Bonus Track_62-3A 無自覚主人公、アイドルユニットの『お兄ちゃん』としてがんばる!~アオバの場合~<SIDE:月萌>
「うんうん、いいよいいよ!
これなら明日、カッコよく決められるね!
今日はこの辺にしよう。みんなお疲れ様。今日はよく休んでね」
「はーい!!」
先生としてのレモンさんは、とても不思議な人だ。
求めてくるものはハイレベルなのに、レッスン中にはそれを感じさせない。
底抜けの明るさと、包容力のせいか。
ほめてもらって、楽しく乗せられて。気が付くと、結果を出している。
ミツルやソラや、ミクやモモカちゃんに比べたら、俺はほんとうに凡庸だ。
透き通るような美声も、美貌もない。アイドル的な可愛さなんて、もちろん装備していない。
とりえといえば、ちょっとダンスができるのと、その関係で身についたリズム感。
しいていえばあとはこの、アムールヤマネコ装備くらい。
なのにレモンさんは、そんなおれを、ユニットの要だとまで言ってくれた。
『アオバはほんとに、いいお兄ちゃんだよ。
奔放な弟妹たちをちゃんっとまとめて、本人もしっかり可愛いんだからね!
だいじょうぶ! このレモンせんせーの目と、ふかふかもふもふのねこみみを信じたまえ~!』
毎度、俺の頭をなでなで、やまねこみみをモフモフしながら言ってくれるもんだから、最近ではなんだか洗脳されてきた感がある。
あしたのクールタイム。ミクとモモカちゃんは元祖『おこんがー!』として出演。
おれたちは第三部おわりに、アカペラ三重唱でユニットデビューだ。
ソラはエクセリオン見習いとして忙しく、俺は歌がそんなにうまくない。
そんな二重苦を乗り越えてのユニットデビューは、当初計画していたよりも時間がかかっただろうに、レモンさんはそんなこと、一言も言わない。
それが、どれだけ救いとなったことか。
ともあれ、明日が正念場。
そのあとは、いよいよ覚醒めざして集中だ。
おれたち『クランレパード』は、ミツルの楽曲のすばらしさで四ツ星になったが、覚醒を成し遂げなければ、ここから先はないのだ。
ソラも勉強に修行、公務で忙しい。つまりこれは、ミツルの音楽活動を今後控えるにあたり、花道を飾るためのものでもあるのだ。
きっと、最初で最後。
だったら、全力を出すまでだ。
「あした。全力で行こう!
昇格試合ラッシュ。ハルキももしかしたら、プロポーズするかもしれない。
サイッコーにもりあげてこーぜ!」
おれがこぶしを突き上げれば、みんなは『おうっ!』とこたえてくれた。
今回……短いです……orz
おい読み足りないぞゴルア! という奇特な方々は今夕をどうぞお楽しみに!
次回、月萌サイド。昇格ラッシュ試合を前に、盛り上がる期待。ひっっっっさびさの掲示板回です。
どうぞ、お楽しみに!




