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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_38 追い込みバトル!~エクセリオン、そして双龍~

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38-5 うれしい癒しのサプライズ!

 おれたちの、というかイツカの消耗は、思ったより大きかった。

 限界に迫るほど現役エクセリオンに飛ばさせたのだ。くらいついたイツカは限界を超えていた。


「カナタのポーションのめばなおるー」


 なんて言っていたが、口調が『人語を操る子猫』である。つまり、ビーストモード一歩手前。

 明日の午後から明後日――つまり火曜、水曜にはマウントブランシェ超短期留学を控えている。本人が大丈夫といっているとはいえ、ビーストモードで行かせるのはどうだろうと思った。

 というかすくなくとも『月萌杯』本番には正気で行かせたい。

 さすがに、やつを憎からず思ってくれている女子セレネさんに、『なかみ子猫』の状態で会わせるのは人として気が引ける。


 子猫っぽくまとわりつくイツカの頭を撫でてやりつつ、どうしよう、とミソラ先生たちを見たら、返ってきたのはにっこり笑顔。


「そうだね、ちょうどいい。カナタが判断してごらん。

 ほんとはいつでもついててあげたいけれど、ここを出ればそうもいかないときもある。

 そのときのための第一歩と思って、ね」


 ちょっと驚いたけれど、それもそうだ。

『Snowy Blue』――ノゾミ先生・ミソラ先生バディといま、手合わせをしてみるか否か。ここは自分で、いや、自分たちで決めるとしよう。

 おれはまず、イツカにポーションを飲ませることにした。


「とりあえず、こいつたちに相談します。

 おれひとりが戦うわけではないですからね。

 はーいイツカ、ポーションだよー。ほらあわてない。イツカについてるみんなもでておいで~。バニティもでておいで~」


 とりあえずふたをとり、でっかい子猫にポーションの大びんを渡せば『んぐんぐ』と飲み始める。

 並んで整列したちびドールたちには、ドールサイズのポーションびんを渡す。

 とたんにアカネさんがうきうきと声を上げる。


「わーかわいい! どうしたのそのちっちゃい小瓶! ニノっち?」

「正解です。『これが俺の癒しの時間だから』っていって作ってくれました」

「やだかわい~。

 ね、きみたちそれもっておねーさんのうちにこない? このお兄さんが作ってくれたお菓子あげるから!」

「おい待てそれは完全に人さらいだろ」


 突っ込む『いいんちょ』ことノゾミ先生。ちなみに『お兄さん(トウヤさん)』は目をそらしてぷるぷるしている。かわいさのドツボにはまったようだ。

 ともあれ、子猫野郎が猫野郎にもどると、開口一番のたまったことばは、もちろん――




「はあああ!! さすがに疲れた! マジに疲れたっ!!

 カナタ風呂いってきていい? ちゃんと掃除もしてくるから!」


『Snowy Blue』とのテストバトル、お茶しながらの反省会。

 最後に『Snowy Blue』VS『はいぱーキャビット!』。

 すべてが終わって四人を送り出すと、イツカはばふっとソファーに寝転んだ。

 そしてとても疲れてるとは思えない、こんなことを言ってきた。


「はっ?」

「いやさー。こーいうときはワイワイ風呂入って気分転換に限るから!

 ほら、カナタもミライ分摂取できるし。

 あっ、もし人数多いと疲れるってならミライとミズキ呼んで一緒にここの風呂入っ」

「いや出汁とってんじゃないからね?」


 それ女子相手なら完全アウトだろ。男子相手でもギリギリアウトな気しかしない。

 無邪気すぎる黒にゃんこ野郎にツッコミを入れ、おれは対案を提示した。


「とりあえず今日の結果含めてさ、武具の再調整しときたいんだ。

 さすがにちょっと時間かかるし、おまえ疲れてるなら、先行ってきてくれていいよ。

 明日もあるし、本音いうと掃除は遠慮してほしいんだけど、ストレス貯めるくらいならパーッと行ってきて、今日早く寝ればいいよ。

 おれは調整のメドがたったら考えるから、おまえのペースでやってくれたら」

「ん、わかった。

 ほんじゃまたあとでな。あ、とりあえずメドたったら連絡くれよ」

「了解、いってらっしゃい」


 ライムが、イツカにおふろセットを渡してくれて、『あとはお任せになって』と言ってくれたので、おれはふたたび勉強部屋スタチェンへ。

 このとき、おれは気づかなかった。二人がそっとかわした目配せと、その意味するところを。


 武具を見たところ、修復はいらなかった。シミュレーション・バトル・モード様様である。

 まずはイツカの、そしておれの武具にすこしの調整。

 ついで、レイジたち三人が宿る『依り代』――レイジの姿勢制御翼、グリードの腕甲ブレイサー、バニティのイヤリング――に手を入れた。

 デザインはそのまま、機能面でいくつかの変更を行った。

 それぞれの機能を、イツカやおれの意思でも使えるようにしたのだ。

『プラチナムーン』のありがたいところで、ほんの一時間かからないくらい。

 イツカに連絡を入れると「ちょっと待ってろそっち行くから。メシどうするよ?」とのこと。

 学食に行く、と答えると数分後、ドアホンが鳴った。

 壁掛けの液晶画面に映ったのは、なんと!


「はーい……え、ミライとミズキ?」

『えへへー。むかえにきちゃった!

 いっしょにごはんいこっ! それとおふろも!』

「えええええ! いいけど!!」


 二人の後ろではイツカがいい笑顔でサムズアップ。

 ふりかえれば、ライムもあくまで清楚に上品に親指を立てていたのであった。

VSスノブル、サラッとどころか割愛する羽目になってしまった……

理由あってのことなのですがすみませんっ!

『月萌杯』本番でその理由が明らかになりますのでお許しを……m(__)m


次回、マウントブランシェ超短期留学いけるのか? いけると信じよう。

どうぞ、お楽しみに!

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