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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_68 『エインヘリアル』

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68-7 『枢密院』(もしくは『ずっ友会議』)招集!

 めでたく元気を取り戻したアスカとともに、おれたちはモニタールームを出た。

 ちょうどそこに、ライムからの通話コール

 セレネさんの判断で、『枢密院』が招集されたということだ。


『枢密院』。『女神の諮問機関』と呼ばれるそれは、エクセリオン以上の者たちと、特別に指名された者たちだけからなるもので、『高天原統括理事会』でも扱えない、とくに機密性の高い事項を扱うために存在する。


 『祈願者インヴォーカー』であるおれとイツカはもちろんメンバーだ。

 くわえて今回は、アスカとハヤトも特別顧問官として出席を要請されているとのこと。

 おれたちは二人を連れ、謁見の間に跳んだ。


 そこにはすでに、円卓が出され、ほとんどの顧問官メンバーがそろっていた。

 現エクセリオンともとエクセリオン、みならいエクセリオンの系7名。

 最後に『エクセリオンに並ぶもの』――高天原学園の長であるミソラさんと、そのバディのノゾミお兄さんが急ぎ足で現れれば、謁見の間の扉が閉じられた。


『では、開会を宣言する。

 ライムよ』


 主催者にして議長のセレネさんがシンプルに開会を宣言し、ライムをご指名。

 ライムは「はい」と控えめな微笑みで立ち上がり、美しい声で語り始めた。


「現状を報告いたしますわ。

 イツカさんとカナタさんがさきほど『グランドマザー』に拝謁。

 その際の上奏により、『ハートチャイルドプログラム』は廃止されました。

 ハートチャイルドたちはみな健やかになったと、すべてのβ居住区より報告が上がっております。

 同じ年頃の子供くらいの体力をいただいており、リハビリもほぼ不要とのこと。

 それにより、ハートチャイルド関連予算の約97%が不要となりましたため、それは『これまで自費で手術を行った方』への還付に充てられることが、明日の緊急閣議で決定される予定です。

 Ω制の廃止を引き続き、人の手で進めることも確認することとなっております」


 ライムは目を伏せて一呼吸。

 湖水の瞳が再び現れたときには、微笑みは消えていた。


「しかしながら、ミッション『エインヘリアル』の停廃止・変形はいずれも棄却。

 理由は、滅びゆく『アースガルド』を救うため。

 そのさい明かされた他の情報については、いまだ公表してはおらず、この問題についての扱いは、この会議の結果を待っていただいている状態です。

 未公表の情報は三つ。

 すなわち、戦争により育てられ、死により導かれる魂を、どれだけ出すかの目標数が決まっていること。

『スターシード』『ハートチャイルド』の存在意義。

 アスカさん、ハヤトさんの『前世』。

 これらをいかにするかが、本日の議題となります」


銀河姫プリンセス・ミルキィ』の姿のミソラさん、『青嵐公』の姿のノゾミお兄さんが顔を見合わせ、うなずきあう。

 ふたりは挙手。セレネさんのご指名をうけて立ち上がる。

 口火を切ったのはミソラさんだ。


「こうなったら、ちゃんと言っておかなくちゃと思って。

 あのね。

 わたしとノゾミは『スターシード』なの。

 ……つまり、両親の血をひいてない。拾われっこ、なんだ」

「えっ」


 おれとアスカは思わず声を上げてしまった。ハヤトはフリーズ。

 イツカはガタッと立ち上がる。


「ちょ、まってくれよ。

 ってことは、ミライも?!」

「いや。

 ミライは、親父とお袋の本当の子供だ。

 ……ミライは俺を慕ってくれたが、学校に行くころともなればきっと、周囲から比較されて、苦しんだだろうな。

 そういう意味では、俺が『鬼神堕ち』で早期にミライと離れたことは、よかったのかもしれない」

「んなことねーよ、……ぜったい。

 すくなくともアリサカ家のみんなはそういう」


 イツカが言う。おれも、うなずいたけれど。

 おれたちは、見てきたのだ。

 突如天から降ってきたおれたちを、兄貴分として守ってくれていたはずが……

 いつしか逆におれたちを追いかけるようになった、ミライを。

 そのおれたちとしては、そんなことありませんよ! なんて能天気笑顔で断言はしきれない。

 それでも、言いたかった。そんなことは絶対にないのだと。

 ノゾミお兄さんは優しく微笑んでくれた。


「ありがとうな、お前たち。

 すまない、話がそれちまった。

 つまり俺たちが言いたかったのは、俺たちはイツカとカナタと同じサイドの人間だということだ。

 ……お前たちふたりと同じものを、俺たちも背負っている。

 けして二人だけで気負うな。いいな?」

「はい!」

「おう!」


 おれたちの師であり、信頼する兄貴分、姉貴分であるふたりが、おれたちとおなじ。

 それを聞いて、おれたちには俄然、勇気がわいてきたのだった。

 ミソラさんがいつもの、キラキラとした瞳でちょっぴり不敵な、素敵な笑みで皆を見回す。


「もちろんわたしたちは、ここでずっと戦ってきたみんなの戦友であることもやめないよ。

 だってわたしたちは――」

「『ずっ友』だからー!!」


 おれたちは今度こそ、笑ってみんなで声を合わせた。

 天才軍師二人によるはからいで、『枢密院』はあたたかな連帯につつまれてスタートしたのだった。


エクストラで明かされたミソラさんの、そしてここまででほのめかしていたノゾミお兄さんの身の上が明らかになりました。

次回、つづき!

まじめに話し合う回です。その予定です。

どうぞ、お楽しみに!

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