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<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~  作者: 日向 るきあ
Stage_98 終結・魔王戦!~あの月を目指す、その前に~

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Bonus Track_99-3 宇宙への翼! ホシノ博士のハンドメイドプレーン!! 

 オンラインミーティングを終えたしょちょー……エルカ所長はめずらしく、ちょっと難しい顔。

 むりもない、計画の根幹が崩れかけているのだから。

『RMP』こと、リーチザムーンプロジェクトにかけられる時間は、長くても一か月が限度と見込まれている。

 けれど、月へ行くための『翼』が手に入らない。

 スキルに頼らない完全ハンドメイドのスペースプレーンなんて月萌にも、ソリステラスにもなかった。

 月萌にあった実験用機も、すでに廃棄されて久しい。

 一からつくるとなれば、どれほど駆け足でも打ち上げまで二か月はかかってしまうのだ。


 * * * * *


『魔王戦争』が終わり、局面は一歩前進。

 僕たち、イツカナちゃんと愉快な仲間たちは、元の場所まで戻ってきた。

 その過程で地上に揺るぎなき地歩を築き、世界の仲間たちのチカラを得た僕たちは、ふたたび『グランドマザー』を目指す。


 オンラインでの話し合いをふたたび、という選択肢は、彼女のほうが潰してきた。

 月に飛ぶしかないのだ、もう。それも、チカラ技で。

 真正面から行ったら、結界の力で押し戻される。

 第五覚醒が完成すればつっきれるだろうと予想されているけれど、あくまで憶測でしかない。

 確実に月面に到達するには、結界を形成するよすがである『ティアブラネット』――それを展開するノードをどーにかするほかはないというのが現状での結論だ。


 地球上におけるノードの管理は三人の『マザー』の管轄であり、彼女を擁する国が国務として行っている。

 同様に宇宙空間におけるそれは、国土の上空にあたる部分にあるものを、それぞれの国で管理してきた。


 スキル頼みの戦争に明け暮れてきたこのセカイでは、ノードは国防の根幹をなすもの。それを止めるなんて、ありえないことだった。

 しかし、『魔王軍』が唯一の戦争の的となり、それに勝ってすべてを味方につけた、今ならば。

 ルートとその周辺に影響を与えるノードを月への飛行の間だけハッキング。最悪、破壊することもできる。


 つまりRMPは、世界平和がもたらした、世紀の一大プロジェクトなのだ。


 イツカナーずが第五覚醒を形にする。

 メンバーの最終選抜と、かれらの体調、装備の調整。

 月へ向かうためのスペースプレーンの調達。

 月への軌道を計算、打ち上げの日時を決定。

 なお関連のイベントは、両国の芸能プロダクションに一任。あくまで月面決戦のスケジュールを優先とする。


 ミツルも言っていた。『時間をかけすぎれば、そこから崩れる』と。

 ゆるみが出るほど日時がかかってしまえば、裏切りが芽を吹く余地が生まれる。

 そうなる前にすべてを終わらせる。時間は、長くても一か月がメドとされた。



 当面の大きな問題はふたつ。

 イツカナーずの第五覚醒、そして、スペースプレーンの調達だ。

 両国のスペースプレーンは、月面に到達できる『はずの』スペックを余裕で有している。

 それでも、それはスキルによって作られ、動いている。

 つまり、スキルの全くない空間で正常に動くことはないと考えられる。

 スキルゼロで動く機体はとうぜん、スキルなしで作られねばならないが、そうなると工期が足りない。どれほど駆け足でも、二か月はかかる。


 だが、ホシノ博士は言い切った。


「なんだ、そんなことか。

 プレーンならある。ついて来い」



 ホシノ博士の自宅地下ラボにおもむいた僕たちが見たものは、なんと廃棄されたはずの実験用機。

 なぜと問われると、彼女は当然だという顔をして言った。


「これはわれらが一から作り出した完全ハンドメイド。

 捨てろと言われたって誰が捨てるものか。

 手を尽くして我が家に運んだ。こいつを維持するために、なんでもした。

 そのことを後悔はしていない」


 清楚な胸を張る彼女。これまでの行いを毛ほども反省していないのは明らかだし、この言動をソラたち被害者には絶対聞かせられないけれど、それでもプレーンはありがたい。

 さっそく、試験飛行のプランが動き始めた。

うーん、頭の調子が悪い……文章がまとまっている自信がないないです。

あんよないない座りのお写真でも見てこよう、そうしよう。


次回、テスト飛行の結果は? どうぞ、お楽しみに!

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