66-3 これはおしごと♪ インターナショナル・テストバトル!
すみません、今回短いです……
国会議事堂を出たあとは、ティアブラ運営本部へ向かった。
新コンテンツ『インターナショナルバトル』のβテスターを務めるためだ。
いくつかの確認を終えたら、さっそくログイン。
ロビーで待っていたのは、見覚えのありすぎるメンメンだった。
「来たきた――! 待ってたぜっ!!」
「いやマジすっげーなコレ。ステラのシムバトルシステムにも全然おとらないぜ!!」
めっちゃゴキゲンなのはタクマ君とベニーさん。
「早速試させてもらったが素晴らしいな、これは!
ソリスの大地での戦いとまったく変わらない。これならば、われらのうちに渦巻く戦いの血潮も、存分に解き放つことができそうだ!」
「ホントホントー! あとシムバトルモード神すぎっ! どんだけバトルしても終わったら元通りなんて。
はーもーいろいろ技試しほうだーい!! 夢みたーい!!」
ライアンさんとルリアさんはホクホク顔だ。
「うふふー。これはおしごとおしごと♪ 国際交流のためのおしごとだもんねー♪」
「ただいま参りましたわ。お手柔らかにお願いしますわね」
「ええええ?! ステファンさん――?!」
ゴキゲン『リアちゃん』の隣で品よく微笑んでいるのはなんと、ステファンさんだ。
イツカは驚きの声を上げ、おれもまじまじと見つめてしまう。
「あらあら、こんなおばあちゃんが戦うなんて、おかしいかしら?
これでも六獣騎士。すこしは、覚えがあるのよ?」
「いえいえ! おばあちゃんだなんてそんな!」
「ステファンさんってすっげえ優しくって品よくってバトルするとか想像つかないしっ!」
「むー! リアちゃんだって優しくって上品だぞー!!」
「リアは自分からいろいろぶっ壊してっから!」
各方面から適切すぎる突っ込みが飛ぶと、『リアちゃん』は見本のようなてへぺろを決めた。
「そういうわけでっ!」
「さっそくやろうぜ、シャッフルバトル!!」
そう、ここでおれたちのやることはひとつ。
思いっきり、バトることである!
ステファンさん・ルリアさんコンビと、おれたちふたりでバディバトル。
その間、ライアンさん、タクマくん、ベニーさん、『リアちゃん』がバトロワを。
つづいてタクマ君・『リアちゃん』タッグとおれたちでバトったら、ライアンさんとイツカ(どうしてもっ! と懇願された)、おれと遅れてくるシークレットゲストで1on1である。
いったい、誰が来るのだろう。
リベンジを決めたいシグルド氏か。意外と、サクヤさんだったりして。
ともあれ、まずは第一戦。
『森の守護者』と『蒼空の女帝』。たやすく勝てる相手ではないだろう。むしろ経験で劣るおれたちなら、負けることもありうる。
おれは、気を引き締めつつ。イツカはいつもどーりの気楽さで、前・後衛のスタートラインについたのだった。
言い訳いたしますると……腰痛のせいでさまざまなストックがなかったのです……( ;∀;)
次回がんばります。シークレットゲスト登場までたどり着きたいです。
どうぞ、生温かく見守ってやってくださいませm(__)m




