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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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料理ギルド

 

「さて、それでは料理ギルドに向かいましょうか!」

「ホッ」

「…」


 フォスはケープコートの中に頭を突っ込んでいて無言です。何してるのでしょうか?チラッと中を見てみると、クリクリとした目を見つけました。舌を出してまた潜り込んでいきます。可愛いのでそっとしておきましょう。

 マップから料理ギルドを探します。場所はーー割とすぐ近くですね。早速目的地に向かいます。途中で何か人だかりができている場所がありましたが、あまりに人が多いので見に行くのを断念しました。あそこには何があったのでしょうか?集まっていた人たちは何か鬼気迫った様子でしたが…。後ろ髪を引かれますが、今はギルドです。誘惑に負けないように気を付けましょう!


 ーー料理ギルドは茶色い石造りの外観で、異国風のとてもオシャレな建物でした。見てるだけで心弾みます!内装は受付の数は少ないですが、その他は冒険者ギルドとほとんど同じですね。掲示板には料理に関するクエストが並んでいます。

 それらを一旦置いておいて、空いている受付のお兄さんのもとに向かいます。他の受付のお姉さんは人気なのか、行列になっていますね。まぁ私としてはラッキーです。


「こんにちは。クエスト受注ですか?それともギルド登録ですか?」

「ギルド登録と、あとは料理をしてみたいのですが」

「わかりました。ギルドカードはお持ちですか?」

「あ、持ってます」


 自分のギルドカードを渡します。お兄さんはすぐに手続きを済ませてくださいました。


「ーーステラさん。はい。ギルドカードに登録しました。ご確認ください」


名前:ステラ

職業:放浪の司書 見習いテイマー

冒険者ギルド:F

料理ギルド:F


「ギルドカードの再発行には500G必要となるので、管理には気を付けてください。それと料理をしたいとのことでしたが、講習をご希望ですか?それとも調理場の貸し出しをお求めですか?」


 うーん…冷静になって考えてみると私、調理できる素材を何も持っていませんでした。これでは調理場を借りても料理することができません。


「講習とはどのようなものなのでしょうか?」

「内容は様々ですが、料理初心者の方には調理の基礎に関するものをお勧めしております。切る、煮る、焼く、蒸す、揚げるの調理法の講習は来訪者の方にも人気ですね。ただ予約が一杯で、今受付を停止していまして…」

「そうなんですか…なら他の講習について教えて欲しいです」

「他ですと…薬膳料理、コース料理、創作料理、バフ料理が学べる講習がありますね」


 おぉ!どれも面白そうですね。特に私が気になるのは薬膳料理と創作料理です。薬膳料理を学べば調合にも何か役立つかもしれませんし、創作料理では自由でユニークなものを作れそうです。あぁ~悩みますね。


「ーーこの中でしたら、今続けて2つ受けることもできますよ」

「えっ!いいんですか?」

「大丈夫です。この4つの講習は応用編なので、来訪者の方には人気があまりないんですよね。特に薬膳料理と創作料理はまだ誰も受けていないので、すぐにでも受けることができますよ」


 !これは良いことを聞きました。お兄さんの提案に甘えて、私が気になっていた薬膳料理と創作料理の2つの講習を受けさせてもらいます。ですが創作料理の人気がないのは少し意外ですね。


「2つの講習で8000Gになります」

「はい。あの、何かこちらで用意するものとかってありますか?」

「いえ、何も持ってなくて大丈夫ですよ。道具や材料などはこちらで用意しているので、手ぶらで参加してください。料理の講習を受けている間はモンス達をこちらで預かることになりますが、大丈夫でしょうか?」

「大丈夫です。お願いします」


 諸々込みで1講習4000Gは安いのではないでしょうか?他にお金を使うこともないので、即決で払ってしまいました。


「あの、なぜ創作料理の講習が人気がないのでしょうか?とても面白そうなのですが…」

「…実は以前来訪者が来ていた時の講師は態度があまり良くなくて…。受講者に横柄な態度を取ったり、金品を無理やり要求したり。あ、今は講師が変わっているので大丈夫ですよ。ただそのことが来訪者の方に伝わっていないので、人気がないのかと…」


 以前、ということはベータテスト時のことでしょうか?もし知らなかったら稲荷さんに教えてあげましょう。あ、でも今忙しいと仰っていましたね。まぁいつかは会えるでしょう。

 ちなみに薬膳料理は単純に美味しくないというイメージが強いため、人気がないそうです。お兄さんが少し悲しそうに教えてくださいました。私はそんなこと思っていませんよ!


「講師の方にお伝えしてくるので、少しお待ちください。あ、モンス達預かりますね」

「はい」

「…ちょっとだけ撫でてもいいですか?」

「あ、大丈夫ですよ」


 そう言うと、お兄さんが嬉しそうに2匹を撫でながら奥に歩いていきました。ルノー、フォスいい子にしてるんですよ。ギルド内の休憩スペースに腰を下ろして、呼ばれるのを待ちます。少しだけドキドキしてきましたね。私は料理は人並みにできますが、どこまで通用するでしょうか?…基礎の講習を受けなくても問題ないといいのですが。

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― 新着の感想 ―
薬膳とコース料理でもいい組み合わせができそうな気がする
薬膳と創作でポーションが美味しくなる?
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