74-2 魔王のおしごと! ファーストライブはコントとともに!!
金曜の定例闘技会については次回です!
どうぞ、お楽しみに!(いきなり予告をしてみるスタイル)
「なあカナタ、俺たちって世界の敵だよな?」
「そうだねイツカ。とっても悪い魔王だね!」
「わーっはっはっはっはっ!!」
「なに突然?!」
「いや、魔王って高笑いするものだろ?
こう、バッ! と両手を広げて」
「なんのゲームのネタだよそれ!!」
「カナタもやろうぜ」「やらないよ!」
「だったら何するんだよカナタはー」
「うーん。
魔王といったら、悪いことをしなくちゃいけないね」
「マジッ?!」
「それと、やっぱり宴だね!」
「ま、まさかもふもふのうさちゃんたちをめっちゃ侍らせてモフモフ祭りっ……!!」
「ちょっと待ってそのネタやめてそっち行きたくなっちゃうから」
「え、じゃあもふもふのねこちゃんたちをめっちゃ」
「お前の中で魔王っていったいどういういきものなの?!」
「だからー、高笑いして、モフモフして、あと……勇者とラブラブになる?」
「お前に聞いたおれが間違ってたよっ。
いい、魔王ってのはね、悪いことをするの!
たとえば、罪もない街にいきなりやってきて」
「高笑いして?」
「まあそれは間違ってないね。
それで、『この町を滅ぼされたくなければ言うことを聞くのだ!』っていって」
「モフモフ祭りかっ!」
「町の歌姫たちを侍らせて贅沢三昧の宴を開くんだってば!!」
「モフモフはっ?! モフモフはないのかよカナタああ!!
いやだっ、そんなの魔王じゃないっ!!」
「じゃあしょうがないなあ、モフモフの人たちにお願いしようか」
「おうっ!」
「どうもっ、ありがとうございましたー!」
そして、その週末。
星降町公民館にて、『魔王軍プレゼンツ・ファーストライブ第一弾』が開催されたのだった。
今回ステージに上がるのは、『おこんがー!+MITSURU』。そして、『アオゾラミッツ』。
つまり、ミツルとアオバは二度パフォーマンスをすることになる。
それでも、見事二人同時に覚醒を決めてきたふたりは元気いっぱいだ。
なお、同じ日にミクさんも覚醒。『おこんがー!』と『クランレパード』は、そろって卒業資格を取得となった。
さすがに、エキシビバトルは来週金曜。それまでにいろいろな手続きもあり、私物も寮から引き上げなければならないため、四人は来週いっぱい高天原に通う。
その間、四人の身分はフリーランス。今日のライブも、あくまで『星降町との個人契約』という形だ――高天原には『大神意』の影響を強く受けた人たちもいる。ハッキリ『世界の敵の手下』としてしまえば、道中何があるかわからないからだ。
また、ソラは3Sたちのチカラを借りて戦う。そして3Sたちは国立研究所の所属。である以上、彼もまた『魔王軍』に与することはできない。これまた、アオバとミツルにつきあって個人的にやってますという形である。
そんなわけでこのライブ。表向きには『悪い魔王が故郷をのっとり、楽しみのために歌と踊りをお願いしちゃったぞ☆彡』というセッティングだ。
おれたちはライブ冒頭で、シオンの脚本によるもっふもふなコントを披露。
それを皮切りに、キュート&パワフルなアイドルライブが始まった。
モモカさん、ミクさんが可愛さ全開で歌声を響かせれば、ぐっと笑顔の明るくなったミツルがノリノリでギターをかき鳴らし、アオバはときどきミツルとともにハモりつつ、元気いっぱいのバックダンスを披露。
手拍子たくさん、こちらまで体が動いてしまうしまうステージにつづくのは、ソラも加わってのミニトークコーナー。
ぶっちゃけソラとミツルはまだそんなに話すのがうまくないのだが、仲良くフォローする三人のおかげで、ほほえましさと可愛さがあふれる結果に。
そうして一休みしたのちに、『アオゾラミッツ』がしっとりとしたアカペラ三重唱を披露。会場じゅうがうっとりと酔いしれたのち、みんな揃ってカーテンコール。
第二弾もお楽しみに! と手を振りながらのお開きとなった。
コント『魔王のおしごと』ってサブタイにしそうになって思いとどまりました。
そして、ブックマークをありがとうございました。
もしかしてもう聞いたかもしれませんが何度でも言っちゃうのです!(∩´∀`)∩ガンバルゾー!!




