Bonus Track_70-3 うそのつけないうさぎ、憂鬱な土曜日~トウヤの場合~
まさかの会話率ゼロです……!
警察官や、軍人だって人間だ。当然に休みは必要である。
月萌では基本的に、週休二日。最低でも月に一度は、土日と休めるようにシフトを組まねばならないことになっている。
ただし、例外はある。
危急の事態。一定以上の役職者。
その双方に該当していることが理由で、俺たちはいま軍議の卓を囲んでいた。
出席者は全員が渋い顔をしていた。
イツカとカナタの功績は明らか。加えて、二人は決定的な叛意を示したわけでもない。民のためならばいくらでも身を挺すると言っただけだ。
『グランドマザー』による敵性認定はだから、言いがかりに近いものであると――
そうである以上、これは『大神意』の影響下にない一般市民の反感を買うことが明らかな、やっかいな事態でしかない。と全員が考えているようだった。
それは内心、イツカとカナタを疎ましく思うものであっても。
軍議の前に、いつになく余裕のない様子のミソラと軽くもめた赤竜管理派たちも、あきらかな渋面をさらしていた。
もちろん彼らの表情はなかば、作られたものだとわかっていたが。
彼らにとってイツカとカナタはいまなお無力化されてほしい存在だが、この席でそれを大っぴらにすれば総すかんを食いかねないのだ。
とにもかくにも、上意ならば動かねばならない。それが、組織人の定めだ。
ことに秩序の維持にかかわるものなら、個人の意など圧殺できねばならない。
この場にミソラも――『大神意』のチカラを受けていないながら――その論理から当然のように召喚されていた。
しかし。
『ことに秩序の維持にかかわるものなら、個人の意など圧殺できねばならない』
それが建前に過ぎないことは、我々はみな知っている。
軍議は、遅々として進まなかった。
何時間もかけたのちの最終結論は、姑息としか言いようのないものだった。
机を並べて学び、切磋琢磨してきた相手に、イツカとカナタが非情なことをすることはない。学園生、もしくはもと学園生を派遣し、説得から入らせようと。
もちろん、彼らだけではこころもとない。エクセリオンを同行させよう。
万一を考えて『最も経験が浅く、高天原の支援なしに真価を発揮できず、イツカとカナタと友人関係にある』ソラを。
ミソラは無表情でそれを受諾した。
だがこれこそが、ミソラの望んでいた流れだったと、俺はのちに知ることになる。
ソリステラスサイドも……と思ったのですが、ごちゃるので後に回すことにしましたm(__)m
けっして文章うかばないからじゃないぞっ(滝汗)
次回、星降園組おっ買い物♪
たのしく私服や水着を選びます。うん、なんだろうこの落差。
どうぞ、お楽しみに!




