79-1 ザ・プランオブミライ~カナタの回想、再び~(1)
あまり突っ込んでいないため、サブタイ修正しました!
昨日から電波運がよろしくない気がします……
スマホ乗り換えもうまくいかなきゃ投稿しようとするとWi-Fiが切れるという!
つながっている間にとりあえず投稿まで!
『あのね。
こないだフユキや、みんなとはなしたんだけど。
イツカ、第四覚醒、使えてるでしょ。
不完全かもしれないけれど……
だから、行ってきたらいいと思うんだ、セレネさんちに』
第三陣をまえに臨んだ、さきの週末のライブ。ダメもとでライムとセレネさんを招待したら、二人は来てくれた。
けれど、うれしい誤算でもっとたくさんのひとたちが来てくれた。
レモンさん、ルカとルナは、『あくまで敵情視察よっ』なんて言いながら、こっそりおしのびで。
ミソラさん、ノゾミお兄さんは『もと教え子がご招待してくれたなら教師としていかなくっちゃだもの♪』とルンルンで。
私服が新鮮なブルーベリーさんは、ミズキの姿にくぎ付け。
セレネさんはポーカーフェースだが、おしみなく拍手を送ってくれて。
ライムのまなざしと微笑みは、おれのこころをあたためてくれた。
チケットに同封した『精神支配をやわらげるお守り』の効果は、一時的なもの。
だから、ミソラさんとノゾミお兄さん以外は、ライブが終わるとすぐに帰っていき、二人も楽屋に顔を出してくれた後はハヅキ家、アリサカ家のみなさんと一緒にご実家へ。
しかし、その直前。
楽屋でそろったおれたちは、ミライにこんなことを打ち明けられた。
『ミライ。いいのか、そんなことを俺たちにまで言ってしまって。
俺たちはいちおう、月萌軍の軍師として働いている身なんだぞ』
ミソラさんと顔を見合わせたノゾミお兄さんは、慎重に念押ししたけれど。
『『いちおう、働いている身』なんでしょ?
それはセレネさんも、ライムちゃんやルカさんルナさんもおなじ。
はやく、楽にしてあげたい。
だから、お兄ちゃんたちの力を借りたいの! だめ?』
ミライのおひさまのような笑顔には、やっぱりかなわなかった。
ふんわか笑って、ミライをいいこいいこ。そしてぎゅーっと抱きしめる。
『ミライはほんとうに優しい、いい子だな!
……そうだな、まずは、場所を変えるか』
そしておれたちはタカヤさんの車に乗りこみ、話を続けたのだった。
『さっきの話だが。聞かせてくれるか』
『うん!
いまのイツカなら、こっそり『月晶宮』に入れるんじゃないかって思うんだ。
そうしてセレネさんに『魔王軍』のエンブレムを渡して、『大神意』の影響をなくせるんじゃないかって。
理由は、イツカが『0-G*』を使えてること』
事前にみんなと整理していたのだろう。
ミライは、しっかりした調子で話し始めた。




