものではないわ。だからもしステラさんが疲れたり病気になったとき、今回の講習を思い出してくれるたらいいなって」


 その後もイザベルさんは身体にいい食べ物や、薬膳料理のレシピをたくさん教えてくださいました。健康のための知恵について色々学べましたね。


「あらあら、つい長話しちゃったわね。そろそろ生地を整えましょうか」

「はい!」


 生地に胡桃を混ぜたら型で抜き、表面に卵液を塗ります。等間隔に並べたものをオーブンに入れて焼きます。


「いい色に焼けたら最後にきな粉をかけて、完成よ」

「美味しそうです…あ、良い匂いしてきました!」

「ふふっまだちょっと早いわね」


 ジーっとオーブンの前でスコーンを見守ります。なんかイザベルさんに孫をみるような目で見られていますが、気にしません。だって生地が焼けるところ見てみたいんです!



「はい最後にきな粉をかけてね」

「わかりました。…あ、かけすぎましたかね?」

「どれだけかけても大丈夫よ。はい、スコーン完成です」


 わーい!出来立ての美味しそうなスコーンができました。胡桃ときな粉は合うのでしょうか?


「早速食べましょう」

「はい。いただきます…ん!美味しいです。胡桃…水胡桃ときな粉って一緒に食べるとこんなに美味しいのですね」


 ぺろりとスコーンを2個食べてしまいました。胡桃がごろっと入っているので、食感も楽しいですね。きな粉は粉を吸い込んでむせてしまいました。イザベルさんに微笑まれて少し恥ずかしかったです…。


「残ったものはステラさんが持って帰る?」

「え、良いのですか?」

「もちろんよ。それに確かテイムモンスターがいるのでしょう?その子たちにスコーンをあげても大丈夫だから、一緒に食べたらどうかしら」


 お言葉に甘えて、残っていたスコーンを持って帰ります。さすがに全部持って帰るのは遠慮したのですが、イザベルさんの圧で持たされました…。


「本当にいいんですか?」

「ええ。私はこの年だから胃が小さくて。ステラさんは食べ盛りなんだから、いっぱい持っていきなさい」

「私はそんな年じゃ…。でもありがとうございます。モンスたちと食べますね」


 そんなやり取りを終えて、一緒に片づけをします。スコーンを貰ったのでお礼に私1人で皿洗いや後片付けをしようと思っていたのですが、またもやイザベルさんの圧で一緒にやることになりました。


「今日は本当にありがとうございました」

「こちらこそ。久しぶりにお料理を教えることができて嬉しかったわ。またいつでもいらっしゃいね」

「はい」


 一礼して部屋を後にします。お腹がいっぱいなので、ルノーたちとスコーンを食べるのはもう少し後にしましょう。受付に戻り、最初にお話ししたお兄さんの元に向かいます。


「講習が終わったので、テイムモンスターたちを引き取りたいのですが」

「お疲れ様でした。少しお待ちください」


 奥に向かうお兄さんを見送って、休憩スペースに座ります。ルノーたちと合流したら一度ログアウトしましょうか。その後は…何をしましょう。う~んのんびり考えますか。

ちなみに作者が適当に考えたレシピなので、美味しいかはわかりません。この世界では美味しいということにしてください

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― 新着の感想 ―
イザベルさんの所が1か所ステラさんになってましたよ〜(・∀・)
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