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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

だれが令嬢殺したの

作者: 初月・龍尖
掲載日:2021/06/13

 

 

 だれが令嬢を 殺したの

 それはわたしと 王子が言った

 わたしの剣で わたしの手で

 わたしが殺した 令嬢を殺した

 

 だれが見つけた 死んだのを

 それはわたしと 側近が言った

 わたしの目で 傍にいる目で

 わたしが見つけた 遺体を見つけた

 

 だれが盗ったか その魂を

 それはわたしと 錬金術師が言った

 わたしの研究に 大いなる研究に

 わたしが盗った その魂を盗った

 

 だれが祈るか その骸を

 それはわたしと 聖女が言った

 わたしの徳に 積み上げる徳に

 わたしが祈った その骸に祈った

 

 だれが燃やすか その抜殻を

 それはわたしと 賢者が言った

 わたしの術で あたらしい術で

 わたしが燃やした その抜殻を燃やした

 

 だれが掃くのか その遺灰を

 それはわたしと メイドが言った

 わたしの箒で 愛用の箒で

 わたしが掃いた その遺灰を掃いた

 

 だれが棄てたか その灰を

 それはわたしと 見習いが言った

 上長の命で 何も知らずに

 わたしが棄てた その灰を棄てた

 

 だれが集めた 棄てた塵芥(ゴミ)

 それはわたしと 浮浪者が言った

 わたしの生きる 糧として

 わたしが集めた その塵芥(ゴミ)を集めた

 

 だれが買ったか 集められたモノを

 それはわたしと 商人が言った

 わたしの銅貨で 一枚の銅貨で

 わたしは買った そのモノを買った

 

 だれが使った 固められた石を

 それはわたしと 作業員が言った

 わたしの職場で 建材のひとつで

 わたしは使った その石を使った

 

 だれが呪った その城の者たちを

 それはわたしと 令嬢が言った

 わたしをもてあそんだ 全員を

 わたしは呪った 全てを呪った

 

 城じゅうの すべての人が

 さけんだり すすり泣いたり

 みんなが聞いた ひびく声

 怒り狂う令嬢の 怨念の声を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 次はあなたと 彼女は言った

 あなたの頭の 片隅に

 ずっといますと 彼女は言った

 画面の向こうの あなたに言った

 

 

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