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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_98 終結・魔王戦!~あの月を目指す、その前に~

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99-3 ウキウキ! 校外学習はサプライズゲストとともに!!

「お目覚めになりましたのね、カナタさん」


 まぶたを開けると、花のような笑顔でおれを見下ろす天使がいた。


「あれ、ライム……どうしてここに……?」

「ミユキさんからご連絡をいただいて。

 日曜からずっと、眠っておいででしたのよ」

「『母さん』から……って、いまいつ?!」

「月曜日の午後ですわ。

 どちらかというともう、ばんごはんに近い頃ですわね」

「ええええ゛?!」


 やってしまった。

 それだけの時間があれば、土日で会えなかった方にもごあいさつ回りにも行けたし、イツカの装備も見てやれたし、消耗品も作り足せたし。RMPのミーティングも行きたかったし……


「いいのですわよ。

 ここまで二か月間。ご自身では自覚なくとも、ずっと気を張っていらしたのですわ。

 いまはまず、ご自分をいたわってあげてくださいませ」


 一瞬ガーンとなったおれだったけど、やさしい笑い声と、頭を撫でてくれるあたたかな手の感触にほっとチカラがぬけた。

 そのとき、ライムのポケットから小さなバイブ音。携帯用端末ポタプレへの着信。ミライの端末からだと、画面を見る前にわかる。

 それはライムも同じで、パールホワイトの携帯用端末ポタプレをすっとおれに差し出してくれた。


「んにゃ……ミライとミズキ?」


 ちょうどイツカも目覚めた様子なので、通話口に引っ張り出す。

 スピーカー越しに歓声が聞こえたその時、隣の部屋からも歓声が響いてきた。

 おれたちはぱっと立ち上がり、隣の部屋のドアを開けて歓喜しているソナタたちに合流した。



 そんなわけで、今夜のばんごはんはライムもいっしょ。

 その席でおれたちは、茶目っ気あふれる笑みのカナン先生から、うれしいお達しをいただいた。


「イツカとカナタたちには言ってなかったな。明日は学校だからな。

 明日八時、サテライトの校庭に集合。

 弁当はミライたちが作ったから手ぶらで来てくれということだ」

「まじー!」

「それってピクニックー?!」

「まあ専門用語でそうともいうな。

 なお父兄参観アリなので、ハメを外しすぎないように」


 ぱっと立ち上がるイツカたちにしっかりくぎをさすカナン先生。

 つまり、明日は『母さん』たち、それにもしかするとカコさんたちもご一緒らしい。

『魔王戦争』のはじめ、星降町に逃げてきたときは、急なことで『母さん』たちは出かけられなかった。でも、今回はご一緒できる。

 さらには今回はライムも一緒。こんなうれしいことはない。

 なんかもう、めっちゃ笑顔になってしまったおれなのだった。



 それからはあっという間。

 校庭に集合したおれたちは、みんなで近くの河川敷まで繰り出して、レジャーシートに色鮮やかなお弁当をひろげたのだった。

 けれど、いただきますの直前に。ミライが満面の笑みで言い出した。


「では! ここでサプライズゲスト登場です!

 みんなだいすき、ルカお姉ちゃんとルナお姉ちゃんでーす!!」


 かわいい手ではいっと示す先には、タカヤさんのリムジンが。

 ズボンスタイルとキュロットスカート、ピクニックにぴったりのカジュアルな服装でおりてきたのは、ルカとルナ。


 もうひとりのおれと、白リボンのイツカがぱかっと口を開けている。

 イツカはちょっとうらやましそうだったが、隣に座る少女にちょいちょいと袖を引かれて「にゃあああ?!」と鳴き声を上げた。

 そう、そこにはかわいい白のワンピースで普通の女の子のフリをきめこんだ、セレネさんがいたのだった。

キュロットってかわいくて好きです^^


漢には、取らねばならぬセキニンがある――

次回、イツカの正念場?!

どうぞ、お楽しみに!!

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