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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_98 終結・魔王戦!~あの月を目指す、その前に~

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Bonus Track_100-1 騎士たちの下剋上? 決意のジャック大作戦! ~ミキヤの場合~

今回ちょっと短いです^^;

「もうっ、下剋上しかありませんっ!」



 だれも、このままでいいと思ってなかった。

 第七陣の前夜にミズキさんとミライさんは倒れたのだ。

 おふたりはだれよりもだれよりも、働いていた。

 健康管理がどうこうとか、そういう範囲をもう超えてるのは明らかだった。


 ノゾミ先生、シルヴァン先生からも注意は受けていた。おれたちもしごとをセーブして、少し休んでとお願いした。

 そのおかげで水曜日だけはお休みしてくれたけど、木曜には完全通常運転で戻ってこられた。


 おふたりがいてくださるのは、そして優しく気遣ってくれるのは、正直うれしい。

 よく『実家に帰ったような安心感』というけれど、ある意味でそれ以上。

 ゆるされるならいつまでだって、こうしていたいくらいだ。

 だからこそいま、動かないといけない。


 戦時協力体制がなくなったと思ったら、今度は学外プロジェクト。

 学園と研究所をいったりきたり、どっちもでみんなの世話を焼いて、こんなの持つわけがない。

 お二人のご負担をへらし、いまもっとも必要とされる舞台に送り出すために、なんとか特例での卒業を決意していただかねばならない。


 でも、いったいどうしたものか。


 みんなでの幾度目かの話し合い。その席で俺は仰天した。

 こんなことを言い出した奴が出たのだ。しかもそれは、誰より温厚な我がバディだったのである。



 ロアンはこぶしを震わせ、綺麗な目に涙までためて俺たちに訴えた。


「おふたりはとても、優しい方たちです。そしてだれより魅力的です。

 だから『いいんだよ』って笑って言ってくださると、ぜったい負けてしまうんですっ!

 かくなるうえは、思い切った手段をとるしかないんです!

 そうでないと、もうおふたりをお救いすることはできないんです……!!」

「何か策があるのか?」

「ええ。

 ずばり、ダイジャックです!」

「……………… はい?」



 ミライさん、そしてミズキさんは、こんどの土曜にまた星降町に行く。星降園のこどもたちとの約束があるからだ。

 決行は、そのとき。

 おふたりが、星降町の友達やかわいい弟妹たちに癒されて、心も体も元気なタイミングを狙うことにした。


 念のため、先生方にもお伺いを立て、全面的なご協力をいただくことができた。


 いつもの迎えの車に乗っておふたりが学園を出るのを見送る。

 つやつやの黒い車の姿が見えなくなって、即座に俺たちは走り出した。


次回、ミズキ視点で事の顛末が語られる予定です!

どうぞ、おたのしみに!

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