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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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いざ、実食


「それは魔力が変質しないようにするためだよ」

「変質、ですか?」

「そう。例えば調理する前に水の魔力を込めるとするでしょ。そうすると調理する過程で、火を使ったときに水の魔力がなくなってしまう場合があるんだ。これを魔力の変質と僕らは呼んでいるんだけどね。不思議なことに調理するときに魔力を込めると変質しないんだ。理由ははっきりとは分かっていないみたいだけどね」


 少し難しいお話でしたね。ですが調理する前の食材に魔力を込めるのはやめておいた方がいいですね。また一つ学びました。


「そうだ。ポトフは僕が風の魔力を込めてもいい?どうせなら別々の魔力のほうがいいでしょ?」

「あ、はい。お願いします」


 クレアさんが味を調えながら魔力を込めていきます。さすがプロですね、手つきに迷いがないです。


「ーーうん、こんなものかな。それじゃあ盛り付けをして実食、の前にまずは鑑定してみて!」


 私とクレアさんの前に料理が並べられます。盛り付けも少し工夫して、より美味しく見えるコツを教わりながらやってみました。創作料理は自由、ですね。食欲がそそられます。まぁとりあえず目の前の料理を鑑定してみましょう。


サラダ レア度1 HP10回復

新鮮な野菜を使い作られたサラダ。水の魔力が込められている


キッシュイミティア レア度2 幸運+1(20分)

パイ生地を使わずに作られたキッシュもどき。木の魔力が込められている


具だくさんポトフ レア度2 魔防-5(1時間)

色鮮やかな具材をじっくり煮込んだポトフ。風の魔力が込められている


「ありゃ。ポトフにはデバフがついちゃったね。でもまぁ比較的短時間だから僕は気にせず食べちゃうけど…ステラはどうする?」

「私もいただきます」


 戦闘などはしないので、魔防が下がっても気になりません。それになにより味が気になります。見るからにおいしそうなので、早く食べたいです。


「それじゃあ食べよっか!おかわりもあるから、遠慮しないで食べてね」

「はい!いただきます」


 まずはポトフを一口。あ~体が温まります。これが幸せの味。キッシュもほのかに牛乳の甘さがして美味しいです!サラダもシャキシャキしていて、いくらでも食べられちゃいます。


「ふふっステラは美味しそうに食べるね」

「実際とても美味しいですよ!この講習を受けてよかったです」

「ならよかった!今回は特別に料理に魔力を込めるのを教えちゃったから、失敗したらどうしようって内心ヒヤヒヤだったんだよ。どう頑張ってもできない人もいるし。まぁステラは何も問題なかったけど!」


 教え子が優秀で嬉しいよ!とクレアさんが頭を撫でてきました。嬉しいですが、食事中なので食べづらいですよ。


「あ、僕が結局たくさん食べちゃった。ステラはおかわりしてなかったけど、量足りた?」

「はい。それにこのあともう一つ講習があるので…」

「そうなんだ。なんの料理の講習?」

「薬膳料理です」

「いいね!講師の先生はすっごく優しいおばあちゃんなんだよ。いっつもお菓子くれる!」


 それは、クレアさんが愛嬌があるからではないでしょうか?お菓子あげるとすっごく喜びそうです。


「それじゃあ片づけは僕に任せて、次の講習に行っていいよ!」

「いえ私も片づけくらい…」

「大丈夫!おばあちゃん待ってるだろうし、それにステラもお料理早く学びたいでしょ?あ、部屋は2つ隣の角部屋だと思うよ。それじゃあまたね!」

「あ、はい。また?」


 早口で告げられ、やや強引に部屋を追い出されました。感謝をもっと伝えたかったのですが…でもここで戻るのも違いますよね。教えてもらった部屋へ行きましょう。

 角の扉には歩いてすぐでした。ドアを3回ノックして中に入ります。


「失礼します」

「あらこんにちは。あなたがステラさん?」

「は、はい」

「私はイザベル。薬膳料理の講師を担当します。職員からお話は伺っているわ。創作料理と続けて受けるのでしょう?」

「そうです。よろしくお願いします」


 こちらこそよろしくね、と穏やかに微笑まれたイザベルさんは、まさに優しいおばあちゃんといった雰囲気を持っていました。話し方も上品で、ゆったりとした空気が流れています。


「クレアのところでは何を作ったのかしら」

「サラダとキッシュ、あとはポトフを作りました」

「あらたくさん作ったのね。それじゃあお腹も膨れているだろうし、私とは薬膳スイーツを作りましょうか」

「スイーツですか?」

 

 薬膳料理は聞いたことがありますが、スイーツは想像がつきませんね。見た目も普通のスイーツとは異なるのでしょうか?


「まず薬膳料理はね、食事を通して病気を予防したり、健康を保つことを目的とした料理なの。劇的な効果はないけれどポーションでは治すことのできない、病気の人や不健康な人の体力を回復させることができるわ。それで今日作る薬膳スイーツは、疲れをとる体に優しいお菓子なのよ」


 イザベルさんの説明はとても分かりやすいです。それに薬膳料理は体力を回復させる効果を持っているのですね。それのスイーツはどんな感じなのでしょうか?

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― 新着の感想 ―
クレアさんって名前も以下略
イザベルさんって名前はよく小説で貴族の名前で見ますね(・∀・) 婦人や令嬢でwww
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