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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_60 旧ソリス国領の視察と合宿と!(3)

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Bonus Track_60-5 はじまりはちょっとゆるめに! VSルーレア&レイジ戦! ~ミライの場合~<SIDE:月萌>

 開始と同時にクラフターの五人が一斉に護符を使った。

『耐火』『対地』『ブレス・レジスト』、『クイックアクト』に『クイックチャージ』。

 おれとミズキはTPトランスファーを利用してフルブレッシングオール。神聖強化ホーリーインフォース漸次回復リジェネーション状態異常防御イミューンオールがみんなにまとめてかかった。


「『ムーンライトブレス』ッ!」


 同時にフユキがレイジに斬りつけた。

 自己強化を発動しながら走り、攻撃という速攻だ。


「おー。イー気合じゃねェか。

 だが、ナツキなしでどこまで持つかな?」

「その前に倒すッ!」


 もちろんナツキブーストは使ってない。今回はナツキに頼らないで戦い、覚醒するのが目標だからだ。

 縛りを設けつつ、コトハさんも死守すると思い定めた、フユキの気迫はものすごい。レイジ相手にどんどん押していく。

 でも、それはまだしちゃだめなのだ。


「落ち着けフユキ。突出するな」

「……ああ」


 得意の俊足で、一瞬で追いついたイズミが冷静な声で呼びかけると、フユキはちょっとクールダウンしたよう。

 そう、今回、先に倒すのはルーレアさまだ。レイジはそれまで倒しちゃいけない。ニノも『クロックアップ』はつかわずに、まずは、アイテムでのサポートだ。

 それを察してレイジが笑う。


「なんだなんだ、クロックムッシュは使ってこねえのか名誉会長副会長? ははーん、オレ様の足止めが目的ってわけだな?」

「いやそれはサンドイッチだ。」

「やめろ腹が減る。」

「………………てへっ?」


 イズミの冷静な、フユキの目の座ったツッコミをもらい、レイジがてへぺろを決める。

 ちょっとゆるい光景だけど、裏を返せばレイジにはそれだけの余裕があるってことだ。ちょっとしたきっかけでこの状態が、ひっくり返されるかもしれない。

 このパーティー唯一のプリーストとして、全体の補助をするおれにとっては、注意しとかなきゃいけないとこである。


「ミライさん。

 大丈夫、あなたの目は鋭く、視野は広い。

 俺もついていますからね」


 そう思ったとき、タマキくんが優しく声をかけてくれた。

 タマキくんは、シロイルカ装備の技『フロート・バブル・リング』で浮遊して、一段高い位置から戦局を見られる。それに、冷静で頭も切れるからすごく心強い。

 うん、と返事をしたらおれのしっぽがパタパタゆれて、タマキくんもニッコリ笑ってくれた。

 と、コウくんとシロウくんも軽口をたたく。


「タマもなー。たまにはダイにもそんなカオしてやればいいのに」

「タマだけにな。」

「なんかいいましたかコウ、シロウ? 手が止まってますよ!」

「へいへーい!」


 とたん、ビシッといつもの調子に戻るタマキくん。なんだかおかしくて笑っちゃうけど、がまんがまん。口元を抑えて、戦場を見渡した。


 レイジとフユキ、イズミは盛んに斬りあって、フィールドの真ん中に。

 浮遊するルーレアさまには、コウくんシロウくんがばんばんボムをぶつけ、ミズキとダイトくんがジャンプを繰り返して斬りかかる。


『なるほど、うまいね。わたしはレイジをまきこめないから、ブレスを吐けなくなる。で、小回りの利かないわたしを手数で圧倒するというわけだ。

 でも、ひとつ忘れてないかな。わたしは……』


 と、ルーレアさまが着地する。

 太い竜の足がどん、と地面を踏み鳴らせば、そこここから岩の柱や、火柱がつきあげてきた。


『地属性ももってるから、こうしたこともできるって』


 おれたちは足元への対処もしなければならなくなる。でも、大丈夫。そのときのためにおれがいるのだ。


「まかせて! 神聖強化ホーリーインフォース神聖強化ホーリーインフォース神聖強化ホーリーインフォース! 神聖防壁ホーリーシェルッ!!」


 おれは自分に全力強化。そうして、フィールドの地面いっぱいに、防壁をしきつめた。


「これでしばらくだいじょうぶ! みんながんばって!」


 おう、ありがとう、と声が返ってくる。 

 観客席からも、歓声が上がった。


多分後二回かかると思われます(爆)


次回はソリステラスでも開戦です。がおー。

どうぞ、おたのしみに!


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