表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_7 アイドルバトラーずの進撃!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/1358

7-2 やってみよう!『ミライツカナタ』VS『うさもふ三銃士』!

こちらにも告知を……

第49話(Bonus Track_5_3-2 【今日も】イツカナ雑談スレッド【ダラダラ語ろうぜ】https://ncode.syosetu.com/n4864ft/49/ )の後半がなくなっていることに昨日気付き、急遽コピペしなおしました……

ちょうどお読みだった方には、混乱されたことと思います。大変申し訳ございませんでした!

『うさぎ男同盟』のみんなについて、資料や映像はすでに見ていた。

 だから、全く何も知らないわけじゃなかった。


 ミズキはプリースト技能、ハンター技能ともハイレベル。王都ノーブルで聖騎士としてつとめ、対戦相手にも優しく接する『戦場の聖母』として人気が高かった。

 ソーヤは『グルメハンター』として鍛えた体力と、正確な剣さばき、鋭いアイテム投擲が強み。食のためだけに単身ヴァルハラに足を延ばしてきた、イツカなみのフリーダム男だ。

 シオンは明晰な頭脳から情報屋として名を成し、直接の戦闘力は高くはない。しかし錬成には天性のセンスがあり、頼れる前衛さえいれば、強力な魔導士になる。


 そこまでは一応、知っていた。

 しかし何の調整もなく、ぶっつけで戦ってみた結果は恐ろしいものだった。



 開戦一番、ミズキが抜刀。自らに神聖強化ホーリーインフォース

 同じく抜刀、ミズキにむけて駆け出すイツカには、ミライが神聖強化ホーリーインフォース

 さあ、前衛同士で斬り合いか? という局面だが、やはりそうはならなかった。


 ミズキはスキル『超跳躍スカイ・ハイ・スキップ』を発動。白い法衣をなびかせながら、大きく大きく跳ねる。

 そうしてイツカの頭上を抜け、おれたち後衛を狙ってきた。

 ミライはおれに神聖強化ホーリーインフォース、おれは両手で『抜打狙撃クイック・エイミング・ショット』。

 エアロボム500が二発、防御姿勢をとったミズキに着弾、炸裂。

 ミズキはダメージを受けたうえ、空中で体制を崩す……が、もちろんこの程度で仕留めることはできない。

 総計1000程度行くはずのダメージは、しっかりとした防御と強力な神聖強化ホーリーインフォースの効果で329まで軽減。

 直後に使われた回復ヒールによって、完全に拭い去られてしまう。

 同時に、白いズボンに包まれた脚がするどく宙を蹴る。

超跳躍スカイ・ハイ・スキップ』+神聖強化ホーリーインフォースで強化された脚力により、ミズキの身体はぐるりと回転。

 距離こそ削られたものの、ノーダメージでの着地を決めたのである。


 ミズキのプリーストとしての能力は高い。ハンターとしての修練も積んでいるため、ダメージが通りにくく、回復量は大きい。

 さらにはうさぎ装備で身軽さも兼ね備えているとか、もはやチートと言っていいレベルだ。

 さきほどハヤトも言っていた。『もしこの学園がマトモだったら、とっくの昔に四ツ星になっていておかしくない』と。

 もっともとうの本人は、笑ってそれを否定したのだけれど。


 そんな謙虚なつわものは、着地と同時に地を蹴って、再びこちらに向かってきた。

 今度は跳ねることなく、まっすぐ地上を駆けてくる。

 おれは足元に描かれた土の初級錬成陣に、足でパワーを流し込み、暴発させた。

 ミズキの突撃を予想し、試合開始直後から足で地面に描いていたのだ。

 ひとつ、ふたつ、三つの土の爆発がミズキの視界を奪い、足元をすくい、衝撃を与える。

 同時に両手の魔擲弾銃オーブ・ランチャーを連発。装填されていたエアロボムののこり、計六発を打ち込んだ!


 けれど、それも、ミズキはしのぎ切った。

 かわし、防ぎ、回復ヒールを連発し、耐え抜いたのだ。

 土煙の中立ち上がったミズキは、そのはなだ色の瞳は、おれをまっすぐ見つめる。

 そして、優しく微笑みかけてきた。


 その姿は、凛として美しかった。

 色素の薄い髪や肌。純白の法衣もクリーム色のロップイヤーも、なにもかも土埃にまみれても。

 それでもいっそう清らかに、そしてどこかはかなげに。

 慈愛すらにじませる姿からは、底知れぬ余裕を感じる。

 これが、『戦場の聖母』。

 おれはひねくれているから平気だったが、うしろでミライが息をのんでいる。


「ミライ?」

「はわっ?! だ、だだだいじょうぶ!

 ほんとに聖母様みたいで綺麗だなって思ったけど、だいじょぶだから! 見とれたりなんてしてないからっ!!」

「もう、ミライくんまで……俺男だよ? 綺麗なんかじゃぜんぜんないって」

「あわわわ! ごめんね!! 悪気じゃないから!! えっと、えっと、イケメンだからっ!!」


 軽く呼びかければ案の定、あわあわと大慌て。ミズキはくすくす微笑を零す。


「うんうん、わかってるから大丈夫。

 ……ミライくんはほんとにかわいいね。

 シオンもだけど、戦うのやめて連れて帰りたくなっちゃう」

「うん、わかる。ミライもシオンもすっごいかわいい。

 連れて帰ってお菓子あげたくなっちゃうよね」

「ええええ?!」


 するとフィールドの向こう側からもやんやと声が飛んできた。

 ミズキ同様単騎で切り込んだイツカと、イツカからぴょんぴょん逃げつつボムを投げつけるシオン&ソウヤ組からだ。


「もー二人ともー! オレはかわいくなんかないってばー!!」

「賛成一票ー! ミライさんはかわいーい!! シオはかわゆーい!!」

「ぴゃ?! やめてよソーヤくんまでー!!」

「っていうかおなじじゃんかー!!

 もー、もー、ソーやんのいじわるー!!」


 ソウヤがシオンをからかうと、その怒り? の矛先はイツカに向いた。

 三倍ペースでボムを投げつけられ、哀れイツカは半泣きだ。


「どっちでもいいから俺に当たらないでー!! ミライっ回復っ!! 回復してええ――!!」

「あっはい! 回復ヒール!! 回復ヒール!! 神聖強化ホーリーインフォース!! がんばってイツカ!!」

「っしゃあ! 待てこらソーヤあ!!」

「はーっはっはー、その程度で俺を捕まえられるとでも? ホレホレ、捕まえられたらモフっていいぞーってぎゃー!! シオなんで俺をねらってくるのっ?!」

「ソーやんモフられちゃえ! でもってオレもモフるっ!!」

「ちょっまっいやああ!! ふたり同時はむり! ふたりは――!!」

「あわわわ! ソーヤくんだいじょうぶ?! ヒー」

「だめええソーヤは敵ー!! ヒールは俺にしてミライ――!!」


 なんだかもうむちゃくちゃになってきたそこらをしばし眺めて、おれはミズキに提案した。


「えーと、再開、しよっか?」

「そうだね、うん♪」

ブクマいただきましたー!

そしてさきほどユニークアクセス1000突破です!

ありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ