Bonus Track_69-2A 『にんげんになった、おおかみとうさぎのおはなし』
いつもよりちょっと早いですが、これは朝に投稿しなければならないやつ……!!
泣ける童話風味+戯曲風にチャレンジです!!
うさぎ:
あさひがのぼって、みんなおはよう。
きょうもいちにち、はじまるよ。
あおいそら、みどりのちへい。
でも、ゆうひのいろはしらないよ。
みんな、ぼくをおいかけるの。
みんな、ぼくをたべようとする。
しかたがないの、わかっているよ。
それでも、いたいのいやだから。
いっしょうけんめい、にげるんだ。
ゆうひのいろが、しりたいの。
それでも、ひとりはさびしくて。
いつかともだち、ほしいけど。
みんな、ぼくをおいかけるの。
みんな、ぼくをたべようとする。
しかたがないの、わかってるけど。
ねえ、きみも?
きみもぼくを、たべたいの?
おおきなおおきな、おおかみさん。
おなかをすかせた、おおかみさん。
おおかみ:
うさぎさん、うさぎさん。
ともだちのほしいうさぎさん。
ひとりぼっちのうさぎさん。
こわいやつから、にげたいの?
ゆうひのいろが、しりたいの?
だったらいこう、ぼくといっしょに。
ちへいせんの、むこうがわ。
だれもしらない、らくえんに、
ゆうひのいろを、みにいこう。
ぼくもずうっと、ひとりきり。
ともだちいなくて、ひとりきり。
だから、ねえ、うさぎさん。
こわいおおかみの、ぼくだけど。
ともだちになって、くれないか?
たべたりしないと、やくそくするよ。
ぼくのちかくに、きてくれないか?
うさぎ:
ああ、ありがとう、おおかみさん。
そういってくれた、それだけで。
ぼくのこころは、ほこほこだ。
さあいこう、ふたりいっしょに。
きょうからぼくたち、ともだちだ。
おおかみ:
ああ、ありがとう、うさぎさん。
しんじてくれた、それだけで。
ぼくのこころも、ほこほこだ。
さあいこう、ふたりいっしょに。
きょうからぼくたち、ともだちだ。
ふたり:
はしっていこう、ふたりいっしょに。
ちへいせんの、むこうがわ。
だれもしらない、らくえんに、
ゆうひのいろを、みにいこう。
語り:
――はしってはしって、ただふたり。
こわいひとたち ふりきって。
こわいまものも ふりきって。
いちにちはしって、つきました。
ゆうひのはらに、つきました。
あかくておおきい、まあるいゆうひ。
ふたりはばんざい、となえます。
けれどぐぐうと、なるおなか。
ふたりにわかれが ちかづいてました――
うさぎ:
おおかみさん、おおかみさん。
もしやおなかが、すいてるの?
おおかみ:
なんでもない、なんでもないよ。
すこしねてたら、こんなのなおる。
つきをみてたら、こんなのなおる。
うさぎ:
おおかみさん、おおかみさん。
ぜんぜんごはん、たべてない。
もしやへいきじゃ、ないんじゃない?
ねえ、おおかみさん、ぼくをおたべよ。
ぼくはまたすぐ、うまれてくるよ。
だからねえ、ぼくのともだち。
ぼくをのこして、しなないで。
おおかみ:
うさぎさん、うさぎさん。
ぼくはともだち、たべれない。
ぼくはまたすぐ、うまれてくるよ。
だからねえ、ぼくのともだち。
ぼくをおたべと、いわないで。
ともだちたべて しまったら、
ぼくもいきては ゆかれない。
語り:
――うさぎはつきに、いのります。
ともだちたすけて くださいと。
うさぎ:
ああ、かみさま、めがみさま。
ぼくのともだち、たすけてください。
とてもやさしい やつなんです。
ぼくをまもって くれました。
ゆめをかなえて くれました。
ひとりぼっちに ならないように。
ともだちたくさん つくれるように。
どうか、なんとか、してあげて。
ぼくのいのちを さしあげます。
ぼくのからだを さしあげます。
いくらでも、なんどでも。
おおかみさんのためならば。
どうか、かみさま、めがみさま。
ぼくのともだち、たすけてください。
語り:
――あさひがのぼった、そのときに。
ふたりはひとになっていました。
やさしいおおきな おおかみと。
しあわせいのった ちいさなうさぎ。
にんげんになった ともだちふたり。
ずうっとなかよく くらすのでした。
ふたり:
さあいこう、ふたりいっしょに。
ずうっとぼくたち、ともだちだ。
はしっていこう、ふたりいっしょに。
ちへいをこえて、どこまでも。
ぼくらでつくる、らくえんに、
きぼうのいろを、みにいこう。
もふもふさんたちの友情は大好物ですっ(ΦωΦ)(シャウト)
次回、メイキングオブ今回!
アスカ視点でお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに♪




