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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_44 月萌杯突破記念パーティーにむけてのあれやこれ~高天原学園生たちの場合~

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44-6 『うさねこ社交ダンス部』チャンネル開設します!

 とりあえずその夜は、アスカによるチャンネル開設宣言&予告動画だけを。

 二日目から、『うさねこ社交ダンス部』として、本格的に自主練動画の公開をはじめることになった。

 おれとイツカ、ルカとルナ、ミライ。スタメン(うまい人枠)としてトラオとサリイさん。

 そしてなんと、さらに翌日からになると思っていた、ソナタも動画を届けてくれての嬉しい滑り出しだった。



 あのあと再びアトリエを訪ね、ソナタに動画の件を打診すると、大いに乗り気ながらも自ら『リアルのみんなに相談してみるから、明日まで待って』と言ってくれた。

 さすがはわが妹だ。可愛いだけではなく、ちゃんと賢い。

 それはもちろん、おれたちを育ててくれた『母さん』たち、星降町のみんなのおかげなのだけれど。

 はたして翌朝、アバターメールボックスをひらいてみれば、愛くるしいソナタの自主練動画を添付したメールが届いていたのだった。


 メール本文に記載されていたことによれば――

 ソナタの体調はすっかり安定しているし、星降園での新生活にもだいぶなじんできた。

 けれど、やはり入院していた頃よりも体への負担は大きく、星降スタディサテライトへの通学を休む時もあるし、用事のある時もある。

 それらリアルの都合のほか、ティアブラ内ですでに受けている依頼も果たしていかなければならない。

 そのため『絶対に毎日練習ができる』とはいいきれない。

 それでも、できる限り毎日、短い動画メッセージだけでも送るようにしてくれるとのこと。

 さらに、それさえ難しい日のためにと、鍵付きで動画ファイルをアップしておいてくれたということだった。


 指定のデータボックスに眠っていたのは、これまでに撮りためた半月分のレッスン動画(公開許諾済み)と、自主練動画。

 朝食会議で確認したそれは、まばゆいばかりの宝の山だった。

 兄の欲目を最大限に差し引いても、尊すぎる。おれはもちろんユズキさんタンジェリンさん、ライムも目元を抑え、イツカとマスカットさんは普通に泣いた。

 ぶっちゃけ、公開なんかしたくないくらいだ。

 けれど、ソナタ自身が『公開して』と言ってくれているけなげな姿を、封印してしまうことはもったいなさすぎた。


 そんなわけでおれはアスカとミライに『余裕あるときに確認しといて、詳しくは今日のダンスの時間のあと話そう』とメールを転送したのだが。


『やーまあ、さすがアイドル志望だけあるね~。すごく綺麗に撮れてるし。

 おれとかも確認はさせてもらうけど、あんまり手は加えないでも大丈夫そうだね。

 今日はこのご挨拶からの自主練動画、ミーたん分と一緒にアップさせてもらうことにするよ』


 一時間もしないうちに通話コールがかかってき、アスカはニコニコとそうのたまった。

 いっしょにいるのはハヤト、バックに見えるのは寮室の居間。

 ちなみにおもいっきり一時間目のど真ん中だ。

 通常授業をサボッていることが明白すぎる高校生たち。これはこれでいっそまぶしいが、おれはちょっと心配になった。


「あのさ。ふたりはほんとに、大丈夫なの?

 確かに授業はオンラインでも受けられるけど、卒業試験とかこれからだよね?

 忙しくさせた元凶のおれたちが言うのもなんだけどさ……」


 するとアスカはそっくり返って高笑いした。


『ふーははー。おれ模試満点とっちった~』

「まじで?!」

『まじまじのまーじ! このおれさまがホンキ出せばざっとこんなもんよ!

 あとはハーちゃんが納得してくれればいいだけなんだよな~』

「納得?」

『いやね、ハーちゃんストイックじゃん。

 もう合格予想ラインは上回ってるのに、この程度の結果で卒業なんて恥ずかしいってさあ……もっと恥ずかしいことなんかとっくにしてるのに』

『っ?!』


 にんまりとのたまう相棒にハヤトはフリーズ。

 おれは助け舟を出してやることにした。


「うん、イツカとの初試合でブチ切れたりとか再試合のときイツカをお姫様抱っこしたことだよね?」

『そーそー。もうあのときの画像クリップは永久保存だねー』

『おっおいっそれっどこに保管してある消去しろ今すぐ消去しろっ』

『おれの心の中にー!』

『っ……!!』


 いい笑顔で返されて頭を抱え込むハヤト。

 救いとなったのはイツカの素直な言葉だ。


「いや、あれはぜんぜん恥ずかしくねーだろ。

 いつもどーりハヤトがまじめないいやつだってだけのことじゃん!」

『っ~~~!!』


 ……いや、追い打ちになっていた。

 すっかり赤くなった顔を伏せて悶絶。でも揺れるふさ尻尾はどこかうれしげ。


『はーいはいっ、無自覚におれのバディ口説くのやめてね主人公にゃん! ハーちゃんはおれのだから! あげないからねっ!

 まあそういうわけで、さっそく今日からソナタちゃんぶんもいっしょに投稿始められるから。そのあたりはおれにまかせて、おれが言い出したことだからね。

『ミライツカナタ』に『しろくろウィングス』。今回のヒロインソナタちゃん。

 ほかの仲間たちもぽちぽち動画上げてくよ。まずはトラっちとサリちゃんね』

「ちょ、ええええ?!」

「まってあの二人ぶっちゃけ上級者だよね?!」

『そーそ。君たちが追いつくべき上手い人枠ね! 美形カッポゥで押し出しもばっちりだし!』

「アスカお前罰ゲームさせにきてるだろぜって――!!」

『いやー人気コンテンツに美女イケメンとモフモフは必要不可欠』

「モフモフはあるだろーよもー!!」


 よしよし、『えっちぃ展開』は自主削除したようだ。万が一、かわいい妹と同じワクで兄貴にいかがわしいことをさせる気ならば、友といえども始末しなければならなかったので一安心である。


『まそーゆーわけで。

 今日はおれシルちゃんのレッスン行かないけど、頑張って練習してね。

 あとカナぴょん、その大魔王スマイルいただきました☆』

「ちょ、ええええ?!」


 おれはおもわず通話記録をみなおす。特に悪い顔にもなっていない。

 そうして、なんだからかわれたのかと、ほっと胸をなでおろすのであった。


またしてもブックマークをいただけてびっくりです! ありがとうございます!

きつねにつつまれたような(※誤)きもちです……*^^*


次回、進む練習の中で見えてくるもの?

どうぞ、お楽しみに!

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