表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_48 踏み出された、一歩

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

511/1358

Bonus Track_48-2 きみはおひさま~ルナの場合~

「ちょっと! ホンキなの?

 そうでなくても忙しいってのに、あたしたちのラストライブまで出るとか。

 そんなの、どう考えたって無茶でしょ!」


 るかは慌ててる。

 さっきアスカくんからきた、メールが原因だ。

 それにはこう書いてあった――『イツカナがラストライブ出たいってさ。今なら話せるからコールしたって!』


 その瞬間、るかは連絡先の一番上をタップ。カナタくんにコールをかけた。

 ワンコールでカナタくんがでてくれて、その瞬間にるかはまくしたてはじめた。

 そのほっぺたは今日も、ほんわかあったかな色。

 でも、カナタくんのとなりに座っているイツカくんをみたら、わたしの胸もあったかになった。

 ちっちゃく手をふったらイツカくんもニコッと笑い返してくれて、なんだかほんわかしあわせ気分。


『出るっていっても、前座でちょこっと歌わせてもらえたらってだけで。

 本格的に二人とセッションするには準備がたりない。それはもちろんわかってる。

 だから、花束を渡すみたいな感じで。

 アイドルバトラーとしてのおれたちの原点って、ルカたち『しろくろウィングス』でしょ。いまのおれたちがあるのは二人のおかげだと思う。

 そのほかのことでもいっぱい助けてもらってるし。そのお礼の気持ちを歌いたいんだ。

 ……ダメかな?』


 と、カナタくんがにっこり笑った。

 いつものすてきな『うさプリスマイル』。

 まるでほんとに王子さまみたいなこの微笑みに、るかは弱い。

 もごもご、赤くなって口ごもってしまう。


「う……断れるわけないじゃない、そんなの……

 でもせめて、ビデオメッセージってカタチじゃダメなの?

 リアルタイムで来たら、ステージに押し上げられることもあり得るわよ。

 あんたたちなんだかんだノリがいいから、やっちゃうでしょ、そうなったら。とくにイツカ!」

『たしかにイツカはノリで生きてるからね。

 そこはおれがなんとか踏ん張るよ。

 だいじょうぶ、これ言い出したのおれだから』

「え……………………」


 るかはフリーズしちゃう。たしかにカナタくんが『むちゃ』をいいだすなんてめずらしい。でも、それって。


「それだけいっぱい、感謝してもらってるってことだよね。

 歌ってもらお。こまかいとこはわたしたちでなんとかする。ライブステージにあげられちゃっても、わたしたちでまもってあげよう。

 わたしもふたりの歌、ききたいし!」

「るな……

 そうね。じゃああたしたちは、その分もっと張り切るわ!

 いいっ、あんたたちの本領はアイドルバトラーなんだから。

 落ち着いたら試合とセッション、いいわね?

 ――そうしてもっともっと世界を魅了してくわよっ!

 戦争してる暇があるなら、あたしたちのステージを見に来たいって思えるくらいにね!」

『おー! それいーじゃんっ!

 やろうぜやろうぜ!』


 わたしの言葉で火が付いたるか、瞳をキラキラさせて立ち上がる。

 画面の向こうでイツカくんも立ち上がった。

 うん、やっぱりかっこいい。

 胸のぽかぽかが、一気にドキドキにかわる。


「わたしもがんばる!」


 そう言ったら、イツカくんはあの太陽みたいな笑顔をむけてくれた。

 そしたら、全身がぽかぽかになった。

 うん、やっぱり、だいすき。

 はやく、卒業したいな。

 そうしたらわたしたちは、ソレイユ・プロダクション所属のアイドルになる――また、イツカくんたちといっしょになれる。

 いっしょにレッスンしてトレーニングして、勉強もして。

 カレッジも、一緒に入学したいな。

 もちろん、Ω制廃止や、世界平和のお手伝いもめいっぱいして……


 そんなふうにぽわぽわしながらもスケジュールとかをすりあわせ、通話を終えると、るかがわーんとわたしに抱き着いてきた。


「るな~!

 どうしよう、どうしよう!

 カナタのばか……もううれしすぎ……

 本番もしかして泣いちゃうかも……あ~~どーしよ~!!」

「いいじゃない、泣いても。

 よかったね。るかがいっぱいがんばったからだよ。おめでと」


 るかはいちおう、お姉さん。でもこんなときは妹になる。

 かわいい妹の背中をポンポン、つやつやの羽根をなでなでして、わたしはいっぱいのしあわせをだきしめた。


ひたすらほのぼのでありました。

やっぱり『くぐつ』の話は出なかったね(爆)!


次回、久々に国会行きます。

いやホントはほぼ連日行ってるんですけどね。

どうぞ、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ