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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_58 旧ソリス国領の視察と合宿と!

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Bonus Track_58-2B マウント・ブランシェのてっぺんが吹っ飛んだ日~シャスタの場合~(1)<SIDE:月萌>

2021.06.15

一文消し忘れていましたので削除いたしました……↓コレ

『防水タイプの『カワセミ』、二つでひとつの『比翼』。それらのいいとこどりをした上にさらに威力の底上げをしてきた。』


 いつもの洞窟はもうすっかり手狭になっていた。

 あの子らは加速度的に強くなっていたからだ。

 なにより……レンのテラフレアボム。あれはもう、確実に洞窟ぶっ壊す。

 だからイツカとカナタと戦った、山頂エクストラステージを解放することにしたのだ。


 だが、レンはさらに上をいった。

 申し込まれた合宿日時の直前になって、さらなる新型を作り上げてきたのだ。

 テラ作成の際には封印した強化インフォースのパウダーの使用を解禁。もっとも効果的に炸薬の威力を上げられる配置を研究し、その威力は計算上、従来型の100倍に達する見通しだ。

 これはもう、確実に天才だ――国立工廠つき研究所が目をつけていたのもうなずける。


 一方でこのクセのあるキャラクターゆえ、ティアブラ運営も彼には目をつけていたのだが……

『もう早くΩ落ちしてくれないかね、そしたら全力で落札するのに!』なんぞという声を聞くたび、胃のあたりが重くなったものだ。

 私たちはそんな風にさせるために、あの子たちを『育てた』わけじゃない! と、親しい間柄での酒の席で、何度愚痴りあったことか。


 けれど、今となってはもう、そんな心配もいらない。


「っしゃいくぞっらぁぁぁっ!! テラフレアボムッ!!」


 初手から高威力ボムをぶん投げるスタイルは、ミッドガルド時代にもどったかのようだが、それでもちゃんと仲間を気遣えるようになった。

 味方を巻き込まない位置取り。ボムそのものも改良し、あえて爆発範囲を狭める設計をしてある。

 あの頃あの子ができなかったことを、いまはちゃんとできるようになった。

 たぶんそれは、守りたい相手ができたからだろうけれど。


 その子、チアキは、何も言われずともレンに『シャスタの加護』をかけている。

 初手で飛び出していきたい、そしてそれが必要なスタイルの相棒を支えてやるために。

 ときに、レンのボムが味方を巻き込みそうなときには、水の防壁の展開をし、ダメージを負ったときには回復を、と、とにかくレンがのびのび戦えるように、こまやかに世話を焼いている。

 シェルティ装備も可愛らしい相棒にこれほどかいがいしく尽くされれば、守らざるを得ないというもの。

 チアキを見ていると、昔のエアリーを思い出す。

 ふわふわしてるのにしっかりしたエアリーに、いつも私は、私たちは助けられてきたものだ。


 いいバディに恵まれたというのは、他の子たちを見ていても思った。


「『シャスタの加護』! 『天使の飛行(エンジェルフライト)』! 神聖防壁ホーリーシェル!」

「お姉さまのためならっ!」


 ふたりでひとつ、いつみても仲の良い神聖系バディ。

 陣形の一番奥にひかえ、支援と回復に徹するリンカと、それを死守するサクラ。

 サクラの鉄壁の守りのおかげでリンカは全体を見ることができ、リンカの的確な支援のおかげでサクラの守りは固くなる。

 いまサクラがちょっと光っているのは、覚醒の前触れとみていいだろう。


「いきますっ!『ミルキーレイン・ボム』!」

「サンクス、コトハ! はああああ!」


 初々しさを残しつつも、それでもしっかりとした絆をはぐくむ恋人たち――

 コトハがミルクポーションの雨を降らせれば、フユキは身に残る『暴食』のパワーを解放。電池切れや暴走の心配なしに、手製の銃と剣を手に、勇ましく斬りこんでくる。

 フユキはナツキのなした覚醒を『自分のものではない』といっていたが、こうしてナツキのチカラを意識的に分け与えてもらうにつれ、それがなじみ始めているのがわかる。なぜならフユキの森猫の耳は、覚醒発動に近い光を放っているからだ。


「いけるか、サリイ!」

「もちろんよ、トラ!」


 信頼し合い、助け合う婚約者たち――トラオはバランスのとれた攻防を展開しつつもサリイを気遣い、サリイも炎と水を巧みに操ってトラオを守る。

 彼らの、そしてかれらと私の絆の証であるシャスタの指輪もまた、今日は一段と輝きを放っている。おそらくはアスカとハヤトのように、二人で一つの覚醒となるのだろう。


「おーいおいふたりっともお熱いなー♪」

「ま、俺たちはクールに行こう? うらやましくなんかないし。」

「そーそ。うらやましくなんかないもんなっ!!」


 二人で一つといえば、アキトとセナもだ。

 すっかりペガサスも板についてきたアキト。ときにアキトをフォローしつつも、変幻自在に泳ぎ回るセナ。

 一時と違い、実に楽し気に戦うようになった二人も、覚醒まであと一歩。


「クイックアクト! 強化インフォース! 耐水アクアプルーフ! 漸次回復リジェネレーション! シャープネス!」

「ちょっ兄貴、俺に追加の補助かけすぎっ! もう行くからね!」

「えっきーくん待って、まだきーくんのぶんのクイックアクトがっ」


 再会したなかよし兄弟――ちょっぴり過保護なきらいもあるハルオミと、そんなハルオミをバランス感覚でフォローするハルキ。

 このふたりはまだすこし覚醒まで間がありそうだが、これほどの仲間たちに囲まれているのだ。それもすぐに縮まることだろう。


 場面こそバトルだが、ほほえましい。

 そして、そんな彼らと歯ごたえのあるバトルをすることは、ほんとうに、本当に楽しい。

 高天原Ω産出政策のあおりはここにもきていて、ここでこんなふうに戦うことは、今年まではほんとうに少なかった。

 生徒たちは卒業するので手いっぱい、就職すればリアルで忙しく、隠しダンジョンに訪れる余裕などほとんどない。

 けれど『うさねこ』が本格始動してから、嬉しいことに私たちも少しずつ出番が増えてきた。


 るんるんと戦っていれば、レンが『カワセミ』を投げてきた。

 防水型ウォータープルーフテラフレアボム、コードネーム<カワセミ>。かつて私を倒した切り札だが、それはもう、私相手には型落ちだ。

 もちろん、様式美とわかっている。だから私も挑発を返す。


『はーっはっは! いまさらそんなもので倒れると思ってか!

 最新を! 最新のやつを出してこーい!!』


 その結果。私のアバターはみごと爆砕。

 この堅固極まる、エクストラフィールドごと。


ブックマークありがとうございます!

うれしおす……!! がんばります!!


次回、ホットケーキ食べつつ反省会?

どうぞ、お楽しみに!

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