Bonus Track_17_2-1 オンラインラジオ・ニノとサクラの『よくわかる! 天使と契約のヒ・ミ・ツ♪』~前編~
ニノ:ニノとー
サクラ:サクラのー
ニノ・サクラ:『よくわかる! 天使と契約のヒ・ミ・ツ♪』
(ジングル『テテッテッテ~♪』)
Part1.天使とミッドガルドのヒ・ミ・ツ!
サクラ:ニノせんせー、しつもんがありまーす!
あたしたち、高天原生やαといった『天使さま』は、ミッドガルドでおしごとしても、TPもらっちゃダメなんだよね?
ニノ:そのとーり!
なぜかというとー……
俺やサクラちゃんはもはや、ミッドガルドに収まり切れないビッグな男と女!
うまくやればそれこそ、チートしほうだい討伐しほうだい、ギルドの依頼全部かっさらっちまったりなんかもできる!
さらに可愛いサクラちゃんなら、逆ハーレムだって作れるかもだ!
サクラ:おーう!
ニノ:けど、それをやったら、ミッドガルドの皆が困るよな?
サクラ:それはたしかに!
ニノ:そうならないよう、俺たち『天使』がミッドガルドと関わる場合の三つのルールがある。
『干渉は最小限』『無償奉仕』『世を乱さない』だ。
この、二番目に注目。
これが、お仕事してもTPもらっちゃだめよーってとこなんだ。
もちろん、アイテムでもらうとかもダメだし、体で払うとかはもっとダメだからな?
サクラ:モ、モフモフはっ?! わんこモフモフはだめなのですかっ?!
ニノ:モフモフはグレーゾーンだ……
くれぐれも、節度を持ってな?
サクラ:お、おうっ……!!
Part2.うさぎまんのヒ・ミ・ツ!
サクラ:でもせんせー、せんせーとチアキちゃんはうさぎまんとアイスの売り上げでちょーうっはうはなんでしょ? それってだいじょーぶなの?
ニノ:ちょ、サクラちゃん、うっはうははないからな? それ色々やばいからっ
サクラ:てへっ?
ニノ:あーごほんごほん。
では最初に、俺とうさぎまんについて……
まずは、ちょっとクイズを出そうか。
サクラ:はーい!
ニノ:では(コホン)……。
俺とサクラちゃんが、まだミッドガルドの住人だったとしよう。
サクラちゃんが試行錯誤の末にオリジナルスイーツ、『サクラ特製・チワワぷりん』を完成させたとする。
それを食べた俺があまりのおいしさに感動し、『これを明日から全国で売らせてください! お礼に売り上げの三割を差し上げますから!』とサクラちゃんを説得した。
果たして次の日から、約束のTPがサクラちゃんのもとに届くようになった。
これには問題があるか、ないか?
サクラ:えっとー、ここではあたしもニノせんせーもミッドガルドの人だし、問題ないよね?
ニノ:よーし、正解だ。
『ミッドガルドの人が作ったレシピを、ミッドガルドの人が利用し、決められたお礼のTPを払う』
これはふつうの、よくあること。特に問題のないことだからな。
サクラ:やったー!
ニノ:じゃあその後、サクラちゃんがAランク・100万TPを達成、めでたくヴァルハラの『天使さま』になったとしよう。
サクラちゃんは俺からのお礼を、そのままもらいつづけて大丈夫かな?
サクラ:ノープロブレーム!
だって装備とか、TPとか、ステータスとか、そのまんまでぜんぜんだいじょぶだったし!
ハッ、これはもしや……
ニノ:そのとーり!
今の問題のサクラちゃんを俺に。『サクラ特製・チワワぷりん』を『オッドアイのうさぎまん』にかえると、そのまんま説明がつくわけだ。
『オッドアイのうさぎまん』のレシピは、俺がミッドガルドの住人だったころに作ったものだ。
だから『そいつを使ってうさぎまんを作り、売り上げを上げた人たち』から『決められたお礼』を俺がもらいつづけることには、問題がないわけなんだ。
そのあと俺が『天使様』になったとしても、反対にΩ落ちしちまってもな。
サクラ:ほほーう!
ニノ:ちょっと難しく言うと、『各種債権・配当権はそれを保有する者の昇格・降格により消滅することはない』ということだ。
『毎月のお礼を受け取れるチケットを、アイテムとして高天原にそのまま持ってこれるようになってる』と考えるとわかりやすいかな。
もっとも俺は、……いや、なんでもない。次に行こうか。
サクラ:はーい!
~後編に続く~
いつもありがとうございます!
次回はハヤトの独白。意外な人間関係が明らかになります。
お楽しみに!




