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お触り律

 結局の所、クラスで孤立気味なので何をしても良いと思って、雨河童の様な卑怯者の輩は、一目見て大人しそうな灯枇(あけび)を狙ったのだ。だからもし可能であれば、クラスで誰か友達になれそうな女子は居ないだろうか? 灯枇(あけび)の場合は結果として、後になってたまたま転校生のアニーが現れたのは良かったが、実際には彼女の登場まで、もう少し待たなくてはならない。


 さて、今まで散々担任に嫌だと訴えてあだ名を消去して来た野々下 灯枇(あけび)だったが、5年生にして遂に年貢の収め時が来てしまった。その名付け親は正直よく分からない性格の女子で、まあ本人にとって黒歴史だったらすまないが、灯枇(あけび)から見ると少しヘンタイっぽかった。しかし悪い人間では無かったのだろう。柾谷(まさや)からは律と呼ばれ、仲も良かったみたいだから。


 律には奇妙な趣味があり、彼女自身れっきとした女子だが、他人の下着の柄を妙に気にして、体育前後の着替え時間にそれを覗いた。しかもそれを言いふらすので、クラスの女子達はさっさと着替えようと、いつも必死だった。


 律は迷惑寄りのありがた迷惑な事に、灯枇(あけび)に「野々ちゃん」というあだ名を付けた。その間抜けな語感が悪かったのか、そのクソダサいあだ名はクラスの女子達に蔓延し、あっという間に定着した。灯枇(あけび)はそのあだ名が物凄く嫌だったが、今度ばかりは「無視しなさい」の舐められ先生が担任だから消去出来ないだろうと無意識下のうちに諦めてしまい、無視という抵抗虚しく、ここにあだ名が確定した。


 律は一体全体何を考えていたのか、小学校高学年女子にも関わらず、服の上から灯枇(あけび)の胸元を堂々と触ってきた事もあった。


「わー、野々ちゃん全然無い」


 そんなの当たり前だろう、小学生なんだぞ? そりゃあ個人差はあるだろうが。灯枇(あけび)はその変態っぷりよりは、あまりにも怖いもの知らずな律本人に恐怖を覚えた。律はこんな変態行為を堂々と繰り返して、いつ何時女子達から嫌われて無視されるのか分からないというのに、それが全く怖くないというのだろうか? まあ灯枇(あけび)の知る限りはそんな目には遭っていないように見受けられたが。まったく皆、恐ろしい程に寛容だ。




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