56-3 ステラの民との会見(1)
2021.05.11
接続詞のダブりなどが多いので修正いたしました。(詳細はあとがき部分)
こちらに来て最初の日、おれたちは『ロイヤルファミリー』と謁見する予定だった。
すなわち、女王ステラマリス陛下の夫君シュトラール殿下、第一皇女ルイーズ殿下、第二皇女ヴァレリア殿下も同席という予定に一応、なっていた。
しかしあいにく三名ともスケジュールの調整がつかず、結局お茶会の終わり際にシュトラール殿下とご挨拶し、握手を交わしただけだった。
まあ、これはしかたない。
特殊部隊が『独断で』異国の人間を拉致ってきて、即日全員とパッと会見できてたら逆にヤバいというものだ。
そんなわけで、ロイヤルファミリーそろい踏みにお目にかかったのは、三海和平協定締結記念式典でのこと。かれらとちゃんと言葉を交わせたのは、さらにその後となった。
最初は、第一皇女ルイーズ殿下と。
旧ステラ国領議会、上下両院の代表者との会見でのことだった。
レム君たちに聞いたところによれば――
ソリステラス連合国の各領地においては、旧来の政治体制がそのまま引き継がれているという。
ここステラ国領では、女王を議長とする二院制がとられている。
貴族が主の上院、平民が主となる下院が並立し、両院の意見が割れると、女王が裁定を下す。
それゆえ議員として活動し、学ぶことは、次期国主の通るべき道である。
現状で議員活動をしているロイヤルファミリーはひとり、第一皇女ルイーズだけ。
それやこれやで次期女王となることがほぼ確定の彼女だったが、話してみると偉そうなところのない、さっぱりとした人柄のようだった。
「初めまして、ルイーズです。
ステラマリスの長女として研鑽を積んでおります」
母譲りのきれいな金髪、父譲りの湖水のような瞳をもつその女性は、おれたちをみるとすぐに歩み寄ってきて、まっすぐに握手の手を差し出してきたのだ。
20代中盤だろうか。スラリとしていてパンツスーツがよく似合い、どこかサツキさんぽい。
好感を持って握った右手は、しっかりとした大きなものだった。
「はじめまして、カナタです」
「イツカです。
ルイーズっ……でんかって強そうだな!」
「おい!」
ああ、ちゃんと殿下とですますまではなんとかクリアしたのにこれだ。
会場に失笑の漏れる中、ルイーズ殿下はからりと笑った。
「ハハハ! それは明日の女王を目指すものですからね。
すべての国民を守るための王が弱ければ説得力がありません。
その伝統は、これからもしっかりと引き継いでゆく所存ですよ。
とはいえ、スペルの腕で言えばヴァレリアに長がありますし、社会奉仕活動の実績ではエルメスのほうが上。私は姉として、頭脳で妹たちを守るつもりなのです。
ミライツカナタでいえば、私はカナタ殿にあたるのですよ」
「弟分への優しいお心遣い、ありがとうございます。
私も含め、至らぬところも多々ございますが、その点はどうぞお手柔らかにご指導いただけると幸いです」
一応、おれというのもなんだし、私にしたんだが。イツカの奴めは、それを聞くたび笑いをかみ殺すのだ。
しかし場面が場面。うさみみロールにしてやるわけにも行かず、おれはやつの脇腹にできるだけコンパクトにうさみみパンチを食らわすのだった。
色々予定が狂い出先でポチポチしていますorz
うむ、難しい……。
とりあえずできたところまでですが投稿いたします。
次回は、議員たちから聞く声。
どうぞ、お楽しみに!
2021.05.11
接続詞のダブりなどが多いので修正いたしました。
平民が主となる下院で、→平民が主となる下院が並立し、
女王以外の王族は成人すると、上院議員となる資格を得るのだが、そんなわけで→それゆえ
そんなわけで、次期女王の呼び声高いルイーズ殿下→それやこれやで次期女王となることがほぼ確定の彼女




