雪女郎
凍える。日々そうで、いつの頃からだろう? ワタシは子供の頃から母が癇癪を起こしたり男が来たりするとマンションのベランダの外に出されていた。
幸いワタシの育った街は寒冷地ではなかったのと、ペンギンのキャラクターのレジャーシートを室外機の下に隠していて、それにくるまることで最低限度暖を取れていた。
思えば母がベランダの窓の鍵を開ける時、使っているレジャーシートは見ていたワケだから、怒りが収まったり男との情事を終えて虚脱した母は見逃し続けてはいたんだろう。
いずれにせよ、最後は詐欺師や宗教に騙されて病院に入った母とは絶縁したが、そのペンギンのキャラクターはワタシの御守りになっている。
部屋はグッズで一杯で、レンタルルームを借りているくらい。
特にプレミアが付くような物でもないから大した出費にはならないけれど、何もならないのは知っている。
だが、御守りだからしょうがない。
今日も増え過ぎたグッズを持ってレンタルルームにやってきた。
仕事を終えて、部屋に帰ってからグッズを積んでまた車でここまで来るのは億劫だったが、御守りだからしょうがない。
この世は寒過ぎる。仕事や趣味の類いに打ち込んでも、友人が何人いても、男達と付き合っても。寒さは消えなかった。
御守りが、必要。
他のレンタルルーム使用者をワタシはあまり信用していないから、手早く済まそうと鍵を開けて、ドアを開けた。
「お前、いい『欠落』があるな?」
レンタルルームの中は凍り付いていて、その中でペンギンのキャラクターのぬいぐるみの1つが、氷の椅子に座り、煙管で煙草を吹かしていた。
ワタシはグッズの入った段ボールを取り落とし、足元にグッズを散乱させてしまった。
「俺はサトリではないが、わかるぞ? とうとう気が狂ってしまったか。と、思っているな? くくくっ、安心しろ。お前はただ、運がいいだけだ。お前の欠落を、埋めてやろう」
ワタシの御守りが喋っている。
「欠落? ワタシは、ただ寒いだけだ」
「それは恐れだ。お前は恐れている。逆になればいい。お前が、恐れになれ。全ての恐怖が、お前の力だ」
吹雪がワタシを包んだ。
「ああ・・」
温かい。こんなにも。涙が凍り、砕けていった。
吹雪の中、浮き上がったペンギンのぬいぐるみがワタシの胸元に近付く。ワタシはそれを抱き締めた。
「ずっと、待ってた」
「そうか、待たせたな。お前という神仏の掌から溢れ落ちた者の哀れで無意味な破局に、俺が、意義を与えてやろう・・」
全てが白く、凍り付いた。
「イテテ・・」
思わず小声で呟いてしまう。全身筋肉痛だ。ここ数日、アゲハ丸の威力が小気味好いからと調子に乗り過ぎた。
一応、雑魚のラッシュの第一波は凌げたるしいが、先が思いやられるな。
この痛み、普通の人間なら全身の筋がズタズタになってるだろう。
まぁ『普通の吸血鬼』ならそもそもなんともないんだろうが・・
「草ヶ部、また胃が痛いの?」
通学電車で小柄な田島香南が縁眼鏡越しに見上げて心配してくる。いいな。朝からもう疲れてるし、気付けに首筋にカプっと噛み付いてやりたい。
「草ヶ部?」
「はっ! 違う違うっ」
「?」
田島を戸惑わせてしまった。弱ってるとどうしても見境が無くなってしまう。田島は高級な苺に見えてくるが、他の人間もだ。
地方都市であたしの田島もラッシュは嫌なので2本くらい時間を外しているから、それなり程度ではあるが車両は朝の通勤通学で混んでいた。
初老のサラリーマンも、ぽってり肥った中年の女も、あたしは平等に噛み付いてやりたい。
腹ペコなんだ。電車の中で、あたしはたくさんのフルーツと一緒に詰め合わされてる気分だった。
田島と一緒に校門から入り、植え込みの近くを通るとリストバンドにした黒のケープを部分的に透明化し、内部から小太刀の姿のアゲハ丸を抜いて植え込みのなかに忍ばせる。
日常の中に無駄な手間が増えてしまった。あとはアゲハ丸が上手く人目のつかない所に移動して人間体に・・
「おはようでござるっ!」
アゲハ丸はそのまま植え込みを掻き分けるようにして『満菜』とかいう人間体化して立ち上がりやがった! 一応制服着て鞄持ってるけどっ。
「?? おはよう揚羽さん・・」
田島に限らず周りがザワついてしまう。コイツっ! ほんとなんのつもりだ?!
「新緑が芳しい季節でござるな」
ずんずん植え込みから出てくる人間体アゲハ丸っ。人としてのあたしの対人処理能力がどれだけ低いかわかってんのか??
あたしが仰け反っていると、
「おはようっ! 朝からサバイバルだねっ、揚羽さん」
どっからともなく現れたシキオがいい感じでイジると、なんとなくフワっとしたくらいの笑いも起こり、内輪ネタだったくらいの感じでその場は流れた。
「ふむ。北森殿、常在戦場でござる!」
「ははっ、あるよねー」
「あるかっ! お前らっ、ルックスで誤魔けるにも限度があるからなっ」
普段はひっそりしてるんだ! 動揺させるなっ。
「お前らぁ、おはよぉうぅ~」
後ろから村坂代々喜も血圧の低い顔で登校してきて、そのままうやむやにされてしまった。
植え込みの方が簡単だったが、アゲハ丸は『駅前で合流して登校する』形にした方が無難だな・・
放課後、田島と村坂がサークルと部活に行くのを見送り、あたしとシカオとアゲハ丸は3人では不自然過ぎるので気配を消して、既に人払いの術の掛けられた保健室に入った。
「っ!」
菱沼が居た時はなんの飾り気もなかったはずの保健室が『ハンドメイドらしいファンシーな鼬グッズ』だらけにされている。
「あんたが新しい協力者?」
全身筋肉痛で余計な動作はしたくないんだがムカ付いたあたしは、腕を組んで足もクロスさせて保健室の棚の1つに背を預けて言ってやった。
棚の位置が遠く、わざわざ少し歩いて棚に凭れたからシカオがあたしと目を合わせないようにしながら口角だけでうっすら苦笑したけど気にしない。
「そうだよーっ?! 初めましてだね! 私は東風谷輪呼っ!」
髪に無駄にメッシュを入れた風に変化して悪目立ちしている、その派手めの私服の上から適当に白衣を羽織った女は、鎌のようになる尻尾を出しつつ軽くつむじ風まで起こし、冗談っぽくウィンクしてきた。
うん、嫌いだ。
「見ての通りのカマイタチっ! 人間とのクオーターなんだっ。隣の市のお寺に縁が有ってね。そこの仏神さんがクロブチタユウさんに貸しがあったみたいでなんだかんだで!」
「なんだ、仏の手下か。チッ」
倍、嫌いになった。
「俺は北森四季夫。色々混ざってるけど、マシラだ。シキオって呼んでよ」
「よろしくーっ、私はねワコっ☆」
「拙者は揚羽満菜と名乗ってござる。妖刀でござるっ。アゲハ丸でござる!」
「『ござる』キターっ! 君、有名人だよねっ?」
「そうでござるか??」
ここで全員の視線があたしに集まった。
「・・・あたしは草ヶ部万亀子。日渡り・極東3種A型の、吸血鬼だ」
「わかった! じゃあマキちゃんだねっ☆」
「マキコだ。ワコ」
「・・りょうかーい」
「まぁまぁ。学校関連のフォローはワコに任せていいんだね?」
シキオが間に入ってきた。
「まぁ基本的にはクロブチタユウさんの眷属の人達がやってくれるみたいだけどー。私は短期のお手伝いだし、どっちかと言うと放課後の『狩り』の支援がメインかなっ☆」
ワコは上目遣いにやや挑戦的にあたしを見てきた。
夜になってしまった。吸血鬼でなくても、大抵の魔物は夜に力が増す。昼でも動けるアドバンテージは活かせられなくなった。
「下調べが甘いんじゃないか?」
既に増血剤の飲み、黒のケープを纏い、スパッツも穿き、拳銃とウェストバッグも装備している。
あたし、シカオ、中々人間の姿の変化を解かないアゲハ丸、ワコ、それから合流したコウタとかいう半ノビは市の建物の屋根から屋根、屋上から屋上へと駆けていた。
コウタのヤツがいちいち、
「ひゃほーっ」
とか言って跳び回るから無駄に目立ってる気はした。子供か。
「私に言ってます?」
迷惑顔のワコ。白衣の代わりに革ジャンをだらしなく着てる。脱ぐか着るか、はっきりしろ。
「お前は菱沼の代わりだろ?」
「・・え? 私に母性求めてます?」
あたしはサイレンサー付きの銃で発砲してやった。躱された。チッ。
「ちょっ? 撃ちましたよっ? この人っ!」
「マキコは短気でござるからなぁ」
「流れ弾は考慮してる。後で菱沼の蛇達が処理するだろ」
「あれじゃないかな?」
フード付きの毛皮を纏ったシキオが差したのは食肉冷凍施設だった。建屋自体が凍り付いてる。
建物の周囲には菱沼の蛇達が人払いと閉じ込めの陣を張っていた。
あたし達は上役の蛇の近くに降りた。
「巣になってる。眷属は見えないが、シキオの時より面倒そうだ」
中に入り難い。現役の施設なら後処理もあるだろう。
「はぁ、雑魚の群れの騒動と人間の依り代を得ていたようで、力をだいぶ蓄えられてしまったようです」
「ユキニュウドウでしょ? コウタ君得意そうじゃなーい?」
「君だぁ? 鼬女っ! 俺様の方がちょい年上だかんなっ?! コウタ『さん』だろがぁっ!」
コウタが凄んだ側からワコが鎌の尻尾を高速で振るい、コウタの着ていた中学のジャージを小間切れにしてスニーカー以外は素っ裸にした。
「のぁああーーっっ??!!! んおぉっ? くっそぉおお・・」
慌てて急所だけ両手で隠すコウタ。隠すのが遅いんだよ。粗末なもん視界に入れんなっ。
「マキコ! 黒のケープちょっと分けてくれっ、俺のビッグマグナムがっ!」
「うるさい。シキオ!」
「はいはい」
シキオは毛皮は伸ばして一部を切り離し、コウタに縄文時代の人みたいなハーフパンツを作ってやった。
「喧嘩は後にしろ。そのパンツ解除させるぞ?」
「ぐぬぬっっっ」
「中はどうなってんのー?」
「かなり『選り好み』した獲物を氷漬けにしてその思念や魂を吸っているようですね」
贅沢な食べ方をしてる! 私の食事の7割はプルーンだぞっっ。
「施設で出入りしていた者達は殆んど眼鏡に叶わなかったようで、ここで働いていたことや訪れたことを忘れて家で呆けていました。結局商売が滞って発覚しましたが」
「警察は?」
「煙に巻けるのは今夜まででしょうな。主が孵り直しの支度に入っているのであまり派手な隠蔽はできません」
「とっとと片すしかないか。アゲハ丸!」
「御意!」
アゲハ丸は人間体の変化を解き、小太刀の形態に戻ってあたしの右手に収まった。
・・白装束を着ていた。テレビか映画か何かの本でしか見たことのない花魁の衣装のようだ。『彼』によるとそういう物らしい。
(来たぞ。ここで眷属どもを仕止めれば後はどうとでもなる。今のあの女な死に体だからな)
「どうでもいいわ。それより、この人達を救ってあげないと。一人でも多く」
冷凍肉の倉庫の一角に氷のペンギンキャラクターの像達を並べていた。中には恐怖に引きつった顔の人々がいる。
「皆、満ち足りた人生を歩んできた人ばかり。教えてあげないと。世界がとても寒い、って。これが本当の世界だって。嘘の世界しか知らないなんて、可哀想・・」
ワタシは愛おしく、指で1つの像に触れた。その家に帰れば仲の良い妻子のいる男は、絶望して狂った顔のまま干からびて氷の中で死んでいった。
私は感動して氷の涙を溢した。
「ああ、最後に知れてよかったね。ワタシもようやくわかった。ワタシが生きてきた中であのレジャーシートの中程安全で温かな場所はなかった。窓の向こうにはお母さんがいる。ワタシの本当のお母さんは、そこにしかいなかった。だから皆、恐怖を受け入れてほしい。ここには、愛しかないんだよ?」
氷で補強した冷凍庫の扉が炎で撃ち破られた。近くの吊られた冷凍肉がいくつか焦がされる。
部屋のあちこちに鬼火も灯された。
「よっしゃーっ!! 終わったらBっ! Bっ! Qぅぅーーっ!!!」
両腕に炎を灯した開いた入り口で半裸の男の子が喚いている。
(ノビだ。まずアイツは潰せ! ここを乗り越えれば、お前はもっと『愛』を広めることができる)
「そうね。愛の為にっ!」
ワタシは吹雪を纏った。
冷凍肉と人入りの氷像が並ぶ中には吹雪を纏った白い和装の女!
「ユキジョロウっ? ユキニュウドウって言ってなかった? というかペンギン??」
結構有名なキャラクターだ。
「ペンギンはよくわからないけど、依り代が女性だったんじゃないかな?」
「バラしちゃえばおんなじだよっ☆」
ワコは入り口でBBQ、BBQとうるさいコウタをわざわざ踏み台にして飛び込み、旋風を纏って吹雪とかち合った。
「俺様を踏みやがったなっ?!」
怒った側から床から出現した大きな氷柱の槍に襲われてシキオに抱えられて飛び退かれて難を逃れるコウタ。
「火を使うその子狙われる! シキオはフォローしといてっ」
「わかった」
「『その子』とか言うなっ、年・長・者・だぁ~っ!!!」
あたしはその横を駆け抜ける。血の材料が無い。取り敢えず、サイレンサーを外した拳銃で牽制するかっ。
銀の弾丸を撃ったが周囲に発生した氷塊で弾かれた。ワコと競り合い、シキオに抱えられたコウタに氷柱を撃ってるユキジョロウ? が反応した素振りはなかった。
「ん?」
「女は尋常でござらんが、憑いているのは『アバシリニュウドウ』手練れの古い魔物でござる。半端な攻撃は通らんでござる。ガツン! と行くでござるっ」
「あたし、今日、筋肉痛なんだよっ」
「拙者は絶好調でござるが? 昼に焼きソバパンを4つ食べたでござる!」
「・・お前は雑にできてるんだよっ」
経験上、ムチャしないと詰む、とわかりきってるのに躊躇すると状態は悪化する。あたしは銃撃しながら回り込むようにして突進した。
ユキジョロウ? は氷塊に守られながらあたしに注意を向け、連発する氷柱の半数を放ってきた。
「ここにはお母さんの愛があるっ!!」
ワードが強いぞコイツっ。わざと掠る感じで回避する。ゴリゴリ『血塗れ』にされた。
意図を察したシキオが遅れたタイミングでキュウソの蛮刀をユキジョロウ? に投げ付け、意識を向けさせ、氷塊ガードも多くを使わせた。
あたしは黒のケープで身を守りつつ、自分の血で血の渦を作って自分自身を撃ち出し、いくらか掠ったが手薄になった氷塊を抜けて懐に入ると、アゲハ丸で胸を一突きしてやった!
「ねじ曲がった承認欲求なら負けてないねっ」
小太刀を抜いた傷口から凍り付く血の蝶を噴き出させ、その勢いで距離を取る。もう身体はボロンカスだ。蛇達、苔餅持ってるのか?
「ああああぁーーーーっっっっ!!!!」
見た目通りとはいかないだろうが、凍り付く血の蝶で体液を奪う。激しい吹雪も巻き起こされたが、
「ワコっ! コウタっ! 介錯っ!!」
「殺ろうと思ってたしっ☆」
「シキオっ! 角度修正だっ!!」
「降りないの?」
ワコは鎌の尾に旋風を圧縮させ、シキオは抱えられたまま構えた片腕に炎を溜めるコウタの射線を調整した。
「バイバイ、マザコンちゃん☆」
「BBQ拳っ!!!」
強力な真空の刃と烈火球が撃ち込まれ、ユキジョロウ? は爆炎と共に引き裂かれた。
ああ・・・熱い。熱い。お母さん、窓を、開けてほしい。見舞いに行けなくて、ごめん。貴女に仕返しがしたくて、そのままにした。お母さん、お母さんもそっち側に締め出されていたんだね。ワタシが小さかったから、窓を、開けられなくてごめんなさい。お母さんにはレジャーシートなんてなかったのに、ワタシだけ、独り占めして、ごめんなさい。きっと、寒かったね。
ユキジョロウ? の身体は燃え尽き、炎と旋風の中に、冷気の塊の、踠き苦しむ巨大なアバシリニュウドウの顔が現れた。
「おのれ・・とんだ見込み違い・・正気の者であればやりようがっっ。この俺がっ、こんなっ、三下どもにっっっ」
あたしはムカついたので、血で強化した銃でアバシリニュウドウの頭部を撃ち抜き、消滅させてやった。
コイツらほんとなんのつもりか? 後処理もそこそこに冷凍施設のコウタが鬼火を点した敷地内でホントにBBQを始めやがったっ! 菱沼の手下達も交代で参加しているっ。
「まぁ、アゲハ丸とワコとコウタとの歓迎会も兼ねてね!」
「かたじけないっ!」
「あざーすっ☆」
「見ろ! この炭は俺様が点したっ。この炭もっ、この炭もっ、もうこのBBQは俺様の支配下だっ!! ダハハハっっ!」
「・・・」
取り敢えず傷を塞ぐ為にさっき飲んだ2錠目の増血剤の効果も切れてきた据わった目で、ボロボロの制服のあたしがそれを端から見ていると、
「マキコ姐さん」
「ああん?」
上役の蛇が盆に乗せた苔餅の小皿とパックのプルーンジュースを差し出してきた。
「御所望も苔餅といつものプルーンジュースです」
「ありがと。・・はぁ」
溜め息を吐いて、仕方無いので苔餅をえいやっ、と口に入れて噛みだした。
「むぅぐぐぐっっっ?!!」
完全回復できるがっ、あたしが海老のように身悶えしてるとワコが面白がってスマホでパシャパシャ撮ってくるっ。
お前、教員設定少しは守れよっっ。
「ちょっと何~? ショート動画の才能あるんじゃなーい?」
「しょーとどうが、とは?」
「口直しにちょっと俺の血吸っていいよ?」
「ダハハっ、肉を楽しめないとはっ、あっわかった! 焼いた肉をトマトジュースとミキサーに掛けたらいけんじゃねーか?」
「い、・・いらないっ! 撮るなっ。載せもするなよっ? シカオの血もいらんっ。もう回復した!! プルーンジュースもあるっ」
端で見ていると余計イジられそうだから、固形の食事以前にBBQ等という軟弱な陽キャイベントに1ミリも興味は無いが、パックのプルーンジュースを手に焼き台の方に歩いていった。
戦略的譲歩だねっ! ふんっ!!