同じ方を見なくても
掲載日:2025/12/30
公園の石山の
土管のトンネルで
スイッチに集中して
反対の出口を見ながら
背中を合わせてる
二人
僕と君
朝
集合時間にやってきてから
何も話さなくて
ゲーム始めてからもう1時間
お互い寄りかかって
背中にちょうど良い重み
ほんのり暖かい
骨張った背中
たまに頭が揺れて
髪の毛がかさる
しばった先の髪の毛が筆みたいに
僕の首をなぞる
僕の先の円い窓からは
表の大通りが見えて
君の前の円い窓からは
砂場で遊ぶ小さな子供が見えるだろう
見えてるものは違うけど
向く方向は違うけど
やってることも違うけど
考えてることも違うけど
背中の感じも違うけど
体温を感じて
存在を感じ
スイッチを押す
振動が伝わる
呼吸が伝わる
まったく違う
僕と君が
そこにいて
今
息をしているだけ
何でもないことだけど
なかったら困ること
だから
明日も約束
また一緒に遊ぼう




