表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_73 できたて魔王軍はおおいそがし!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

836/1358

73-2 覚醒のただしい使い方? ハーブの森のうさぎ王、インテリア作業を爆速化する!

片付けやらいろいろあってめっさ遅れました……

カナぴょんうちにも来て( ;∀;)

 さて、予想外の乱入試合で時間が押してしまった。

 おれの本来の予定は、寮の個室への家具入れだ。

 イツカをその場に残し、本日の現場へと走っていけば、入れ違いとなるクラフターふたりと行き会った。


「おっ、カナぴょん! こっちは順調っスよ!」

「内装ぶじ終わりました! あとはよろしくです!」


 明るいミキヤと、穏やかなザイン。

 ふたりはともに、警備部とクラフト部を兼務している。これから、それぞれのバディとともに哨戒だ。


「了解ありがとう!」


 手を振りあって、右と左へ。

 現場につけば、建築専従のクラフター二人がまちうけていた。

 おれを見た途端、茶髪の少年がぴょんと飛び上がり、赤髪の少年がガクッとくずおれた。


「っしゃあ! 五分キッカリ! オレの勝ちィ!」

「くぅ~!! 負けたぁ~!!」

「ごめん、戦技指導乱入するハメになって……って予測してた?」

「うい!!」


 しかしスパッと切り替えて親指を立てる。ほんとに仲がいい。

 この二人は何かっていうとちょっとした賭けをして楽しんでいる。お金はかけない。純粋に、ゲームが好きなのだ。


「いやーしかし、恩人との待ち合わせをサカナに賭けができる日が来るなんてな~!」

「それなっ!」

「いや恩人て、おれはなんにも……」

「いーやっ!」


 二人は仲良く声をそろえる。


「『うさねこ』がダブルクラフターバディでもやれるって示してくれたから今の俺たちがあるんで!!」

「そうそっ! あれがなかったら俺らいまでも『マーセナリーガーデンのその他大勢』でくすぶってたはずだし!」

「『うさねこ』結成はイツカとカナタあってのもの。つまり俺たちはカナタたちに人生を救われたんで!!」


 赤髪のアッシュ、茶髪のトビーがかわるがわる熱弁をふるう。

 ちょっとうれしいけど、照れ臭い。


「もうほんとはさん付けしたいくらいなんだぜ?」

「なんだとそれなら俺はさま付けでっ」

「はーいはいわかったわかったから!

 その分こき使うってことで、ね?」

「はーいっ!!」


 そして、きりがない。

 やむなくウサプリスマイルで押し切り、作業開始である。


 すでにきのう、基地の概形は完成している。

 つくりかけだった居住施設についても、おれたちがあいさつ回りをしていた午前中に、寮室の内装まで終わり。きれいなうちに家具を置いてしまいたいという状態だ。


「よし、それじゃはじめよう!」


 シーツとかカーテンとかはもう届いている。作ればいいのは、ベッドといす机、クローゼット。照明とエアコン。後者ふたつはもちろん、魔道具だ。

 おれが一人ですべて錬成することもまあ、不可能ではない。しかし、それをしたら多分途中でぶっ倒れる。それではいけないのだ。

 アッシュがマジックランプと椅子を。トビーがクローゼットと机を。おれが、エアコンとベッドを。そんな感じで分担して、一部屋ずつに備え付けていった。


 一部屋分ごとにポーションのみのみ、錬成錬成。

 10部屋も終わったころ、おれたちはでっかいため息とともにつぶやいた。


「おなかがざぶざぶする……。」


 もちろんマジックポーションは即座に吸収、ポイント変換されている。つまりほんとにおなかにたまってるわけではないから、これはあくまで気分の問題だ。けれど。


「どうする……あと半分明日にするか?」

「いやそれも悪いだろ……総務のやつらもあとつかえちまうし」

「やっぱ一日でやる! とかいったのは無茶だったかな……」

「TPBP回復……別の方法で出来れば……そうだ!」


 そのとき、おれはひらめいた。


「あのさ。申し訳ないんだけど、エアコンかベッド、どっちかでいいから受け持ってくれない?

 ほら、おれの『卯王の薬園(ラビットキングダム)』で、回復と補助のハーブ生やして支援すれば」

「それだあああ!!」


 そこからはもうあっという間。

 絶好調の二人はエアコンもベッドも受け持ちながら、むしろ倍近いペースで作業終了。

 時間があまったおれたちは、総務のみんながカーテンを付けたり、シーツやタオルなんかを備え付けたりするのを手伝って、最後は一緒にお茶までできたのであった。

ミーたん分に飢えている皆様お待たせしました! 次回はミライが出る予定です!

それしか決まってないわけではちょっとある。どうぞ、お楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ