Bonus Track_14_2 かえりみち・とおりあめ~『デイジー』の場合~
『エクセリオン』ともなれば、すべてを知っているのだ。
あたしが顔そのままでスイーツバイキングにきても、だからわざわざ騒いだりもしない。
しらないのは、ツクモエの一般国民だけ。
そういうふうにやる、と『ツクモエマザー』が一度きめたのだから、これは仕方がない。
『マザー』は、決めたことを原則変えられない。
そういうふうに、生まれついているのだ。
もっとも、彼女もその弊害にうんざりしているみたいだ。
ずいぶん前から、『流れ星』たちの多くを、あきらかな規格外にしてきた。
もっともそのほとんどが、自分の作ったシステムによってとらえられてしまっているようだけど。
今度の子たちはいけるんじゃないか。いや、いかせたい。
『ツクモエマザー』もそう考えているのは、レモンたちを見ただけでわかった。
根本的な姿勢を変えられなくとも、細かい部分は変えたっていい。
そうなれるまで、彼女にはまだ時間が必要のようだった。
そうしたらあたしも『ウサちゃん』ともう一度、二人で話せるのかな――
そんなふうに思ったけれど、あの子にはもうとっくに、心に決めた女の人がいたらしい。
エルメスさまたちへのおみやげを手に、あたしは一足先にお店を出た。
『ウサちゃん』の耳に色を合わせた、エプロンドレスのスカートに、ちっちゃな通り雨がひとつぶ落ちた。
IN4、OUT12……だと……
世の中には神がいらっしゃるにちがいないっ!
(邦訳:ありがとうこざいます!!)
今日は夕~夜にもう一部分投稿いたします。
新章突入、掲示板回です。お楽しみに!




