Extra Stage_なんとなく何かがちがう高天原十二支物語!(前)
今日が一月四日であることが最大の禁句です(爆)
ここは平和な高天原。
みんな毎日なかよく、バトルと宴に明け暮れていました。
ある日みんなの携帯用端末に、この世界を見守る女神・セレネ様からビデオメッセージが届きました。
『年末年始はやはりヒマだな。うっかり鏡餅をつくりすぎてしまった。
というわけで皆にわが特製「十二支になれちゃうぞ鏡餅」をプレゼントするぞ!
きたる一月一日、月晶宮にたどり着いた先着十二名限定だ。ふるって参加するがよい!』
水色の振袖姿もかわいらしい女神様は、見覚えのある黒猫をなでながら甘酒片手に、シガレットチョコをくわえてロッキングチェアに腰かけていました。
なんとなく何かがちがうというのは禁句です。
「鏡餅かあ。よーし、きーくんのためにもらってこよう!」
女神さまのお言葉を聞いて、カモシカのハルオミくんは思いたちました。
婚約者であるカピバラのナナさんもニコニコやってきました。
「初詣なら、あたしもいっしょにいくんだな~!
あたしもユキに、かがみもちもらってあげたいし!」
「いいね、いこう!」
二人とものんびりさんです。ハルオミくんは弟のハルキくんに、ナナさんはいっしょにくらす親友のユキさんにあとをまかせ、晴れ着に着替えて出発しました。
12月なかばからのんびりのんびり、各地の温泉をめぐっていろいろなお土産を買いこんで、月晶宮にたどり着きました。
そんな二人ですが、なぜか到着は一番でした。
紳士なハルオミくんはナナさんに一番乗りをゆずって、十二支の一番二番が決まりました。
1st……カピバラ(ネズミ目テンジクネズミ科カピバラ属)
2nd……カモシカ(ウシ目ウシ亜目ウシ科ヤギ亜科)
次にやってきたのは、なんとおふとんです。
折からの強い風にのって、吹っ飛んできたのです。
ちなみに作者の住んでるとこではガチにふとんがふっとびます。こええです。
「わーん! ふとんほしてたらふっとんだのー!!」
おふとんにつかまって半泣きなのは、かわいらしいトラミミの女の子、スゥさんです。
これは一大事。のんびりお茶会を決め込んでいたうさぎ男同盟のみんなが、全速力で駆けつけて助けてあげました。
そんなわけで三番目がどたばた決まり、四番目はのちほど頂上決戦を行って決定することとなりました。
3rd……トラ(ネコ目ネコ科ヒョウ属)※ただし神獣
4th……ウサギ(ウサギ目ウサギ科ウサギ亜科もしくはノウサギ亜科)
追いかけるように姿を現したのは、水龍のすがたのシャスタ様と、竜の姿のシャシャくんです。
ゆうゆうと空を飛んできてやってきたふたりが、五着と六着になりました。
5th……水龍(女神)
6th……ブルーコンドロ(有鱗目ヘビ亜目ボア科ニシキヘビ亜科)※ただし神獣
言い訳しますと謎の肩の痛みに襲われて文章が考えられなかったりしてました!!m(__)m
うまくいけば夕刻に後編を投稿できるかもしれません。
どうぞ、お楽しみに!




