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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_75 破れ鉄壁! VS学園軍第二陣!!

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76-1 今日からおれたち、二倍です?! 基地におれたちがやってきた!

 ライカ分体間をつなぐネットワーク、そしてそれを用いて行う『ひみつ通信』のセキュリティは最強だ。

 たとえ大女神(グランドマザー)をもってしても、傍受盗聴の手段はないといっていい。

 それでも、もしもを警戒し、外部との連絡はどうしても必要なものに絞ることと決めていた。

 ノゾミお兄さんからの通信はだから、内容を聞く前から重要なものとわかっていた。


『単刀直入に言う。

 くぐつの体のお前たちを、お前たちとしてステージに上げてくれないか。

 ソレイユ・プロダクション本部の許可はもらってある。あとはそちらと打ち合わせてくれということだ』

「俺はいいぜ!」

「よさそうな話ですけど……いきさつを聞いても?」


 笑顔でぽんっと返事するイツカ。そのとなりでおれもOKを言ったけど、理由はちゃんと聞いておきたい。

 なんとなく予想はついているけれど――勘違いということもあるし、それにその場合、一つ懸念もある。


『お前たちもわかっていそうだな。

 水曜日に動画公開されたルカとルナの自作曲。あれを聞いてその気になったらしい。

 いつまでもここに潜んでいても何もならない。敵軍の歌い手としてでも、二人と想いをぶつけあえる場に立ちたい。

 もちろん、『世界の敵にされた者』として、平和への思いをきちんと歌うと』

「それなら安心してお願いできます。そっちのおれたちにもそう伝えてください」


 そう、もうひとりのおれたちの言葉を伝え聞いて、思ったのがこれだ。

 恋を歌い、想いを届けることだけに傾倒してしまうのではないか、と。

 そうした一途な情熱は必要だけれど、歌い続ける中でそれ『だけ』が反復強化され、やがて暴走してしまうことをおれは恐れたのだ。

 けれど、そこはおれたちだった。ちゃんと話し合って考えてきたらしい。


「ところで、そちらのおれたちは?」

「ん、ああ。

 話し合いのために一時的に、『大神意よけのお守り』をルカとルナに持たせたんだがな、……積もる話もあったようだ。今は変装して外出している」


 大丈夫なのかそれ。なんか後ろでかすかにどかーんとかいう音がしてるが。

 おれはちょっと迷って、聞かなかったことにした。




 そんなわけで、月曜の放課後。

 高天原から戻るみんなを乗せたエアシャトルには、もうひとりのおれたちも乗ってきたのであった。


「いやーしかしこうして見っとやっぱそっくしだなー。見分けつかねーわ!」


 本日より基地入居のため、いろいろしていたチナツとクレハもわざわざ手を止めてやってきた。

 そしておれたち四人を、とっくり眺めてのたまわる。

 チアキがはーいと手を挙げた。


「僕はわかるよ! においがちがうもの!」

「だよねだよねー!」

「あー! たしかにー!!」

「くんくんくん」

「おおー、マジだ」


 チアキの言葉を契機に、イヌ科装備たちがわらわら寄ってきた。まめしばミライにハイイロオオカミのアッシュ、金狼のルーファス。

 常識人代表のタテガミオオカミ・クレハは「こらみんな」と言ってくれてるが、フリーダム組所属のボブキャット・オウマはネコ科なのに参戦だ。なお止めてくれるかと思ったムネツグは、ニコニコ笑ってそんな相棒オウマの様子を愛でている。

 こうなると、もういっそみんなけも化してほしい。おれとおれはとりあえずけも化ボムを取り出したが、それをぶん投げることはなかった。

 お兄ちゃん力を発揮したアオバが、まじめな話を始めたからだ。


「でも、確かにちょっと紛らわしいかもな。

 いくら『どっちも本人』ったって、間違われるのはやっぱ、いい気分じゃないだろ?

 なにか、見分けがつくような印をつけといたほうがいいんじゃないかな。基地の中にいるときだけでもさ」

「そーだねー……」

「名札でもつける?」

「いやそれどっちもイツカとカナタだろ」

「だからひらがなとカタカナ」

「え、どっちひらがな?」

「それ、どっちかわかんなくなる自信があるわ……」

「えっ」

「えっ」

「はいはい! それじゃあ、リボンつけるとか!」

「かわいい……!」

「(*´Д`)ハアハア」

「どうせなら可愛いチャームもつけたら?」

「…………ニノ案件かな」

「ニノ案件になるね……」

「いや! 待とう、待とう!

 軽い気持ちであいつに頼むとまたあいつ忙しくなるっ!!」

「いっそまずニノを増やすか……」

「いやあいつ増えたら増えたでまた仕事増やすぜ……二倍じゃなく二乗で……」

「だなー……」

「ごめんおまたせー……ってどうしたのみんな?」


 そのとき、奥のほうからソラが走ってきた。

 肩にレッスン用のリュックをひっかけているのをみて、ハッとした。


「あ」

「あっやべっ、もうレッスン行く時間じゃん!」


 そんなわけでおれたちアイドル組は、基地を出発。

 目印の件は、いったんお預けとなったのだった。


※ ハアハアしてるのは当然あの人です。

生まれたばかりのこねこちゃんこいぬちゃんをリボンの色で見分ける……たまりません。

わちゃわちゃ。


次回、月萌サイド。ピュアな献身と、次に向けて動き出す者たち。

どうぞ、お楽しみに!

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