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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_74 アフター第一陣! 高天原のあれやこれ!

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Bonus Track_74-1 ソリステラス組のミニ茶会!~タクマの場合~

サブタイ修正いたしました(Bonus Trackにしましたm(__)m)

 高天原学園に留学して数日。

 オレとエルマーはすっかり、その日常になじんでいた。

 学園にいるのは、オレたちと同じ年頃のやつらばかり。

 専門分野の話となればわいわいと盛り上がり、そのまま手合わせや実験に発展することもあった。

 オレ的には、ぶっちゃけ楽しくて仕方ない。

 エルマーも内気ぶりが鳴りを潜め、しょっちゅうニコニコと声を弾ませていた。


 留学の目的として掲げた、バディ制を学ぶことも、順調に進んでいる。

 というか、連携を是とするステラ領で戦ってきたオレと、支援を得意とするエルマーの相性が悪いわけなんかなく、これについてはある意味で、人選ミスなんじゃないかと思うレベルだ。


 さらにいうなら、部屋は快適。学食のご飯もスイーツもうまい。

 なんだかんだで、来てよかった。そう思っていた。


 唯一気を遣うのは、イツカとカナタのことだ。

 うっかり話題が出ると、その場が微妙な雰囲気になってしまう。

 オレたちだけじゃなく、ほかのやつらもうっかり口をすべらせ、あっという感じになることも少なくなかった。


 ともあれ、金曜の闘技会では、エキシビションバトルに出場することになっている。

 その結果次第で、週明けの『実習』に加わるか否か決まる、ということになっていたが……


「今週は『ない』な。

 来て一週間で捕虜になったりしたら、さすがに国際問題だ」


 水曜に顔を合わせたとき、エルメスはずばんと言い切っていた。


「私も今週末、カレッジでエキシビションを戦うことになっている。

 さすがに無双などできないだろうが、出来たとしてもひきつづき、ここでよき手本を見せてくれとのみ言われることだろう。

 逆に、世辞でなくそう言わしめるだけの闘技を見せることが、今週の目標だ」

「エルさまは、だれとバディを組むの? もしかして、ハルキくん?」


 エルマーは子供に優しいエルメスを尊敬し、本人もすっかりなついている。ニコニコと可愛く問えば、エルメスも「おおよしよし」ってなかんじで目を細めてエルマーの頭をなでなで。オレのときより明らかに優しい口調で答える。


「クラスメイトが組んでくれることに決まった。

 シーナという名の、しっかりとした優しい女性だ。

 きーさまといっしょに試合ができたら、きっととても楽しいだろうけれどね」


 最後はほほを染め、幸せそうにのたまうエルメス。

 こんな顔もするんだ。思わず口から出ていた。


「エルメスってそんな顔できたんだ」

「お黙れ☆」


 もちろんエルメスからは笑顔のツッコミチョップ(地味に痛い)を食らわされた。


「まったく。タクマもいい加減いい子を見つけろ。そしてそのガサツっぷりをなんとかしろ。ああ、逆か。とにかくなんとかしろ。

 エルマー、よろしく頼むな? どうにもならなかったらエルマーの爪のあかでも煎じて飲ませてやってくれ」

「オレには雑っ!!」

「タクマは優しい、頼れる子だけど……

 エルさまがどうしても、っていうなら。

 でも爪のあかはないから、爪の粉でもいい?」

「ちょっと待て」


 ディバインアースドラゴンであるエルマーの爪の粉なんて、ダイヤとミスリルの合金でできた一品もののやすりをまるまる駄目にして、やっと1mg取れるか取れないかぐらいのしろものだ。その効力は推して知るべし。

 しかし、性格なんかが変わる効果なんかはない。はず。

 けれどエルマーはニッコリ笑った。


「だいじょうぶ! タクマにいいご縁がありますようにって、お祈りしながらけずるよ!

 あと、苦くなりませんように、って!」

「なんてやさしい、いい子なんだ……

 ああっ、もうエルマーでいいっ! でもってもうスバルちゃんごとうちの子に!!」

「えっえっ、僕でいいの?」

「まてえええええ!!」


 かわいいものに関してはクールさがどっかすっとぶ暴走皇女に全力で、優しすぎてお人よしが天元突破することのある地神竜に優しめにツッコミを入れた。

 なるほど、オレは適任だったというわけだ。

 マリーさんの見る目は、相変わらず侮れない。

 ともあれオレは軌道修正を試みた。


「その様子だと、そっちもなじめてんだな、カレッジ」

「ああ。

 学校など久しぶりで、まるで少女のころに戻ったようだ。

 そちらも楽しそうだな。仲良くやれているようで何よりだ。

 ではまたな。金曜日、皆で見に行くからな」

「僕たちも土曜日、見に行くね!」


 そうしてオレたちは解散したものだった。


 週明けには、すでに『学園軍』第二陣の出陣が決まっている。

 イツカとカナタの仲間だった者たちの幾人かが、様々な理由で志願し、前倒しで加わっていた。

 けれどそれらが『もっともらしい』ものにすぎないことは、オレの目から見ても明らかなものだった。

寒いです(話題少なすぎ)


次回、もう一組高天原視点を。

その次は、第二陣が行く予定です。

予定は未定と言っちゃイヤ。

どうぞ、お楽しみに!!

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