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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_60 旧ソリス国領の視察と合宿と!(3)

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Bonus Track_60-8 地下闘技場の覚醒とパワーアップ!~コウの場合~(2)<SIDE:月萌>

 レイジがヤバい。

 それは、ここにいる全員の共通認識のようだった。

 ルーレア様の言葉を受けて、ミズキさんとダイは一瞬でレイジに向き直る。


「うげっ?! な、ナニコレやべっ……」


 なんと、ダイがたじろいだ。

『スイッチ入れば突貫野郎』のダイがだ。

 ミズキさんはそんなダイをかばうようにして言う。


「確かに。ここまでのレイジは、俺もはじめてだよ。

 そうか、地下闘技場、強化改修したからね。もう、何はばかることなく本気を出せるんだ」

「そーゆーこった。

 だが、こいつらまで引っ張ってきたのは初めてだかんな。

 早く止めなきゃこの闘技場、崩落させちまうかもなァ?」


 見事なくらいの悪党笑いで、レイジが言う。斬りかかる。

 とっさに応戦するフユキ。その動きは、さっきとはけた違いの鋭さだ――けれど、全然ダメージが入らない。

 正確に言うと、入るはしから回復されていくのだ。

 もちろん、コトハさんの覚醒技はすでにストップしている。


「ミライさん!」「うん!」


 ミライさんとダイは、柴犬どうし声を合わせて遠吠え。『友群強化パック』で互いにパワーアップ。

 ダイが斬りこみ、ミライさんが神聖魔法による援護を始めれば、ミズキさんもそこに加わる。

 それでもレイジはへっちゃらだ。

 イズミもふたたびクロックアップで参戦。

 しろーさんとタマも、狐火とバブルリングで援護。俺もさらに錬成陣を追加した。

 それでもぜんぜん、戦況が動かない!

 女神姿にもどったルーレア様が、厳しい表情で制止をかけた。


「みんないったんストップ!

 ハッキリいうよ。このパーティーだとケタが足りない。

 このなかで現状最強のアタッカーのフユキに強化バフを全部集中したとしても、このレイジは倒せない。

 レイジも『ブラッドサッカー』を習得したんだ。

嫉妬エンヴィ』と『色欲ラスト』のチカラで、攻めても受けてもBPゲット。それにこれを組み合わせれば、永久機関状態になる――月萌杯で『ソアー』がやってた戦法がとれるようにね。

 もちろん攻略法はあるけど、ほとんど無理ゲーだ。

 100万BP突破させての鬼神堕ち。

 もしくは一秒間に65回以上レイジを攻撃する。そのうち一発は『レギンレイヴ』発動時の『青嵐公』なみのやつって条件が付くけどね。」

「つまり……」


 レイジはにやり、と笑った。


「そ。フユキだけじゃなく、名誉会長副会長がやってくんなきゃジ・エンドってなワケだ。

 ウラをかえせばそれでお前らは、オレらのキャパを超えることができる。

 現時点、ヒトが利用できる最強の『壁』をな!」

「『レギンレイヴ』なみってったら……ルーレア様のブレスとかテラフレアボム?」


 ダイが首をかしげるが、ルーレアさまはかぶりを振った。


「今回はわたしはダメだよ。

 もともとボスキャラとして参戦なんだし、それが味方しちゃったらみんなの鍛錬にならないからね」

「『レギンレイヴ』なみの威力は、いけるはずだ」


 声を上げたのはフユキだ。


「俺とダイトに強化バフを集めて同時攻撃。ミズキはフルブレに回ってもらう。

 あとは64回の攻撃だが……

 ヒットはコウの『幸運』で100パーセントとして、『バブルリング』と『狐火』の同時着弾が何回いける?」

「狐火は、いまの俺だと最大六回だな」

「『バブルリング』は九回です。威力はほとんどありませんが」

「というとあと、49回………………」


 ニノとイズミが顔を見合わせる。


「『クロックアップ』しても七回がいいとこだ……」

「『クイックアクト』かけても12回だよな……」


 つまり、足りない。

 圧倒的に、足りない。

 一秒間に十何回とか、もはや連打マシンもいいとこだ。それなのに足りない。

 俺も頭を抱え込み、ニノさんはお手上げポーズで叫びだした。


「俺の全部を代理演算に回しても20回しか出ねえわ――! 無理ゲーだ――!!」


 しかし、レイジは条件撤回しなかった。

 さらにさらに悪い笑いで、プレッシャーをかけてきたのだ。


「おーうそうかそうかそいつぁザンネンだ。

 約束だからな。前衛ちゃんが全員倒れたら後衛ちゃんズは全員一日オレのもん。

 まずはカワイイカワイイきつねの上司ちゃんに下克上っといきますかァ!」


 そのとたん、どんっと空気が重くなった。

 イズミだ。大きな黒うさぎの耳を不機嫌な角度にし、とんでもない圧を発している。

 さらには大魔王もかくやの気迫で、とんでもないことを言い出した。


「……わかった。

 一秒間で短いならば、そんな時間は止めてやる」

「はあああ?!」

「異論は認めない。やるぞニノ。みんなも、頼む」



 結論から言うと、そのトンデモは実現した。

 逆らえないまま、もとい、促されるままに補助と攻撃を始めた一秒後、レイジは剣を杖に、いい笑顔で、親指を立てていた。


うん、考えてたのと別の展開になりましたあああ。

とりあえずこのバトルはこれでシメです!

次回はソリステラスサイドへ。小さな悪意の顛末は? どうぞ、お楽しみに!

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