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司書さんは無自覚でいいのです!  作者: 黒色猫


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忘れていた情報の価値

 ログインしました。ルノーとフォスを定位置に乗せると、フルールさんに外に出ることを伝えて図書館を後にします。倉庫の本が増えているように感じましたが、気のせいですよね。


「ちょっとお散歩しましょうか」

「ホー」

「シュー」


 のんびり街の中を歩いていきます。ファンタジーらしさが全開で、何回歩いても飽きませんね。あ、プレイヤーらしき人達がちらほら見えます。


「あれ?ステラ?」

「稲荷さん!こんにちは」


 道の真ん中で稲荷さんと偶然会いました。プレイヤーとお話ししていたようです。中性的ですが男性でしょうか?犬の獣人には初めてお会いしました。見目も少し幼い気がします。


「おお!そなたが噂のステラか。会えて嬉しいぞ」

「こ、こんにちは。初めまして」


 両手を取られてブンブン勢いよく振られました。す、すごい力が強いですね。


「はい、手を離してくださいねー。ステラも驚いたでしょ?こいつはオールド。老人口調で話すRPをしてるけど、悪い奴ではないよ」

「RPと言うでない!こほん、改めてオールドという。素材収集を生業としておるゆえ、何か欲しいものがあれば気軽に声をかけるといい」

「ご存じだとは思いますがステラといいます。よろしくお願いしますね」


 オールドさんは素材を集める職業についているのでしょうか。なんにせよ、プレイヤーの知り合いが増えましたね!


「ステラは今何してるの?」

「図書館のクエストの息抜きに、散歩をしている途中でした」

「「………は?」」


 あれ、稲荷さんもオールドさんも固まってしまいました。な、なんか変なことを言ったでしょうか?あ、フォス威嚇はしなくて大丈夫ですよ。ルノーは…何も気にしていませんね。


「スゥー…とりあえず場所を移動しようか」


 はい、一緒に行きます。今の稲荷さんは笑顔なのに怖いです。固まったままのオールドさんも無言のまま後に続きます。私は何をしてしまったんですかー?!

 少し歩いた先で稲荷さんが足を止めたのは、隠れ家のような雰囲気を醸し出すカフェでした。ドアを開けるとベルがチリンとなります。中には数人お客さんがいました。皆さんのんびりコーヒーを飲んでブレイクタイム中ですかね。


「いらっしゃいませ」

「マスター。奥の個室は空いてる?」

「空いておりますよ。どうぞこちらに」


 洗練された動きで、年配の男性が近づいてきました。彼がこの店のマスターみたいです。カッコいいですね、憧れちゃいます。案内された先には、4人席の個室がありました。簡易植物も置いてあって、さり気ない飾りがとてもオシャレです。稲荷さんとオールドさんの向かいに1人で腰を下ろします。


「コーヒーとスコーンを3人分お願い」

「かしこまりました」


 マスターがドアを閉めると、静寂が空間を支配します。自然と背筋が伸びました。


「んで、ステラ。図書館でクエストしてるの?」

「は、はい。本の整理と確認作業を少々…」

「…前にも言った気がするけど、図書館でのクエストは見つかっていないんだよ。今、この瞬間まではね」


 はっ!確かにそう教えてもらった気がします。今の今まで忘れていました。


「んふふ、そなたは面白いのう。まさか世間話からすごい情報が聞けるとは思わなんだ」

「笑いごとじゃない!もう、本当に心臓が止まるかと思ったんだからね!司書が発狂しながらクエストを探しているのに、あんな道の真ん中で言っちゃうし!」


 稲荷さんの口調が乱れています。なんかすみません…。オールドさんは笑っていますが、これはとても重要な情報なのでしょう。忘れていたとはいえ、少し軽率でした。


「あぁーもう。とりあえず、図書館のクエストはどうやって見つけたの?」

「フルールさんーー図書館の受付の方に紹介されたんです。私は総合知識を持っているので、クエストをやる条件を満たしているみたいで」

「総合知識?初めて聞いたな」

「儂も知らぬのう」

「そのスキルについて教えてくれない?」


 稲荷さんに聞かれたので答えようとした瞬間、急に声が出なくなりました…!何が起こっているのですか?!


「?どうかしたステラ。言いたくないなら別に言わなくてもいいよ」

「いえ、答えようとしたら急に声が出なくなって…」

「ほぅ。謎じゃのう」


 うーん。総合知識のことを話そうと思わなければ、普通にしゃべれますね。さっきのは一体何だったのでしょうか?


「ホー」

「えっ」

「今度はなに!?」


 稲荷さんが身構えていますが一度置いておいて。ルノーが『魔法』と感覚共有で教えてくれました。魔法……もしかして、誓約魔法でしょうか?他の2つは関係ないでしょうし、間違いないです!考えられるのは総合知識が本に載っている情報で、それを話すには司書としての役割を遂行する必要があるという事でしょうか。ですが私が今まで読んだ本の中に、スキルに関する情報はなかったのですが…。うーんとりあえず、お二方に伝えてみましょう。


「あの、実は今は総合知識についてお話しできなくて…。私が司書としてお二人に色々やってもらったら、教えることができるようになります」

「ん?何をやればいいの?」

「おぉ。素材集めなら任せておくがよい」


 まずは、司書の役割についてお話しましょうか。あとは水晶の花についても話さないとだめですね。説明が長くなりそうです…。

「ー」については、分かりにくいみたいなので「ーー」と表記します。

今まで投稿したものは、体調がよくなってから直していきます。

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