Bonus Track_45-3 ここまでの快進撃とここからの小さな? 心配~アスカの場合~
今回ほぼほぼ説明会です……orz
2021.01.22
すみません! 二か所修正いたしました。
ユキテルも……三ツ星昇格を決めた。→四ツ星昇格を決めた。
『にじいろガーランド』所属の一ツ星→二ツ星
2021.03.03
最後の修正……であってほしい……
バディのオフィリアさんともども四ツ星昇格。→五ツ星昇格
『ふしふたアフター』を脚本に使っての昇格ラッシュののち。
いくつものバディがあらたに昇格を達成したり、それに近づいたりしていた。
現状では……
ソーヤとシオンの『2×4』は、シオンが覚醒すれぱ即日五ツ星昇格。さくさくとカリキュラムを終えて研究所に来てプリーズとすでに青田買い済み。
トラオとサリイさんの『トーラス』、リンカさんとサクラちゃんの『チワミケぱんち!』、アキトとセナの『サーフ&ターフ』はどちらか一方が覚醒さえすれば四ツ星バディ昇格。
ナナさんとユキさんの『ナナユキ!』は、『ナナの分まで稼いでおくから』と頑張ったユキさんが覚醒目前。これまた四ツ星バディへの昇格にリーチをかけている。
クラフターでありながら、ハンターなみの剣の腕でレンの留守を守ってきたチアキは三ツ星昇格をなしとげた。
目を見張るほどの追い上げを見せるのはハルキ。一皮むけた、いっそ鬼気迫る奮闘ぶりで二ツ星昇格、ハルオミに追いついた。
光るものがあるのはイザヤとユウの『イザヨイRe:Mix』。
こよみん事件のさい、マルキアたちに身体機能をチューンナップされ、『ソードダンサー』――ソリステラス製の超高性能人型刀剣兵――のAIをインストールされたかれらは、それを糧としてすっかり強くなっていたのだ。
以前みられたフォームのおかしな癖もなくなり、正統派のダブルハンターバディとして期待を集めはじめている。
そのほかの新規加入者たちも、僕たちのころと比べると明らかにいいペース。1/3がもう昇格を果たした。
『うさねこ』以外の仲間たちも負けてはいない。
マルヤムさんはバディのオフィリアさんともども五ツ星昇格。『マーセナリーガーデン』の長として、女王さながらの貫録を見せている。
ユキテルも「いつまでもケイに養われてばっかりいられないからなっ!」と四ツ星昇格を決めた。
『にじいろガーランド』所属の二ツ星アイドルバトラーユニット『おこんがー!』は、コラボステージの健気な演技で人気爆発。三ツ星すらもう射程に入れている。
『にじいろ』の長――『しろくろウィングス』ルカとルナは、後継が決まれば卒業見込み。おそらくは、僕たちよりも先である。
その一方で、僕をふくむクラフターの多くは、どうしても定例闘技会の出場を控えることとなり、ポイントを伸ばせずにいた。
テラフレアボムの基礎をつくりあげたレン、レンをサポートしたシオンとフユキ。そして神獣召喚士となったチナツとクレハはひとあしさきに注目を集めていたけれど、ほかの僕たちはいまいち目立たない存在だった。
だが、それもここまでだ。
僕たちの実力は、『月萌杯』を突破したふたりの装備が天下に証明してくれた。
それ以前にも僕は、ネットを通じて製品性能の素晴らしさをすこしずつリークしていた。ここからは爆発するだけ。
いつもだまって僕に寄り添いながらも、たゆまぬ努力で『剣帝』の名をゆるぎないものにしてくれていたハヤトにも、ようやくすこし楽をさせてあげられそうだ。
ここからといえば、アオバとミツルの『クランレパード』。
『ソアー(仮名)』の捜索に集中していた彼らは、その間ほぼ全くポイントをあげられていなかった。
しかし『月萌杯』でのミツルソロデビューで集まった投げ銭は、二人そろっての四ツ星昇格にすら手が届く額だったのだ。
しかしふたりは『連盟』『騎士団』『おこんがー!』『イザヨイ』に1/4ずつを渡すと言い出した――『ひとえにここまで支えてひっぱってくれたみんなのおかげだから』と。
欲がないにもほどがある、というかそこまでは受け取れない。
協議の結果、このよっつに『クランレパード』を入れて五分割ということになった。
それでもこのことがネット上で話題になるや『こんな欲のなさすぎる子たちはほっておけない!』と人気が沸騰してしまったので、心配はなさそうである。
のこる心配といえば、ミライ……ではなく。
ただいま絶好調のはずの、シオンだった。
いつもニコニコ、うさみみぴょんぴょんのシオンなのに、思いつめた顔をしていることが増えてきた。
シオンがまた、あの人形みたいな無表情になるなんて、考えただけでも恐ろしい。
急いで僕は、シオンと話をすることにした。
次回、シオンの迷い。
天才うさ少年の悩み事とは……?
どうぞ、お楽しみに!




