17『それ絶対ヤバイやつ』的な♪
あのドゥモワーやポトニャー、ウィルとのダンジョン攻略から数週間…
自分の能力をコントロールできる様になったヘルシングは、目を見張る程メキメキと成長していった。
筈である(汗)多分…
「ニケさん、これお願いします」
「あらヘル君、今日からソロで依頼を受けるの?」
「ハイ、ポトニャーさんから大丈夫のお墨付き貰いましたから(笑)」
冒険者ギルドに訪れたヘルシングは、いよいよソロで依頼を受ける事になった。
彼の夢への第一歩である。
ボードに貼られた依頼書を確認し《オーク討伐》のオーダーを手に取ったヘルシングは、早速受付嬢の有翼族《ニケ(かなり巨乳♪)》にその報告をしに行った。
「あ、これ受けてくれるの♪」
彼が持ってきた依頼書を見て、ニケはある部分を揺らしながら凄く喜んでいた。
「え、何か訳有り何ですか?」
「実はね、村の近くある森にオークが数匹住みついちゃったらしくてポーションの材料になる千樹草が取れなくなってるのよ…(困)村の貴重な収入源なんだけどね…内容の割には報酬が少ないから皆敬遠していたの…でもヘル君が受けてくれるなら助かるわ♪」
本当に無駄に揺れてるある部分が気になるが…
まぁ~凄く説明的なセリフありがとう♪
「じゃ~ついでに千樹草も少し採取してきますね♪」
「うん、ヨロシク♪」
「じゃ~行ってきま~す♪」
ニケが見送る中、元気よく出ていくヘルシング♪
ちなみに今は午前九時…
「依頼完了~♪」
そして只今午後2時である…
ギルド内はヘルシングのその一言で全員《よ○○と》バリに勢いよくずっこけていた(笑)
(ニケさん……何処とは言わないが揺れてるよ…凄く…♪)
ちょっと説明しようかな
オークがでる森までどんなに急いでも片道約一時間、つまり移動だけで往復二時間はかかる筈なのである。
よって、オーク討伐から千樹草採取まで僅か三時間…
普通は丸1日かかる案件なのだが、それを五時間そこそこで終わらせるなんて質の悪い冗談にしか聞こえない。
だから皆コケたのだった(笑)
「皆さんどうしました?」
「へ、ヘル君…もしかして…嘘でしょ?」
かろうじて彼に声をかけるニケだが…
「ん?あ~大変でしたよ♪オークは数匹じゃなかったし、途中ででっかいワームとかと出くわしたから時間かかちゃいました(笑)♪でもちゃんと千樹草は採取してきましたからね♪」
いやいや…そんな事でズッコケてないし…
「あのね…そんな事を言ってるん……」
ニケがここにいる皆を代表して突っ込みを入れようとしたのだが…
「あ、討伐したオークとかはバルバトスさんの所に持って行きますので後でチェックお願いしますね」
以前にも登場したのだが、ギルド内にある解体部門の主バルバトスの所である。
これも以前話したのだが、彼女はギルドでも数少ないSランクの冒険者であり狩人、そしてギルド内のモンスター解体部門のリーダーであり、ルシファーを支える72柱の一角を担うという幾つのも肩書きを持つ公爵なのである。
採取した千樹草をカウンターに置いたヘルシングは、足取りも軽く彼女の元へと向かったのだが…
数分後…
「おらニケ!ちょっとこっちに顔出せや!!」
怒髪天をついたバルバトスが凄い剣幕でニケに積めよって来た!
「な、何?」
「いいからちょっと来い!!」
引きずられる様に連行されるニケが見たものは!
「…これ…どうしたの…?」
解体小屋の前に積み上がっているもの…
それは…
「決まってるだろうが!全部あのガキが持ってきた死骸だ!!」
え~と、また説明しようかな。
オークが12体
バトルオークが4体
キングオークが1体
ポイズンワームが129匹
キリングワーム(希少種)が2匹
ビックワーム(これまた希少種)が1体
以上である(笑)
ニケはそれを見てその場でヘタリ込んだ。
だって数もそうだが、Sランクの冒険者五人かかりでやっと1匹討伐するのがやっとの希少種の死骸が2種3匹も目の前に転がっているのだから仕方ない。
「ヘル…君…?」
その場で座り込んだままヘルシングを探すニケは、作業場の隅っこでバルバトスのゲンコツが飛んできたのだろう…でっかいたんこぶを作りながらベソをかく彼の姿を見つけた。
「兎に角だ!ルシファーやギルド長に言って手数を増やしてくれねぇと何日徹夜しなきゃならねぇか解らん!ヘルシング!勿論お前も解体が終わるまで一歩もここから出さねぇからな!覚悟しろよ!!」
「は、ハイ!早急に要請します!」
ヘルシングも涙目で頷き、ニケも直ぐ様立ち上がり逃げる様にその場を後にしたのだった。
その後…
ギルド外からも解体経験者を総動員して解体し、査定ができたのはそれから三日後の事だあった……
次回
18『僕のターン!は禁止』的な♪
さぁ~どうするヘルシング♪
こんな調子でやっていけるのか?
作者はとても心配していたりする(笑)




