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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_74 アフター第一陣! 高天原のあれやこれ!

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なんとなく何かがちがう、高天原十二支物語!(中)

「ぜー、はー、やっとついたあああ!」

 

 そのあとにやってきたのが、アハルテケ馬のアキトくんです。

 全力疾走で駆け込んできてぜえぜえ。

「天馬になって、飛んでくればよかったのに」という声には、笑顔で答えます。


「俺さ。やっぱしふつうの馬であることにこだわりたかったんだ。

 だって、大事な時だから! 

 この七位は、俺にとってのベストプライズだよ!」


7th……アハルテケ馬(ウマ目ウマ科ノウマ亜種)※一戦闘に一回、ペガサスにクラスアップ可能




 アキトの金色のたてがみにもまけないくらい、まぶしい笑顔にみんなが心洗わていると、のんびりのんびりと、ひつじの群れがやってきました。


「あらあらどうしたの、みんな集まってにこにこして?

 そうだわ、パンケーキ食べる?」


 ひつじたちを連れているのは、いつも通りのエアリーさんです。

 エアリーさんは集まっていたみんなに、おいしいパンケーキをふるまってくれました。

 濃ゆ~いひつじミルクをたっぷり使った、うまうまのやつです。

 もちろん濃厚ミルクアイスも標準装備です。

 いただきまーすと声をそろえ、みんなでまふまふと食べました。


「とってもうまいパンケーキをありがとう、エアリー。

 先着12名限定で、わがお手製のスペシャルかがみもちをプレゼントしていたんだ。

 お前ももってゆくとよい。ささやかなお礼だ」

 

 エアリーさんにはセレネ様が事情を話し、おいしいパンケーキのお礼として『十二支になれちゃうぞ鏡餅』を差し出しました。

 けれどエアリーさんは、「わたしのパンケーキがおいしくなったのは、この子たちのおかげよ。だから、かがみもちはこの子たちにあげてちょうだい」と言いました。

 セレネ様はにっこり笑ってうなずきます。

 こうしてひつじたちが、八番目の十二支として加わったのでした。


8th……ひつじ(偶蹄目ウシ科ヒツジ属)




 次にひゃっほーとやってきたのは、ライオンタマリンのチナツくんと、チナツの召喚獣でともだちの、大猿の神獣ターラさんです。


「あけおめことよろーっス!」

「『十二支になれちゃうぞ鏡餅』まだあるー?」


 二人とも晴れ着に身を包んで陽気に歩いてきました。

 ふつうです。なぜかすっごく普通です。


「おお、まだあるぞ。二人で仲良くわけるがいい」

「アザーッス!!」

「よかったねチナチナ!」

「おう! これでおいしい『あべかわもち』が錬成できるぜ!」


 いえ、やっぱりちょっとズレてました。

 ともあれ九番目は、チナツくんとなりました。


9th……ゴールデンライオンタマリン(サル目オマキザル科ライオンタマリン属)




 そうこうしているうちに、ニューイヤーパーティーの開催時刻が近づいてきました。

 出演予定の歌姫たちが、すこしおくれてお目見えです。

 大きな鳥にのって現れたのは、『しろくろウィングス』のルナさんとルカさんです。


「ありがとうね、ルゥちゃん。助かっちゃった!」

「ほんとにありがとう、ルゥちゃんに乗っけてもらえなかったら、あやうく遅刻するとこだったわ!」


『ルゥちゃん』と呼ばれた大きな鳥は、「いいよいいよ~」と言いながら、ほんわか笑顔の小柄な女の子に姿を変えました。

 もちろん、かがみもちはルゥさんがもらいました。

 けれどそのルゥさん。不思議そうな顔で、かがみもちをひっくり返してみています。


「どうしたの?」

「うん、かがみもちっていうのに、顔とか映らないなあって」


 するとセレネ様がやさしく答えます。


「大丈夫だぞルゥ。よーく磨けばちゃんと映るからな」

「なるほど~」


 ズレているのはかがみもち、否、その作り手もだったようです。


10th……ロック(神鳥)


 


 さて、とても平和に進んできた十二支決めでしたが、ここにきて暗雲が立ち込めはじめました。

 みなさんは覚えているでしょうか。干支の三番目がトラに決まった時、四番目がウサギ――すなわち、『うさぎ男同盟』のメンメンのだれかに仮決まりしたことを。

 同盟のメンバーである四匹のアナウサギ、一匹のノウサギ、そして一匹のでかもふロップイヤーは、だれが本当の四番目となるのかをめぐり、月晶宮前庭でバトルロワイヤルを始めてしまったのでした!


うん……? バトロワ? えっ?!

いったいどうしてこうなった……。


そんなわけで前後編の予定がもう一回続きます!

後編は夕刻に投稿いたしまして、明日は本編にお話もどります!

あわせてどうぞ、お楽しみに!

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