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第四章:蓮を探せ!
【佐倉悠真視点】
勇者として王に仕えることになった俺と紗奈だったが……
「どうしても蓮のことが気になる」
蓮は確かに一緒に召喚されたはずだ。なのに、王や大臣、周囲の人間は誰も蓮のことを覚えていないと言う。
「俺たちの記憶違い……なわけねえよな?」
「うん……だって、ずっと一緒にいたもん」
この世界に来たときも、最初に蓮の姿を見た記憶はある。
なのに、何かの力で蓮の存在が「消された」ような感じがする。
それがどういう理由なのかはわからないが――
「俺たちで蓮を探そう」
「うん!」
こうして、俺と紗奈の蓮探しが始まったのだった。
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