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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_66 ただいま月萌! 謁見までの一週間!(1)

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Bonus Track_66-4 おれはわるくない! シークレットゲストの正体!!

いろいろ……いろいろあって……遅れました……orz

 画面に現れたのは、本体のおれたち……ではなく、そのアバターだった。

 まあ、それをいうなら今ここにいるおれたちだって、アバターなんだけど。


 頭の中の記憶とともに、体の覚えた覚醒も共有したおれたちは、まったく自然に第三覚醒を行使した。


 おれは、〈シルウェストレ〉をまとって宙をかけた。

 ステファンさんの足踏み、杖付きで発する衝撃でバラされてしまうことがわかれば、足元だけに守りを絞って突き刺さるような着地を決めた。

 そうして、地表を各種ボムで『べれべれ』に。ステファンさんの衝撃攻撃を封じた。

 よし、キレは戻っている。いや、むしろ出発する前以上だ。

 おれたちが向こうでつんできた経験が、すべて余さず反映されていると言っても過言ではない。

 イツカも百戦錬磨のパワフルな杖さばきと、絶え間なく襲いかかる衝撃にへこたれることなく、一歩も引かずに粘りぬいた。


 ただ、イツカはやっぱりイツカだった。

 ステファンさんの『守護者の鉄壁』をぎりぎり、抜けなかったのだ。

 サクヤさんの『涙籠』を一刀のもとにぶった斬り、バトルフィールドを守る障壁すら突き抜けたあの時のようにすれば、ステファンさんを倒すことだってできただろう。

 けれど、やつはそうしなかった。

 剣が届く直前で止まってしまったやつに、ステファンさんは優しい『こつん』をくれて、ふたりの対決はお開きに。

 そらとぶフリーダム大明神・ルリアさんが言い出すに。


『うーん、なんだかホンワカしちゃった♪

 ここからまたデッドヒートやる気にはちょっとならないな〜。

 ねえいっそのこと、抜き撃ちで勝負決めない?』

『負けませんよ?』


 もちろんガンナー的には大歓迎だ。

 おれは喜んでそれを受け、結果はドロー。

 けれど、おれたちは互いに相手が勝ちだと言い合うことになった。


 ルリアさんが言うには、ルリアさんの風刃と、おれのエナジーアローブレットがぶつかった地点が、ルリアさんのほうにすこしだけ近かった。

 おれが言うには、そんなことを言える時点で、視力も投射スキルレベルも比べ物にならないほど上。


 もはやらちがあかないので、最後はじゃんけん。

 三本勝負の結果、軍配はルリアさんに上がった。

 両手でバンザイ、満面の笑みでぴょんぴょん飛び跳ねる『女帝陛下』。

 これは勝てない。色んな意味で。

 おれは笑いながら、完敗を認めたのであった。



 ライアンさん、タクマくん、ベニーさん、『リアちゃん』のバトロワは、ライアンさんと手合わせしてみたいタクマくんと『リアちゃん』がまずドンパチはじめ、それじゃあその間ということでライアンさんとベニーさんがバトルを始めると、ずるーいと(※ノリノリで)『リアちゃん』が全方位攻撃をぶっ放したのを景気に、全員が無差別攻撃をかましあうというカオス極まる展開となった。


 結局最後まで立っていたのは、大人の意地を見せたライアンさん。

 みんな後で手合わせをしようなとイケオジぶりを大発揮して、バトルを締めた。



 小休憩をはさんでの次は、タクマ君・『リアちゃん』タッグとおれたちだ。

 さっきまでのカオスはどこへやら、二人は鮮やかなコンビネーションを見せてくれた。

『一緒に3S倒したりしてるからなー、そのへんは慣れてんだ』だそうな。


 斬りこむタクマ君、多彩なスペルで補助を担う『リアちゃん』。

 そのバトルスタイルはおれたちにも似ている。

 国内最強の六人としてそれなりの期間務めてきた二人だけあって、安定感もある。

『今回はあえて第三覚醒封印でやらせて!』ということなので、たぶん負けるなとは思っていたが、意外と粘れて結果はドローに。


「つぎはイツカとカナタがピンでか~」

「イツカはライアンさんとで、カナタはシークレットゲスト……ってだれ?」

「実はおれたちも教えてもらってないんだよね。

 誰だったの、アスカ?」

「にしし~。ヒントは、きれいな女の人でーす!」

「爆発しろおお!!」


 それおれ悪くない。悪くないよね?

 ちょっぴりやさぐれかけたおれだが、野郎どもにけも化ボムを投げつける寸前に、驚きがおれの手を止めた。


 対戦相手として現れたのは、和装風ドレスに扇子を携えた黒髪の女性。

 なんと、メイさんだったのである!


全身痛いですが、ブクマいただけてだいぶ楽になりました。なによりの薬でございます^^


次回、カナタが天敵認定しつつも戦う機会のなかったメイ・ユエ氏とついにバトルです!

どうぞ、お楽しみに♪

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