あおぞら
少し甘めです。
すきなところ
「満那。」
優しく名前を呼んでくれるところ。
「よく頑張ったじゃん。」
励まして、頭を撫でてくれる事。
「満那っ、ゲームしよ。」
子供っぽい可愛い笑顔。
「てめぇら、満那に何してんだよっ!!」
男らしくて、自信に満ち溢れた顔。
「満〜那。」
時々見せる、甘える顔。
手を繋いでくれるあったかい手。
寂しそうな顔。
ぜんぶ、ぜんぶ、だいすきだから。
「ねぇ、雨…やまないかなぁ?」
「さぁ、どうだろ。テレビでも付けてみ。ニュースやってんじゃね?」
あっ…と、テレビを付けてみると美人なお姉さんが映った。
『今日は1日中大荒れとなるもようです。』
「えぇ〜…。」
お姉さんに小さく舌打ちをすると、あたしはテレビを消した。
「やまないよ…、悠登。なんとかして…。」
「そんな顔しても無理だから。諦めなさい。」
せっかくの休みなのに。
悠登は嫌じゃないの?
あたしがあぐらをかく悠登の足に頭を置くと(いわゆる膝枕。)悠登はあたしの頭を撫でた。
「買い物行って、映画みて、プリクラ撮って。」
「なに?」
悠登は撫でるのをやめて、読んでいた雑誌に目を戻した。
「今日、やりたかった事。」
「いつでも、出来んじゃん。」
悠登の一言であたしは固まった。
それから数秒後、悠登の足から頭を上げた。
「ぅおっ!!なんだよ、急に。」
確かにいつでも出来るよ。
でも、何気無い事が幸せだから、何回でも出来る事を何回でも繰り返していきたいんだよ?
何回も、何回も、2人で笑い合いたい。
「…え。なに泣いてんの。」
悠登は雑誌を落とした。
「…悠登が乙女心を分かってないからだよ…。」
悠登の『は?』っていう分かっていない顔で、更に涙が溢れる。
「…あ。」
気付いたように小さく呟くと、悠登は頭をかいた。
「いま、めんどくさいって思った…?ごめん…。」
悠登はあたしを、じっと見た。
「思う訳ねぇじゃん。俺はそんなとこも全部含めて満那がすきだから。
俺だって、遊びに行きたい。
でも、こうやって満那と話して、傍にいて…。
それだけでいいんだよ。」
悠登は顔を真っ赤にしながら、小さく言った。
ねぇ、悠登…。
すっごく嬉しいよ。
…そうだよね、あたしは
「悠登と同じ場所に居るならどこでもいいよ。」
同じものを見て笑って、
たまに喧嘩なんかしちゃって、
でもすぐに仲直りして。
「晴れたら、買い物行こうね。」
「おぅ。」
どこが好きって聞かれたら、言い切れないほど沢山あって。
「悠登!見て、雨やんできてる!!」
「おぉ、まじだ。天気予報当になんねぇ。」
そんな人の傍にいれるのは幸せで。
言葉に表せないくらい愛しい。
「ねぇ、悠登。」
「ん?」
「すきだよ。」
「知ってる。」
自信満々に言い切る悠登がなんだか可愛く思えた。
「悠登は?」
「そんなの知ってんじゃん。」
「悠登の口から聞きたいの!」
「だいすき。」
照れたように言う悠登。
あたしが抱きつくとギューっと抱きしめてくれた。
「なに。今日は甘えモード?」
ねぇ、悠登がいればいつも晴れてるよ。
「ん?なんでもなぁい。」
「そ?あ、青空見えてきたじゃん。」
いつまでも君と笑っていきたい。
『あおぞら』




