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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_98 終結・魔王戦!~あの月を目指す、その前に~

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The C-Part_40秒の、そのなかで~楽しい宴(4)~

メシテロ回になってしまいました。

出てくるメニュー全部食べたいです。


すみません、早速ですが訂正を。

一説にはそれは、→一説によるとバディ制が採用されたのは、

@サウザンドビーチ・海の見えるグリルにて~シャスタ (チビモード)の場合~


「ではー。今日の良き日に、かんぱーい!」

「かんぱーい!!」


 戦いが終わって疲れも取れて、わたしたちが最初にしたのは、約束のガールズデート――サウザンドビーチ地方を満喫するぞツアーである。

 まずはケイブをサクッと攻略し、クーちゃんメニューであさごはん。

 もどってきてしばし海で遊んだら、ショッピングと食べ歩き。エステでピカピカに磨いてもらったら、夕陽を見ながらのちょっとぜいたくディナータイムだ。


 おっきなぷりぷりのエビをはじめとした、新鮮な魚介類を中心としたグリル料理は、ぺこぺこのおなかにどんどん入っていく。

 フレッシュなフルーツをふんだんに使ったサラダやカルパッチョ、ドリンクやデザートは、幸せをあふれさせてくれる。


「んぐ、んぐ、うまー!!」

「おいしいですわ!!」

「ぷはー!!」

「ね、サイコーでしょっ?」

「サイコー!!」


 案内役スゥのかわいいドヤ顔にむけ、わたしたち――サクラとサーヤ、そしてわたしシャスタはグッ! と親指を立てて見せた。



 デザートまでをひたすら食べたら、トロピカルドリンク片手に、おしゃべりタイム開始である。

 話題は、あのことだ。


「……でさ、でさっ!」

「いかがでしたの、『エアリー牧場特殊訓練合宿』!」


 スゥとサーヤが身を乗り出す。

 エアリー牧場特殊訓練合宿。それは、サクラとリンカ、レンが交わした約束に基づくしろものだ。すなわち。


『卒業までにレンの身長がリンカを越したなら、そのときはふたりにデビュタントのダンス相手を申し込んでもいい』

『越さなかったら、越すまでエアリー牧場でミルク漬け』


 冗談みたいな約束だが、その実リンカとサクラはまじめだった。

 この話を聞いたとき、私も私でふたりと話をした。レンは妹シエラが大事にしてきた愛弟子で――わたしにとっても、ほっておけない存在だから。

 結果。わたしとチアキもエントリーすることになった。


 そんなわけでレンをエアリー牧場に連こ……もとい連れてきてわたしたちは、渾身のひつじミルク料理をふるまった。


『『ジビエのさっぱりソテー、ヨーグルトと木の実のソースを添えて』よ。

 どうぞ、召し上がれ?』


 上質を知るリンカが繰り出すのは、見た目も優雅な一皿だ。うらやましい。


『今日はサクラも負けないんだから!

 はいっ、『ダンジョン・レイのかりっとチーズ巻き』!! おかわりもあるんだからね!!』


 お菓子が得意分野のサクラは、その経験を生かしてスナック感覚に仕上げてきた。わけてほしい。

 いやいや、もちろん私だって負けてられない。


『山の幸ほかほかミルク鍋。秘伝のダシで煮込んであるので野菜もペロッといける逸品じゃ。ほれ、わらわ手ずからよそってやろうぞ』


 ここは冷涼な土地、どうしても体が冷える。よって土地の食材を生かしたあったか鍋がベストチョイスだ。

 さらに作り手たる美しき女神が手ずからよそうとなれば、ぶっちぎりの優勝は間違いなしっ!


『いやいやいや?! お前らこれを全部オレに食えって?!

 タテに伸びる前にヨコに伸びんぞ確定で!!』

『心配ない、食べたらその分わらわとバトルすればよい!』


 わが超絶ナイスアイデアに、しかしレンはのたまわる。


『相撲部屋かっここは――!!』

『えっと、えっとね、ぜんぶぜんぶレンだけで食べるんじゃなくって、みんなでいっしょにわけあって食べればいいんじゃ、ないかな……?』


 するとチアキがナイスな提案をしてくれたのだが、なぜか手を後ろに隠してもじもじ。


『どうしたんだチアキ?』

『な、なんでもない! なんでもないの!!

 その、これだけあったらもう、入らないと思うし! おやつにとっとくけど、おなかいっぱいだったら僕もってかえるから!!』


 チアキがけなげな顔で後ろ手に隠していたのは、乳白色も清楚なミルクアイスだった。


『そのね……あまいものだと背、のびないっていうけど……でも、ちょっぴり甘いのもあったら、レンうれしいかなって……だからフローズンヨーグルトとおほしさま型にしたチーズを加えて、デザートわふ?!』

『チアキ――!! 心の友よ――!!

 んっなうまそーなもん入らねえわけねーだろ!

 ほら、いっしょに食おうぜ、な!!』


 レンはその陳述を聞いてメロメロ。むぎゅーっと抱き着いてから、いいこいいことナデモフすれば、チアキも『うんっ!』といっぱいの笑顔になってしっぽぱたぱた。

 わたしたち(含むエアリー+レオナ・アシュリー・ミシェルのベア三姉妹とひつじたち)はというと、その愛らしい光景をありがたく拝んだのだった。



「シエラも述懐しておった。

『もうチアキちゃんがしあわせなら何でもいい』と」

「あんなのもーもー、かわいすぎてっ! かなわないっていうかもう、かなわなくってもいいかもっていうかっ!!」


 わたしが語り、サクラが力説して、結果報告は終わった。


「それは尊いですわね……!」

「うわあ……見たかったっ……」


 はたしてサーヤもスゥもおめめキラキラ。


「こんど見物に来るといい、あやつらもうずーっとあーしてラブラブだから♪」

「うわーん行く行くー! クーちゃんたちつれて絶対行くからー! ごめんねちょっとメールしちゃう!!」

「わたくしもお姉さま方とおじゃましたいですわ!! ああ、もういまからインスピレーションが湧き上がってきて……今日はいい曲がつくれそうですわ♪」


 二人は文字を打つ手が見えない速度でメール。すぐに『エアリー牧場・レンとチアキちゃん見学ツアー!』が爆誕したのであった。



 過酷な日々をともに戦い抜いたバディは、固い固いきずなで結ばれる。

 へたすれば、恋人の入る余地などないほどに。

 一説によるとバディ制が採用されたのは、高天原の地に『もとβから生まれるみなしα』を――優秀か知れぬのに、財政的負担を強いてくる存在を増やさぬため、とも言われている。


 高天原学園では同意の上での異性間交友に結婚、出産さえも禁じられていない。しかしもし子ができた場合は女性の負担が大きいため、異性どうしでバディを組むことは避けられる傾向にある。

 利便性から同性のバディを選び、その絆がかれらを縁遠くすれば、必然として生まれくる子も減る。

 恋愛、結婚、子育て。そばにいて守らねばならない、か弱い恋人や家族。そうした『足枷』をもたぬαたちは、必要とあらば躊躇なく戦い、そして死し、ミッション『エインヘリアル』を加速してくれる。

 高天原学園のバディ制は、そうした体制を実現するため、導入されたのだと。


 もしそれが真実であるならば、バディ制はなくなっていく可能性がある。

 ミッション『エインヘリアル』と、それに基づくソリステラスとの戦争は、月萌の『秘密主義』に基づき隠蔽されてきた。

 しかし、事態は変わった。これまでのように、原則として外に住めないαたちを、不満の出ない環境で囲い込んでおく必要がなくなるのだから。



 月萌は、高天原はいま、大きな大きな転換点にある。

 けれどそれもきっと、うまくやれるだろうと――そう思えるのだ。

 ともに戦いぬき、世界を変えてくれた、サイコーでかわいい『四人の大魔王』と、その仲間たちとだったら。


 ともあれいまは、いまを目いっぱいに楽しもう。

 夕焼けから星空にかわるグラデーションの中、楽しい楽しい女子会は賑やかに続くのだった。



 ――レン、チアキ。

『うさねこ』のあっせんで組んで以来のなかよしバディ。学生時代に加護を得たシャスタのそば近く、エアリーのひつじ牧場に居を置いて、牧場のお手伝いとクラフト、ときおりバトルの日々を送っている。

 お互いそんなつもりはないらしいが、はたから見るとラブラブ。そんな二人を拝むためだけにS級ランクのマウントブランシェを踏破、ひつじ牧場までやってくる乙女たちが後を絶たないという。


 ――リンカ、サクラ。

 もとから仲の良かった二人だが、高天原と魔王軍での闘いの日々を経て、その絆は不壊のものとなった。

 月萌において同性婚は合法であり、ともに婚約者などもなかったため、クルーガー・ゴジョウ両家とも『もうこの二人で決めちゃおっか』ムードになりかけている。


 ――レオナ、アシュリー、ミシェル。

ミッドガルド有数のファンシーグッズショップ『くまのおみせ レオナール』の店主にしてクラフター。『ふわふわひつじ』シリーズの大ヒットを受け、原材料である羊毛の得られるエアリーのひつじ牧場の住み込みスタッフになる。

 弟子入り志望者たちへの指導をどうしようか悩んでいたところ、留守にする日はレンとチアキがしごとを代わるということで一件落着。ふもとの町ムートンにもアトリエを置き、行ったり来たりしている。

 レンとチアキ、『兄貴』ことニノとイズミの行く末を、弟子たちとともに温かい目で見守っている。


 ――シャスタ、シエラ姉妹。

 リアルの姉妹。レンとは遠い親戚どうし。ミットガルド時代のレンをシエラが師として育て、シャスタはふたりをそっと守ってきた。

 今ではすっかり漫才トリオと化しているように見えなくもないが、いざというときはしっかりとレンをサポート。その行くさきを見守る。

 シャスタはこのところボス戦挑戦者が増えたのでうれしい。シエラは新しい弟子を探している。


 ――エアリー牧場のひつじたち。

 きょうものんびりモフモフである。


 ――エアリー。

 そんなみんなをあらあらうふふと見守っている。

 このごろ天空神殿を守る最強女神としての出番が増え、ちょっとうれしかったりする。

・顛末を書き忘れたまま投稿しかける・マウントブランシェの名前を間違う

いやあ怖い怖い……


次回、アリサカ家・ハヅキ家顔合わせ……のはずがなんかいつもどーりのティータイムに!

これで1/4くらいは終わった……のかCパート?!

どうか、ゆるゆるお付き合いくださいませ!!

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