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06:『 破格の錬金術師? 』的な♪

色々と方言の壁はあるものの《綺麗》とか《美人》とか面と向かって言われ慣れていないポトニャーは、上機嫌でヘルシングの指導を了承していた。

※因みにヘルシングは《美人》とは言っていない……


「ヘルよ、住居が決まるまでの間、暫く我が屋敷で寝泊まりするがいい」

「ゴメンの叔父さん、暫くお世話になるけんよろしくお願いするね♪」

資金ほぼ《0》の状態でのスタートになるヘルシングは、ドラキュラ伯爵の温情でとりあえず寝泊まりする所だけはキープする事ができていた。


「うむ♪ではポトニャー、後はよろしく頼む、何かあったら遠慮なく言ってくれぬか」

「解ってるわよ伯爵♪ちゃんと責任持って指導するから安心して♪」

「世話をかける♪ではこれにて失礼する」

伯爵はポトニャーに改めて礼を告げるとヘルシングの事を彼女に任せた。

方言には苦しみそうなのだが(笑)、ヘルシングの人柄を良しとしたポトニャーは、快く伯爵の依頼を快諾している。

それを聞いた彼は、安心してその場から立ち去ったのだった。


「さてと…ヘルシング、早速ギルドで冒険者登録しようと思うんだけど、その前に一つ質問してもいいかな?」

「なんですか?」

ポトニャーはヘルシングと二人で伯爵を見送った後、何故かいつになく真剣な表情をヘルシングに向けて質問してきた。


「貴方…何者?伯爵からは《錬金術師》のスキル持ちだって聞いてたけど…それだけじゃないでしょ?」

「へ?な、何で解ると?!」

※かなりバカ正直である。


「だって貴方、私と会った時《鑑定》と《隠蔽》のスキル発動したじゃない」

ポトニャーの言う通りである。


伯爵は気づいたのかどうか解らないのだが、確かにヘルシングは、ポトニャーの《鑑定》スキルの発動を《妨害・隠蔽》し、なおかつ彼女を逆に《鑑定》したのだった。


実はヘルシング、

彼は伯爵と合流するまでの道中、改めて自分のスキルを確認し、今後何かしらの役にたつと思い、ある程度使える様に練習しながら王都である魔魍街まで向かっていたのであった。


だがいきなりポトニャーにその事がバレてしまったヘルシングは、観念して素直に白状したのである。

「はい、そげんです…《ステータス》!」



【ポトニャー・テロン】

通名:《ポト》もしくは《残念エルフ》

等級:☆5

能力:SSS

性別:女性

年齢:25歳

身長:168cm

体重:52kg

サイズ:B82・AB65・W59・H82

趣味:お茶会

特技:追いかけっこ

弱点:小さいネズミ

性癖:ノーマル(妄想癖有り)

悪癖:すぐ油断する

種族:ハイ・エルフ族

備考:男運が無い

職業:冒険者

所属:聖騎士ガーディアン『ダイヤリーA』

属性:獣魔師フルテイマー

分類:転生者

特記:魔眼・魔弓・魔弾使い


※《残念エルフ》まで表記されている(笑)♪


ヘルシングがそう詠唱すると、ポトニャーの目の前に彼女のステータスを明記した空間ボードが現れた。


「そしてこれが自分の……」



【ヘルシング 】

種族:蝙蝠族

年齢:16歳

性別:?(18歳になったら選択可)

好物:野菜(特にトマト系)

嫌物:人型モンスター全般

趣味:実験

特技:何処でも寝れる

スキル :錬金術・複合術

レベル:測定不能

体力:測定不能

魔力:測定不能

耐性:総てに対応可

チート :隠蔽・鑑定・創造・身体強化

称号:創造主の依代・〈∋∈〉の紋章持ち

補足:∞ディメンションバッグ

※追加補正=随時自動更新及び追加


ヘルシングは初対面の際、ポトニャーが自分を鑑定しようとしたのに気づき、咄嗟に妨害し隠蔽してしまった。

その自らのスキルも空間ボードで公開した。


「………」

「………」

そのスキルボードをその場で閲覧していたポトニャー、そして誤魔化して罰が悪くなって落ち込むヘルシング。


すると…

「二人共迂闊過ぎるぞ!」

いきなり周辺に結界が張られたかと思うと、直ぐ二人の目の前に貴族らしき人物が現れた。


「アスタロト♪それにサタナキアじゃない♪」

そうポトニャーの盟友アスタロト大公爵と魔王ルシファーの側近サタナキアである。


「ポトニャー、貴殿がいながら軽率すぎるのではないか?」

「そうですよ、たまたま我々が真っ先に駆け付けたから良いものの、この様な特殊な波動を何の結界も張らずに発動したら、何かあってもおかしくないのですからね」

彼らはヘルシングがスキル発動時放つ、微細かつ特殊な波動をいち早く察知し、慌ててここに来たのであった。


「ゴメン、流石に迂闊だったわ、反省する」

アスタロトやサタナキアの言う通りである。

それ位ヘルシングが放つ発動は、特異なものであった。

もしこれが叔父であるドラキュラ伯爵にでも知られたら、かなりややこしい事になるのは間違いない。


「とりあえず、ルシファー様に報告する義務が生じた事は確かだ!少年、黙って着いてきてもらうぞ良いな!」

珍しく有無を言わせぬオーラを放つアスタロト。


「ル、ルシ…………よかよ、解った……」

自分が思っている以上に深刻な事態に陥ってしまったと理解したヘルシングは、観念して返事をしたのだが……


「よ、《よかよ》?」

「因みにアスタロト様、放言でございます」

ポトニャー同様聞きなれない言葉に思わず、さっきまでのシリアスな表情を崩してしまったアスタロトであった……(笑)


……初日から前途多難である……



次回

07:『 えらいこっちゃ、なんのこっちゃ』的な♪

今度は魔界で一番偉~い御夫婦が登場♪

果たしてヘルシングは今日中に冒険者登録ができるのか?!

※因みにギルドは夕方18時まで受付中である


まぁ~作者もどうしようか悩んでます(笑)♪


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