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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_98 終結・魔王戦!~あの月を目指す、その前に~

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Bonus Track_105-2 勇士と雄姿~ミッドガルド史第三巻終章『王の帰還』より~

投稿しようとしたら画面が閉じた……?

とりあえずもう一度投稿いたします。

 その日、そのとき。

 ステラ領星都ステラマリスの一角、イングラムの茶屋にて。

 お昼のお茶を楽しんでいた者たち、すべての茶碗に茶柱が立った。


「これは……!」


 ソリス領陽都インティライムの南、森の中たたずむベリーズの村で歓声が上がった。

 かつて、イツカとカナタによる視察のさいに贈られたハーブの種。

 それと同じものが、こどもたちのちいさな菜園に蒔かれていたのだが……

 すべてがいっせいに発芽。見ている前ですくすくと成長し、開花したのだ。


「イツカさんたちとカナタさんたちが……!」


 月萌国月都高天原。

 上空をわたる太陽のまわりを、あざやかに囲む虹の輪が観測された。


「もどってきた!!

『聖なる大魔王』がもどってきたぞおお!!」


 ひとびとに歓呼の声があふれたそのとき、心の中にふわりと届く声、沸き上がる決意。

 こんどこそ、王たちの導いた、優しい願いをカタチに。

 そのために、自分ができることは――


『みなさんに、あとひとつだけお願いがあります』

『俺たちは明日の昼、もういちどGM(グランドマザー)に会いに行く。

 倒すためじゃなく、助けるために』

『あいつも、好きで戦争なんかさせてるわけじゃなかった。

 世界を滅ぼさないために。ただ、そのためだけに、全力で世界を支えてる。

 あいつも、俺たちが助けなきゃなやつだった』

『だからもう一度だけ、みなさんの力を貸してください。

 祈ってください。優しい時が来ることを。

 だれも、戦いを強いられることなく。愛するものたちとともにしあわせな時を過ごしながら、ゆっくりと成長していけるだけの、悠久の時の流れが得られることを』

『いまからでもいい。あとからだっていい。

 祈ってほしい。願ってほしい。

 みんなの心の優しいチカラを、あの月に向けてそっと投げかけてほしいんだ』


 まもなく全世界に向け放送されたのは、天空神殿をバックに、堂々と立った四人の『王』の勇姿。

 かれらの語る『願い』が、幾多の人々の決意をみちびいた。



 中つ国ミッドガルド。

 その戦いの歴史が終わるまで、あと一日。


次回、明日への準備と追加メンバー!

どうぞ、お楽しみに!!

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