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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_98 終結・魔王戦!~あの月を目指す、その前に~

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Bonus Track_110-2 そっくりなふたり! メールのまえの、ちいさなパタパタ! ~ソナタの場合~

 トラップのドアを見分けて、ワナだらけの回廊をふっとばし、たくさんの魔物を倒して。

 伝説の六竜に勝って、味方にして。

 にせものさんたちとも仲良くなって、一緒に歌って。

 記憶を封じられてた、四女神さまとダンサーズのみんなを取り戻して。

 仲間をとりこんで戦神に変身したルク・タカシロにも、そこまでの戦いでれヘルアップしたルクにも勝って。

大女神(グランドマザー)』に『もうあきらめて』っていわれてもあきらめず、彼女を説得して、みんなの祈りとつなげた。


 今日のお兄ちゃんたちは、ひとことでいって、すっごくすごく、すごかったのです。


0-G(ゼログリーフ)・サンクチュアリ』が発動すると、どこからかふわっと、あったかなもふもふが――お兄ちゃんたちのチカラでできたのがやってきて、歌にのっけたわたしたちの祈りと、しっかりひとつにつながりました。

 まどの外の空を見上げれば、ひかりのもふもふがそらいっぱい。

 まるでおひさまの光のように、たなびく雲のように、やさしく世界を包んでるのがわかりました。


 掲示板では、いったいどうやってるんだこれ、エフェクトすごい、新機能か? っておおさわぎだったけど、わたしたちは知ってます。

 これは、ゲームのなかの架空世界からでてきた『エフェクト』なんかじゃない。

 実際に、現実におきてることなんだ、と。


 もっとも、どうやらこのセカイじたい、そもそもゲームだ、といわれてます。

 そうならば『エフェクト』がリアルなのも、当然のことなのですけれど。



 ともあれ、まずはお兄ちゃんたちです。

 すぐに通話(コール)をかけて、いえ、できるならばあの月にも飛んでって、おめでとうを言いたいのはやまやまだったけど、お兄ちゃんたちはいろいろとお話をしています。

 ルク・タカシロとセレナ・タカシロにお師匠様になってもらったり、ふたりの仲間だった人を月まで送ってってあげることにしてたり、受験勉強もしなくちゃいけないということで、わたしたちはみんなでメールをしたためることにしました。

 すると、ライカ分体ちゃんがそうだといいだしました。


『もう、世界は平和になった。

 てことは、高天原の機密レベルも下がっていくよ。

 β(いっぱんぴーぷる)でも高天原にいけるようになるし、メールとかも……

 って、いまセレネちゃんやってくれたわ!

 メール、ティアブラネット回線でふつーに送れるってさ! イツカナちゃんたちへの!!』

「えええええ!!」


 それをきいたわたしは携帯用端末(ポタプレ)を手に、ぱっと玄関をとびだしてました。


「どこいくのソナタ?」

「カコさんち! おしえてあげなきゃ!!

 すぐもどるから!!」

「ちょ、ちょっとまってよソナタってば――!」


 すると、シュナちゃんがあわてた様子でおっかけてきます。


「ねーそれさー、メールとかコールのほうがはやくないー?」

「あっそっか!」


 ヒトミちゃんはこういうとこ、ほんとにクレバーです。

 玄関のとこからぴょっとお顔をだして、手をメガホンにして、教えてくれます。


「メールを書き終えたら、おうちまで会いに行きましょう。

 お顔を見て話すのは、やっぱりうれしいものですもの」


 ヒトミちゃんのとなりでコユキちゃんが、優しくそう言ってくれました。

 そのときでした。


「あ! ソナタちゃんシュナちゃん、みんなー!」


 曲がり角のとこ、携帯用端末(ポタプレ)をにぎりしめたカコさんが、手を振ってます。

 サンダルばきのカコさんは、ぱたぱたとかけつけて、こういってくれました。


「あのね、いま、セレネちゃんさんからお知らせいただいたの!

 高天原にもメールやコールがふつうにできるようになりますって!」


 するとだれかがくすっと笑います。


「もー。ソナタとカコさんてば、まるでほんとの親子みたい!」

「ほんとにね!」


 みんなとミユキ母さんもでてきて、あははと笑います。

 するとそこに、ご近所のみなさんも集まってきて、いつしか星降園のまえには、にぎやかな笑いの輪ができていたのでした。 


次回はめっちゃ召喚頑張ってたマールさん視点の予定です!

どうぞ、お楽しみに!!

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