Bonus Track_72-5 ヒトがヒトであるゆえん(1)~イツカの場合~
連日遅れてすみませんっm(__;)m
明日も所用で少し遅れまする……よろしくお願いいたします!
俺はいつもこういうところを、カナタに任せっきりといってよかった。
けれど、今日はカナタは休ませた。絶対だいじょぶだから、と押し切って。
だから、全力で頑張らないといけない。
だいじょうぶ、カナタのやりかたは見ていた。
ライカネットワーク上の会議室の議長席にて、俺はみんなに説明と挨拶をした。
カナタは自分で気づいてなかったみたいだけれど、ときどき瞬間的に寝落ちしていた。みんなも気づいていたようで、満場一致でOKしてくれた。
会議が始まり、最初に手を挙げたのはミズキだ。
まずは、今日のバトルの結果から確認しましょう、という言葉に異議は出ない。もちろん俺もありがたくお願いした。
ミズキはてきぱきと状況報告をする。
『『魔王軍』被害ゼロ。『学園軍』は38名中30名がダウン、もしくは投降にて『魔王軍』に。『魔王軍』の圧勝です。
『学園軍』は撤退、周辺のティアブラネット中継局はすべて破壊され、残った者たちは『精神支配絶対防御』を装備し、『魔王軍』に参入しました。
撤退していった『学園軍』八名の内訳と生還の理由です。
指揮官『白兎銀狼』、アスカとハヤト。アスカの神聖防壁で防御。
遊撃・支援『トキツネ!』マルヤムさん、オフィリアさん。万一を考え『絶対爆破防御』を使用していたため生還。
後方支援『ハナイカダ』ハナナさん、ルイさん。覚醒技で防御。
アタッカー『S&G』ケイジ、ユキテル。超耐久で持ちこたえる』
『マジか……』
『また頑丈になったなあの二人……』
『そのうちノゾミちゃんせんせーにおっつくぞこれ……』
『あははは!』
みんなつぶやいたり笑ったり。俺も笑った。
もっともそれは、なんか楽しくてだが。
あの二人は、理由はあるけど、やっぱ仲間だ。その二人が強いのは、なんかうれしいのだ。
『あの、はいっ!
今回、数が多かったから! みんな強かったから! だから、テラの攻撃力が分散しちゃったのもあるの!
これからは、もっと強い子にはそのぶんいっぱいダメージいくように、……その、がんばろうと思います……』
チアキが立ち上がって、レンをかばう発言をした。
けして、テラフレアボムの威力不足では、相棒の技術力不足ではないのだと。
けれど、仲間だったやつらを傷つけるためにもっとがんばる、と口にして、自分でしょんぼりしてしまう。
『いや! いやいや! チアキはもう十分がんばってるから!
そんなしんどいムリ、しないでいいんだからな?!』
そんなチアキを、となりのレンがなだめてやるけど。
『ここは、俺が言うべきだな。
二人ともわかってると思うが、一応これは戦争だぞ。
必要なことをできなければ、仲間が、イツカとカナタが、その大義が痛みを被る。
イツカも。ここは俺ががんばるから、なんて言うなよ?』
フユキが厳しい顔で言い出して。
『こういう時はみんなで頑張るんだ。二人だけで背負い込むな。
俺ももう一度、レンとボムの改良を始める。
チアキもハンターのみんなと、またチカラを磨いてくれ』
『うんっ! うんっ! 僕がんばるよ、みんなといっしょに!』
『そうだったな。サンキュ、フユキ!』
で、柔らかく笑う。
ほんとにフユキは、こういうところうまい。
コトハちゃんも『わたしもミルクポーションの改良、またはじめます!』と声を上げてくれて、みんな明るく気合が入る。
一通り盛り上がったとこで、俺は話を先に進めることにした。
「よしゃ、そろそろ次の確認しとこうぜ。
まだ、当面のしごと決まってないやつ……ひと、いるか?」
じつは昼のサプライズパーティーで、だいたいのとこが決まっていた。
四ツ星、五ツ星、またはそれ相当の志願者となるころには、それぞれ得意分野が確立してるからだ。
ただ、兼業の場合はどっちにしたらいいか迷うケースがある。
あぶれた人は今のところいないのを確認して、話は投げ銭の額などから見る概況へと進んだ。
書いたつもりで書いてない、になりそうなところです。特に人数(爆)
次回、続きです。
どうぞ、お楽しみに!




