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励まし相談室

 虐めという言葉がヒヲス小学校にも登場したのは、灯枇(あけび)が5年生位の頃だった。

 

 それまでの相談室という部屋は、放送室と図書室に挟まれて存在はしていたものの、そこは先生達用の部屋だから、生徒は入ってはいけないという決まりになっていた。しかし灯枇(あけび)が5年生頃になると、そこには再雇用の優しいおばあさん先生が居て、生徒達の相談に乗ってくれるようになった。


 しかし相談室に入るのは大変勇気の要る事で、リアルガチな相談内容を持ち込む所を誰かに見られでもしたらと思うと、生徒達はその不名誉にビビってしまって、正直使い辛かった。灯枇(あけび)が知る限り身近で相談室を利用したのは、楽しいムードメーカーの百済君たった1人だ。


百済君は正直下らない特技だが、嘘泣きが非常に上手で、本当に涙まで流す事が可能だった。灯枇(あけび)も彼と同じ班だった頃、それを給食時間中に見せて貰った事がある。百済君は班員皆に何か悪口を言ってくれと頼み、たしかウザイだの何だの、決して皆の本心では無い悪口を散々言われると、ポロポロと涙まで零して嘘泣きを披露した。


「あー、傷付いた。俺ちょっと昼休みに相談室まで行ってくるわ」


百済君は宣言どおり、昼休みに相談室を堂々と訪問し、室内で優しいおばあさん先生にとても色々褒められたらしく、帰還すると同じ班員の灯枇(あけび)達に、それを嬉しそうに話してくれた。



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