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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_35 究極隠しダンジョン『天空神殿』を攻略せよ!

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35-5 ミッション1:戦いたくないやつらをその気にさせるには!

おまたせしました! 生還しました!!

「いらっしゃい、みんな。やっぱり速かったわね。

 あの道を20分で抜けてくるなんて、新記録よ!

 うーん。みんな、日々進化しているのねぇ。

 わたしもがんばらなくっちゃ!」


 ミッドガルド最強の女神『エアリエイル』は、かろやかに玉座を降りてかけよってきた。

 美しい顔にはいつもの笑顔。朗らかな声もいつもの調子。


「エアリーおねえちゃん、……」


 チアキがあきらかにぐらりとする。トラオも小さく迷いを見せた。

 そう、この二人にとって、ふだんの彼女はやさしいお姉さん。

 それを思い出してしまえば、固めた決意も揺らいでしまう。


 それはおれたちのほうもで、正直やりづらい。

 目の前の女性は、もうどうみても『めっちゃくちゃドレスアップしたエアリーさん』だ。

 確かに神々しいけれど、彼女本人の行動がそれを中和してしまっている。

 いつもの、ちょっと感激屋な、親しみやすいお姉さんだ。

 彼女の方も、それに気づいたよう。大きく両手を広げて誘う。


「みんな、どうしたの? 女神のわたし、カッコよくない?

 ほら、とってもつよそうでしょ。遠慮なくかかってきていいのよ?」


 けど、その優しい調子は、さらにおれたちの戦意をそいだ。


「いや、たしかにつよそーだけどさ……エアリーをボコる自体、無理ゲーっていうか……」


 イツカのやつめにいたっては猫耳ペタン。『やっぱかえる』とか言い出しそうだ。

 正直、おれもかなり帰りたい。でも、それを言っちゃいけないのだ。

 真珠のうさ耳飾りに手を触れて、深呼吸。波立つ心を鎮めて、一歩踏み出す。


「エアリーさん。

 お手数なんですが、まずはおれと一対一でのテストバトルをお願いできますか。

 エアリーさんがものすごく強くて、なおかつその気になったらおれたちなんかカンタンに吹っ飛ばせることを目の当たりにすれば、みんなの戦意も引き出せる。

 エアリーさんはおしごとができるようになって、おれもあなたのチカラの一端を探れる。win-winですよね?」


 そういうと案の定、みんながざわついた。

 真っ先に食いついてくれたのはイツカとルカ。


「おい、ちょっと待てカナタ!」

「そんなの黙っていられるわけない。あたしはやるわよ!」


 ルナもふわふわした調子ながら、力強く言ってくれる。


「わたしもやるよ。

 ねえ、チアキくんとトラオくんは、エアリーさんの味方がわについたらどうかな?

 それでも、成長は見せられるでしょ?

 だいじょぶ、わたしたちもちゃんと強いから、あんしんして?」

「えええっ?! そんなあ!

 だって……ううう……」


 チアキはもっと困った顔になってしまう。ルナのフワフワ天使ぶりは『やりにくい』『こんなの人として攻撃できない』と有名だ。

 そのとなりでトラオもぺたんこと耳を折った――がその瞬間「あつっ!」と左手を持ち上げる。

 みれば、薬指には赤い輝き。シャスタのエンゲージリングにあしらわれた泉水晶が、炎の輝きを宿しているのだ。

 トラオはぐっと左手を握ると、チアキに向き直った。


「そうだ……サリイはこの決戦のために、俺を守ったんだっけな。

 カクゴきめようぜチアキ! おめーもレンに守られて、チカラももらったんだろ?

 ここでできなきゃ、俺はただの『飼い猫ちゃん』。おめーは『ミルクのみワンコ』だ。

 一人前の男として、あいつらに顔向けできねえぞ!」


 すると、チアキもハッとした顔になる。


「そうだ、ミツルからもいわれてた……

『俺たちの代表として、イツカとカナタを助けて。そして勝たせて』って!

 まよってる場合じゃない! 僕もやらなきゃ! みんなのぶんも、がんばらなくっちゃ!」


 ぎゅっと両手をこぶしに握って気合を入れれば、シェルティーの耳しっぽの毛並みがふわっと膨らんだ。

 それを見たミライが目を輝かせた。


「ふわあ、チアキふわふわー!

 こんなときにごめんね、でもちょっとだけさわらせて! そうすれば百倍がんばれると思うから!」

「えへへ、いいよー!」

「それじゃあ俺もちょっとだけ!」

「ミズキも? 僕でもいいならどうぞー!」


 しばし緊張を忘れてたわむれるまめしばとシェルティー、そしてフレンチロップイヤー。その場がほんわかなごみ始め、アスカがニヤッとハヤトに言う。


「ハヤトもいっといで?」

「な、おま、なに言ってっ?!

 おおおおれはべつにそのっ、そそそそういうことは終わってから、あわわちがうこれは……」

『はーい祝勝会でのモフモフ宣言いただきましたー☆』

「こ、こらライカも!!」


 ライカもハヤトをいじって、もうすっかりいつも通り。

 エアリーさんも笑いながら言う。


「その調子その調子!

 さっ、みんなのチカラを存分に見せてちょうだい。はじめるわよ!」

「はーい!」


 にこやか女神がおれにウインクをそっととばして、ラストバトルが明るく始まった。


まさかのブックマーク……ありがとうございます;;


実はさっき書きあがりました。次回こそガチにバトルになります! お楽しみに!

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