104-5 これがラストのサプライズ! ホシフリ&アタックチーム、感謝のオンステージ!! ~ソナタの場合~
遅くなりました!
とりいそぎ投稿まで!!
『とりあえずさ、ぱーんといくのと、ぽーんといくのとふたつ考えたんだけど、どっちかいいのある?』
ライカちゃんにそういわれて、わたしたちはいいました。
『ぱーんといくのがいい(です)!』
そうしてわたしたちは、ソリスのお空に舞ったのです。
わたしたちは、まだ小学生。
しかもこないだまで、病院暮らし。
それが、こんな世界の大舞台に立つなんて、ほんとにすっごい、大冒険なのです。
それでも、わたしたちはやることにしました。
だって、このソリス杯で、みんなが『ホシフリファンド』に投げ銭してねって言ってくれるのです。
わたしたちの、お兄ちゃんたちをこの世界に呼び戻すためにです。
なのに『ありがとう』を言いに行けなかったら、乙女がすたるのです。
だからわたしたちは、ソリステラスにいくことにしたのです。
いつもみたくタカヤさんがリムジンで迎えに来てくれました。うれしいことにライムちゃんも一緒です。
まずむかうは高天原。
一般市民のわたしたち四人は、本来なら高天原のまちには入れません。
でもそこは、ソレイユ・プロダクションのおしごとで、ということで、例外的に入れてもらえました。
まえに島にいったときは、ないしょのないしょだから転移の魔法陣で直接いっちゃったけど、今回はそれじゃだめなのです。
お兄ちゃんたちのマネージャーさんたち四人に、町の入り口でお迎えしてもらって、ソレイユ邸にあるプロダクション事務所へ。
そこで、社長のソレイユさんご夫妻とごあいさつ。
最初は緊張したけれど、とってもやさしいお二人に、すぐに緊張はとけちゃいました。
「ライカさんから、どうやるのかはきいてるわ。
もし、すこしでもこわいとか、やっぱりむりかもと思ったら、いつでも言ってね。
おばさんたちで、なんとかするわ」
おばさんなんていっちゃうの、もったいないくらい素敵なタンジェリンさんに、ふんわり微笑んでもらったら、むしろ勇気がもりもりです!
「だいじょうぶです!
おにいちゃんたちのために、みんなもがんばってくれてるんだもの。
わたしたちももっともーっと、力になりたいんです!」
「そうだよね!
イツカとカナタをとりもどすためには、世界のみんなで力を合わせなきゃね。
おれたちも一緒に歌うよ! いいかな?」
そのとき、後ろから聞こえてきた声に、わたしたちはびっくり仰天!
「ミ、ミライおにいちゃんたち――?!」
なんと、つかまってたはずの『グランマアタックチーム』のみんなが、元気な顔で立ってたのです!!
だいじょぶなの、どうやってでてきたの、となかばつめよっちゃうわたしたちでしたけど、お兄ちゃんたちはさすがです。
「まず、飛行機に乗ろう。そこで、お話しするから」
そういって、わたしたちをぱぱっと大型エアプレーンにのっからせたのです。
お空の上で聞いたことは、わたしたちをもう一度びっくりさせました。
アスカさんとライカちゃん、ニノさんイズミさんが協力して、すっごい歌と背景画像と衣装を作って、捕まえてた人たちをすっごくびっくりさせて、なんとかしちゃったのだそうです。
それから、ソレイユプロまでかえってきて、イワオさんたちに連絡して……
サプライズでソリス杯の閉会式にでるわたしたちに、さらなるサプライズで共演させてもらえることになったのだということです。
もちろん、アイドルの先輩であるお兄ちゃんたちといっしょなら心強いことこの上ありません。もちろん大歓迎です。
でも、そうなると気になってくるのが……
「どんな歌と画像なの、おにいちゃんたち?」
「わたしも、きいてみたいです!」
「あっそっか、これからそれをソリス杯のステージでやるんですよね!」
「ふおおおたのしみー!!」
わたしもコユキちゃんも、シュナちゃんもヒトミちゃんもわっくわくです!
でも、みんなはちょっと顔を見合わせます。
「……あー、うん。
今日はね、ちょっと別の歌を歌う予定だったから……」
アスカおにいちゃん、いつになく歯切れが悪いです。おっきな白いうさみみもそわそわ。
こういうときは察してあげるのが、いい女というものです。
それじゃいつか、きかせてねっとわたしたちは話を終わらせました。
それからみんなで登場のしかたと、なんの歌を歌うのかを確認していたら、水平線に陸地が見えてきました。ソリス領の岸辺です!
さあ、そこからはおおいそぎです。
衣装を着て、メイクをして。
軽く発声練習と振り付けの確認。
今回はほとんどぶっつけ本番みたいなものなので、最悪トチっちゃってもいいそうですけど、感謝を伝えるならば、それなりちゃんとしたいもの。気合を入れて再確認。
そこまでおわると、エアプレーンはもう、会場の真上に来ていました!
まずは、お兄ちゃんたちがかっこよくジャンプ!!
ぐるっと輪をかいて、360度のお客さんたちみんなが、誰かの顔を見られるような陣形で着地します。
さすがは先輩。ぶっつけ本番なのに、すごすぎます。
さあ、つぎは、わたしたちです!
『そしてぇぇぇぇ……
かもーん! ホシフリ☆ハートシスタァァァァズ!!』
その声にあわせて、四人で手をつないでダイブ!!
だいじょうぶ、スカートはめくれない仕様になってますし、下にはしっかりトランポリンタイプの結界がはってあります。
なにより、ソリスは全域でティアブラシステムが使えます。つまり、わたしたちもいまは、ティアブラの中と同じ、スーパーガール。
このぐらいの高さのジャンプは、ちっともこわくないのです!
それでも、お兄ちゃんたちは紳士です。
『ほいさぁ! みんなだいすき『フェザーフォール』!!』
アスカおにいちゃんが優しく投げてくれたアイテムで、私たちの落下はふんわりに。
おにいちゃんたちがそれぞれ、わたしたちを受け止めてくれました。
ハヤトおにいちゃんが、シュナちゃんを。
ニノおにいちゃんが、ヒトミちゃんを。
ミズキおにいちゃんが、コユキちゃんを。
そしてミライおにいちゃんが、わたしを。
それぞれしっかりキャッチ。それもなんと、お姫さまだっこでです。
「もう、きいてないよおにいちゃんたちー!
こんな、素敵な演出だったなんて……!!」
はずかしくってうれしくてそういったら、みんないっぱい笑って拍手してくれました。
だいじょうぶ、これなら、ちゃんと言える。
わたしたち四人、背中を向けあって会場のみんなに笑顔を向けます。
そして、何度も練習した感謝の歌を、口ずさみ始めました。




