101-5 光をくぐって! アタックチーム、玉座の間へ!
2022.12.25
イズニノが沈黙していたのはええと……バグです!!
追加しました↓
「やるっきゃ……」「ねえな!」イズミとニノの。
ティアブラ・ミッドガルドの四女神――シャスタさま、クレイズさま、ルーレアさま、そしてエアリーさんことエアリエイルさまにメールを打つと、返事は秒でかえってきた。
もちろん歓迎、まってるわというおことばに感謝のレスを返すと、おれたちは最終チェックののち、天空神殿に転移した。
前庭で待っていたのは、これまでで一番ドレスアップした四人。
気合ばっちりでキラキラしているお姿は、なんというかすっごく神々しい。
それでいてちっとも冷たくなどなく、どこか不思議と安心できた。
「わあ……!」
「きれーい!」
シオンとミライのプリティうさいぬコンビは素直に感激。おおよしよしとなでなでしてもらっている。
もふもふ満点な光景に心なごんでいると、「ほら、みんなもこっちにいらっしゃい」とまねいていただいた。
素直に近づいていけば、おれたちもなでなで。
いやなぜ急になでなで? と思っていれば答えはすぐにやってきた。
「さっ、これでわたしたちの承認は完了よ。
すでにあなたたちはリアルの三女神さまの承認も得ている。この先に進むのに何一つ問題はないわ」
エアリエイルさまがニッコリ笑顔で請け負ってくれる。
「あなたたちはわたしたちと何度も剣を交わし、語り合い親しみ、つよさも人となりも志もよく知っている存在。
だから、承認のための試練は免除しました。
あなたたちならきっと、この先に待つ試練も乗り越えられるはずだわ。
それが、どんな形になるとしても」
「それってどんな形になるんだ?
いちおうみんなには調べてもらったんだけど、ぜんぜん情報なくて」
イツカがどストレートに問う。けれど女神様方はそろって頭を振った。
「ごめんね、それはわたしたちも知らないの」
『ルクが表舞台にいた頃は、わらわたちの三代は前のこと。すまぬが、伝え聞いてもおらぬのじゃ』
「さきの大神意みたいなことではないだろうとは思うけどの……。」
『うん。ただグランマがわざわざ『先達の忠告は忘れるな』ていうってことは、その信ぴょう性はあるってこと。気を付けて』
エアリエイルさま、シャスタさま、クレイズさま、ルーレアさまが言ってくれる。
ありがとうございますとお礼の言葉を伝えれば、四人の女神さまたちはうなずきあった。
「それじゃあさっそくだけど、GMのパレスへのみちを開くわ」
その言葉と同時に、天空神殿は天地を貫き流れる、白の光の奔流へと姿を変えた。
「この中に入ればいいんですか?」
「ただ入るだけではだめよ。
GMのもとへと、それだけを強く念じて。
途中で雑念が入れば、それが形となってあらわれる。ここからさきは、そうした領域よ。
どうか、気を付けて。わたしたちみんな、応援しているからね!」
最後につぎつぎハグをしてもらうと、おれたちは互いに手をつなぎ、光の中に身を投じた。
光、ひかり。一面、光しか見えない。
上に昇っているのか下に降りているのか、その感覚さえもない。
それでも、確信できた。おれたちは、正しい方向へ進んでいると。
なぜなら、おれとつながったイツカの手から、みじんも迷いが伝わってこなかったからだ。
「だいじょうぶ! このまま進もう!」
「すぐにGMのもとにつくよ!」
おれたちはそれを言葉に変えて、みんなに伝えることにした。
かえってきたのは力強い返事たち。
「うん!」ミライの。
「だいじょうぶだよね!」ミズキの。
「きっとやれる!」シオンの。
「しまっていこーぜ!」ソーヤの。
「おいさ~☆」『ほいさ~☆』アスカとライカの。
「やるっきゃ……」「ねえな!」イズミとニノの。
「がんばろうね!」ソラの。
「おうっ!」そして、イツカたちとハヤトの。
すべての返事が音になったその時、おれたちはそこにいた。
かつてVRで訪れた、広い広いあの部屋に。
メリークリスマス!!
昨日は副反応によりPCスマホ禁止令食らってまして、やっと(半分はこっそり)ここまで書きあげました^^;
後日、クリスマス&年末記念話を上梓いたします!
しかし今回はなかなか腕の腫れ感と痛みが引きませぬ。
ここまで具合悪くなるワクチンて一体。
次回、イツカナたちとの対面を前に、グランドマザーの思うこと。
どうぞ、お楽しみに!




